<沖縄県民大会>「基地負担に怒り」宜野湾に3500人
毎日新聞 5月19日(日)21時41分配信
1972年5月15日の沖縄本土復帰を記念した「5・15平和とくらしを守る県民大会」(沖縄平和運動センターなど主催)が19日、沖縄県宜野湾市の海浜公園屋外劇場であった。降りしきる雨の中、県内外から約3500人(主催者発表)が参加した。
大会では、旧日本軍の従軍慰安婦だった韓国人女性、金福童(キム・ボクトン)さん(87)が登壇した。日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が従軍慰安婦制度を「当時は必要だった」と述べたことを巡り「過去の日本政府が間違いを起こしたのならば、今の政府が立ち上がって問題を解決しないといけない」と訴えた。金さんは24日に橋下氏に面会するために来日した。
センター議長の崎山嗣幸沖縄県議は「本土復帰から41年がたったが、沖縄は今も米軍機の爆音被害や米兵による事件事故が絶えない。平和運動をさらに高めていこう」とあいさつした。
大会では「日米両政府による差別的な基地負担に県民の怒りは収まらない。米軍犯罪の温床になっている日米地位協定の抜本的改正を強く求め、政府の憲法改悪に抗する」とする大会宣言を採択した。
大会は毎年5月15日前後の週末に開かれている。【井本義親】
最終更新:5月19日(日)23時43分