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児童1人の小学校 地域参加で運動会5月26日 17時19分
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原発事故の影響で避難が相次ぎ、児童が1人になった福島市の小学校で、卒業生や地域住民も参加して運動会が開かれました。
福島市郊外の大波小学校で開かれた運動会には卒業生や地域の住民ら100人以上が参加しました。そして、現在この学校に通うただ1人の児童で6年生の佐藤隆志くんが「学校と地域の親睦を深めるため、楽しく、仲よく競技することを誓います」と選手宣誓しました。
このあと競技が始まり、二人三脚では、佐藤くんと地域の住民が一緒になってゴールを目指し、借りもの競争では、ことし3月まで一緒に学んでいた中学1年生と競い合っていました。
大波地区は、少子化の影響に加え、原発事故のあと福島市の中では比較的、放射線量が高かったことから避難する親子が相次ぎ、事故の前に30人いた小学校の児童は、この春から佐藤くんだけになりました。
しかし、学校のグラウンドの土を入れ替えるなど除染が進められ放射線量も下がりつつあり、地区の要望もあって学校は存続されることになりました。
佐藤くんは「本当は友だちも参加してほしかったけど、みんなが応援してくれて楽しい運動会です」と話していました。
76歳の自営業の男性は「児童は1人しかいなくても大運動会になりました。地域全体で復興に向かっている姿をアピールしていきたい」と話していました。
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