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【サッカー】

香川不発 悔やまれる24分間

2013年5月31日 紙面から

◇キリン・チャレンジカップ ブルガリア2−0日本

 試合後、記者に囲まれると、沈んだ様子の香川から反省の弁が口をついて出た。

 「決めるべきところで決めていたら(結果は)変わっていた」

 「ゴール前での精度がちょっと足りなかった。クロスからチャンスがあった。あれを決めなきゃいけなかった」

 「あの時間帯にゴールを決めないと厳しい」

 香川が最も悔やんだ「あの時間帯」とは、後半開始から基本型の4−2−3−1に戻し、香川がトップ下に入った「24分間」のことだ。右に清武、左に乾と、C大阪時代のチームメートと並び、息は合った。

 激しく速く動き回って、攻勢をかける3人に対し、ブルガリアの守備陣はマークに手間取っていた。香川は同7分と17分にシュート。だがゴールを割ることができない。ピッチの上で香川は天を仰いだ。

 前半から苦闘が続いた。1年半ぶりに3−4−3でスタート。香川は左ウイングのポジションから中央寄り、また乾とポジションを入れ替え、右ウイングとしても自由自在にプレーした。だが、「あと一歩のところでパスがつながらなかったし、ミスもした。シュートを決めるか決めないか。そこの差があった」と悔しがった。

 3月のヨルダン戦に続き、大一番の前哨戦であるブルガリア戦にも敗れて2連敗。だが、香川は気を取り直したかのようにこう話した。

 「今日は2つのフォーメーションを試し、うまくいったところと、そうじゃないところの両方が出た。ポジティブに受け止めたい」。

 もう3連敗は許されない。暗闇の中に光明を見つけようと香川はもがいていた。 (原田公樹)

 

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