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【サッカー】長友 危機感いっぱい 「世界では戦えない」2013年5月31日 紙面から
◇キリン・チャレンジカップ ブルガリア2−0日本サッカーの国際親善試合、キリン・チャレンジカップの日本代表−ブルガリア代表は30日、愛知・豊田スタジアムで行われ、日本が0−2で敗れた。前半早々にFKで先制され、後半にもオウンゴールで失点し、ザッケローニ監督就任後初の連敗。ワールドカップ(W杯)出場が懸かった6月4日のアジア最終予選・オーストラリア戦(埼玉)へ不安を残す敗戦に、DF長友佑都(26)=インテルミラノ=は危機感をあらわにした。 ザッケローニ体制初となる連敗にも、どこか淡々と敗戦を振り返るような雰囲気の中で、長友は1人怒りに震えていた。「ちょっと悔しくて、冷静に振り返ることはできない。システムだけじゃなく、試合全体を通してみて、世界では戦えないなって感じた。正直、危機感がすごい」。3−4−3のテストだった、失点は事故だったと、いくらでもできる言い訳を、長友は許さなかった。 自身は左膝負傷の影響から後半開始からの登場。今野にもっと前にボールを運ぶように強く要求し、自身も持ち味の積極的な仕掛けで突破口を開こうとした。しかし、それも実を結ばない。欧州の中堅国にホームで喫した完敗に、「正直、収穫はないですね」と吐き捨てた。 右サイドMFで先発した内田も、ひょうひょうとした口調ながらも辛辣(しんらつ)な言葉を並べた。「システムどうこうじゃない。誰もが大事だって分かっているこういう時期に勝てないのは、精神的弱さを感じる」。後半ベンチに退いてからも、前にボールを運ぶ積極性の欠如を痛感。「決まり事を意識し過ぎていた。日本人は監督の言うことを忠実にこなす民族。だけど、考えすぎず、約束事だけしっかりでもいい」と、意見を投げかけた。 引き分け以上で5度目のW杯出場が決まるオーストラリア戦。「あとひとつの引き分けでいいという状況からズルズル行くこともある。ここっていうところのメンタルがないと、次はもっと厳しい」と内田は言う。逆に負けは許されない相手に対し、どこか漂う楽観ムードが落とし穴になりかねない。欧州の第一線で戦う両サイドは、強く警鐘を鳴らしていた。 (宮崎厚志) PR情報
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