大阪市議会が橋下徹市長(日本維新の会共同代表)に突きつけようとした問責決議案は、「出直し市長選」という橋下氏の返し技で会派の足並みが乱され、否決された。橋下氏や維新幹事長の松井一郎大阪府知事が強気に出た背景には、慰安婦などをめぐる一連の発言問題で揺らぐ橋下氏と維新の足元を少しでも立て直したいとの思惑がのぞく。
「問責というのは、我々とすれば決して辞めろという趣旨じゃなかった」
問責決議案の反対に転じた理由について、30日午後に橋下氏と会談した公明市議団の待場康生幹事長は、記者団にそう説明した。
橋下氏は同日午前、公明、自民、民主系のOSAKAみらいの各派に「真意を聞きたい」と連絡。市長室で3会派の幹部が顔をそろえた。出席者によると、橋下氏は「問責は大変厳しい。私が辞めるべきだという趣旨だと思っている」と譲らなかったという。
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朝日新聞官邸クラブ