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【プロ野球】

大谷よ、プロをなめるな ノムさんが二刀流をバッサリ

2013年5月31日 紙面から

軽妙なトークで笑いを誘う野村克也氏=東京都千代田区で(会津智海撮影)

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 プロをナメんな! プロたちよ、意地を見せろ!! 球界のご意見番!? 野村克也さん(77)が30日、日本ハム・大谷翔平投手(18)の二刀流挑戦をバッサリ斬った。ヤクルトや楽天で監督を務め、今季から日体大客員教授も務めるノムさんは、東京都内の書店で著書2冊の刊行記念ミニトーク&サイン会を行い、イベントに先立って、球界や芸能界の話題について大いに語った。

 大谷の二刀流挑戦については「ふざけんじゃないよ。一刀流だけでも大変なのに、二刀流なんて、プロをなめるんじゃないよ!」と一刀両断。返す刀で、「先輩プロたちも、二刀流の活躍なんて、絶対させちゃダメだ。プロの意地を見せてほしい。僕が現役(捕手)だったら、絶対打たせないね」と、並み居る現役プロたちに、プライドをかけて『ストップ・ザ・大谷』に臨むよう呼び掛けた。

 とはいえ、大谷を軽んじているわけではない。「日本ハムの監督だったら、投手に専念させたいね」と能力を認めているが上での、二刀流返上のススメだ。

 また、2020年夏季五輪種目の候補に、野球・ソフトボールが残った件については「良かった。野球の面白さを世界に広めてほしい」と笑顔。さらに、その時の代表監督の可能性を問われると「7年後? 85歳? 生きてないね。地球がひっくり返ってもない」と笑い飛ばした。

 だが「五輪の監督は大変だよ。もしやるとしたら、情報集めをどうするか。戦いは敵を知って己を知ることが大事。相手を知らなきゃ、サインの出しようもない。7イニング制は反対。野球ってのは3の係数でできているモノ。6回でやめた方がいい」と持論を展開。ID野球で一世を風靡(ふうび)した名将らしい具体的な話で、まんざらでもなさそうだった。 (竹村和佳子)

 

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