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【グラニュース】


ピクシー体制6年目の曲がり角<4> ダニエルのボランチ起用面白い

2013年5月31日 紙面から

 低迷の原因や今後の戦略を探る緊急連載、「ピクシー体制6年目の曲がり角」。第4回からはグランパスOBでもある中日スポーツの4人のコメンテーターが、後半戦へ向けて「提言」する。一人目は元日本代表MFの望月重良氏(39)。個人技頼みのサッカーからの脱却を提唱した。 

  (構成・木村尚公)

 −低迷の原因をどうみるか

 「2010年に優勝してから中心選手はほとんど変わっていないが、全体の年齢は上がり、率直に言って個人としての能力は落ちている。それなのに3年前と同じように個の力に頼ったサッカーをしている。ストイコビッチ監督が就任した08年は今ほどタレントはいなかったが、組織的なサッカーをしていた」

 −具体的には

 「今はターゲットのケネディに放り込む一本調子になりがち。やみくもにクロスを上げても点は取れない。ケネディを生かすにしても、個人の力で打開するパワープレーじゃなく、サイドで数的優位をつくり、崩してからクロスを上げないと。小川、玉田、藤本を中心にポゼッションを高め、パスをつなぐサッカーを目指すべきだ」

 −連敗中には要所で失点が重なった

 「失点シーンでは真ん中が崩されている。ボールホルダーにプレッシャーがかかっていない場面が多々ある。1人でもボールに寄せる選手がいればいいのに、きたならしいプレーをする選手がいない。そういう意味で、ボランチにダニエルを起用するのは面白い。ダニルソンとのコンビで、相手の攻撃をつぶしてほしい」

 −若手の台頭も待たれる

 「育成という観点から見れば、ストイコビッチ監督の6年間の採点は『△』か『×』だ。中途半端に若い選手を試し、うまくいかないケースばかり。お金をかけて即戦力をとってくるのか、育成に力を注ぐのか、今はクラブとしてのビジョンも見えない」

 −Jリーグはまだ21試合残っている。

 「97年に開幕6連敗したときは、1勝して変わった(5連勝)。現時点ではクラブも選手も苦しいだろうが、まず一つ勝つことに集中してやってほしい」

 

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