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【サッカー】

長友 視線は「対世界」

2013年5月30日 紙面から

 長友が世界基準のプレーでニッポンを引き上げる。1時間に及ぶ非公開の「カーテン」が解けると、ピッチ中央にはザッケローニ監督と1対1で話し込む長友の姿があった。通訳を介さず、イタリア語だけで約5分間。意見を交わし合う2人の視線の先には、「対世界」のイメージが鮮明に描かれていた。

 「将来的なビジョン、W杯、世界で戦うためのことを監督とは話しました」とは長友の説明だ。眼前のブルガリア戦、その先にあるオーストラリア戦。その「足元」の重要性は百も承知。ただ、未来への思考を失ってはいけない。長友が走り、香川を支え、2人の連係が機能すれば、どこが相手でも左サイドで主導権を握れる。長友は「やることをやればそこそこできる。でも、結局はそこそこレベル。世界のトップレベルに行くにはまだやるべきことは多い」と言った。今年2月と4月、長友は左膝に2度も重傷を負った。その回復途上とあって、全体練習後には香川を引き連れ、短いダッシュを繰り返した。体調面に不安があり、指揮官は「少し問題を抱えている。試合に出すかチェックしたい」と慎重な姿勢だが、長友の復帰なくして打倒オーストラリアへの設計図も描けない。ヨルダンで流した涙は、長友が拭い去ってくれるはずだ。 (松岡祐司)

 

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