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【サッカー】

香川 ゴール決めてやる 3−4−3の攻撃的布陣を歓迎

2013年5月30日 紙面から

 サッカーの日本代表は30日、国際親善試合のキリンチャレンジカップ2013で、ブルガリア代表と対戦する。29日は試合会場の愛知・豊田スタジアムで最終調整した。6月4日のワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア戦を前に、ザッケローニ監督(60)はブルガリア戦で約2年ぶりに3−4−3システムを試す意向。攻撃の核となるFW香川真司(24)=マンチェスター・ユナイテッド=からは力強くゴール宣言が飛び出した。

 ザッケローニ監督がテストを明言した3−4−3の攻撃的な布陣を、ゴールに飢えた香川は大歓迎した。「(試合開始から)たぶんやると思うし、そのために準備している。ゴールに直結したプレーをしたい」。口元を引き締めたその表情には「ゴールを決めてやる」という欲望がみなぎっていた。

 香川の起用が予想される左ウイングは、いつもの4−2−3−1のときよりも少し前。「攻撃に専念というか、守備への負担は減る」。自らの攻撃的な持ち味をより発揮しやすくなるはずだ。

 プレーする位置は基本的に左サイドだが、攻撃に多様性を持たせるためにはサイドで固定化せず、トップ下のいない中央のスペースをうまく突く必要がある。「トップ下はいないけど、(両サイドが中央に絞った)1トップ2シャドーのイメージを持つ場面も必要になる」と語った。

 今季のマンUでは3−4−3でプレーしたことは一度もない。だが、常にポジションは流動的。左MFからトップ下やセカンドストライカーへの変化は、プレミアリーグで培ってきたものだ。

 さらにチームメートにも注文をつけた。「ボランチはもっと押し上げる必要がある。前へ飛び出していく姿勢を見せないと、前の3人(3トップ)が孤立してしまう」。攻撃の厚みをもたせるために、積極的に周囲へ要求していくつもりだ。

 3月の敵地ヨルダン戦。苦戦に次ぐ苦戦の中、0−2で迎えた後半24分に香川は得点したが、1−2で惜敗。「(そのヨルダン戦以来の日本代表で)しばらく試合をやっていないんで、確認する場面も多いと思う」。しっかりと調整し、今度こそ自らのゴールでW杯出場へと導く決意だ。

 ヨルダンで味わった屈辱は、マンUのリーグ優勝に貢献した輝かしい1年に残した一点の曇り。それをオーストラリア戦で晴らすためにも、その前哨戦でゴールを決めて本番へ弾みをつける。 (原田公樹)

 

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