傑作官能短編小説集

テーマは、近親相姦です。是非、お楽しみください。

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不登校の弟(6)

             (雑誌発表作品)


               不登校の弟


                 6



 裕之の心は、すぐに読めた。

 明日香と同じ心境なのだ。

 姉弟でこんなことをしてもいいのか……と訊いているのだ。

「いいのよ。お姉ちゃんは裕之のこと、世界中で一番好きなんだから。裕之は……?」

「おれも。お姉ちゃんが、世界一好きだ=」

 溜めていたものを一気に吐き出すように、裕之は大きな声で言った。

「ああ、嬉しいわ。……あ、裕之、怒らないでね。重くて、うふっ、お姉ちゃん、死んでしまいそう。上

と下、反対になってくれないかな……」

 明日香は冗談っぽく言ったが、本心だった。優に八十キロを超える裕之に体重を預けられると、息が詰

まりそうに苦しいのだ。

「いいよ」

 裕之が素直に頷いてくれたので、明日香は裕之にしがみつく。

「うまくやってね」

「……わかってる」

 結合部分が外れないように、二人で肉の棒を大事に確保しながら、ゆっくりゆっくり体を半回転させ

る。

「ああっ、あうっ……!」

 明日香の体が横を向き、そして少し上に向いた瞬間だった。灼けるような痛みを下半身の奧に感じて、

明日香は思わず呻き声を挙げていた。

「お姉ちゃ〜ん!」

 裕之は、何事かと驚いたようだったが、明日香を抱いたまま回転を続けた。

 気が付くと、明日香達の体は入れ替わっていた。明日香が上で、裕之が下だ。

「裕之のオチンチン、全部入ったんだよ!」

 何が幸いするか、ほんとにわからない。

 抱き合ったまま半回転した今の一連の動きの中で、明日香の膣穴が偶然大きく開き、そこへ裕之の肉の

棒が、うまく滑り込んだらしい。肉の棒が明日香の奥深くまで侵入しているのが、はっきりわかる。

「……ああっ、ほんとだ」

「裕之」

「お姉ちゃん!」

 裕之が一人前に腰を振ると、肉の棒が前後に激しく動き、明日香の膣壁を擦る。

「裕之ぃ……!」

 明日香の中も外も、今や濡れ放題。

 血も交じっているから、結合部分は凄まじい光景だ。

 そんなこんなで、明日香はすぐにも昇り詰めることのできる状態にあった。

「裕之、出して。いっぱい出して!」

 明日香は、男の肉の棒を初めて受け入れた。それも、実の弟の肉の棒を、女性上位で。

「いけないお姉ちゃんね……」

 胸はどきどきし、頭の中は今にも破裂するのではないか、と思うほど熱くなっていた。

 周りの家具やすべての物が、ぐるぐる回っている。明日香は、ちょっと説明しがたい感覚に陥ってい

た。

「そんなこと、ないよ」

「ああ、裕之……。堅くて、とっても素敵なオ○ン○ンよ」

 裕之の長い肉の棒は、石のように堅く、明日香の狭い膣壁を擦りながら、出たり入ったりする。

「うっ、お姉ちゃん、いいよ」

 今や裕之は、登校拒否を起こしているひ弱な中学生ではなく、一人の男として堂々と振舞っていた。

「ああっ、お姉ちゃ〜ん、いい。凄くいい……!」

 裕之が、昂ぶった声を出す。

「ああ、裕之〜。お姉ちゃんもよ」

 明日香は上で懸命に腰を振り、裕之は下からぐいと腰を突き上げる。

 決してうまくはないだろうが、明日香も裕之も、自然に腰でリズムを取っていた。

 その日、明日香の乳房は、最後の瞬間を除いて、ほとんど忘れられた存在だった。

 最初にオナニーをした時、明日香の意識がアソコに集中して、乳房を露出しなかったことが、そういう

流れを作ってしまったようだった。

 けれども、その日はそれで充分だった。

 むしろ、アソコだけが繋がっている自分達が動物のように思えて、明日香は興奮したぐらいだ。結局、

セックスとは、人間が動物に戻る行為なのではないだろうか、と明日香は思った。

「ああっ、お姉ちゃ〜ん……!」

 ようやく、裕之の昂ぶりが頂点に達した。

 のそっとした性格と関係しているのか、すでに一度放出しているとはいえ、裕之はとても長持ちした。

明日香の、いや、女の中に入るのは初めてだというのに。

「ああ、おれ、もう出そう! うっ、あうううっ……!」

 裕之は、下から腰を突き上げる。

「出るの? ああ……裕之」

 明日香も激しく腰を振り、懸命に頂点を目指す。

「うっ、出る……!」

 最後の最後、裕之は服の上から明日香の乳房を鷲掴みにして、肉の棒を弾けさせた。ぬるぬるした精液

が熱く迸るのを感じて、明日香も絶頂感に包まれていった。

「いやよ〜! ああ、わかる、わかるわ! 好きよ、裕之!!」

「う、くっ……!」

 明日香の痙攣する体を抱き締め、裕之は獣のように呻きながら、放出に浸っていた……。





 その翌日、裕之は久しぶりに学校へ行った。

 帰宅後、裕之の部屋でそのことを知った明日香は、もちろんその変身ぶりを褒めて褒めて、褒めまくっ

てやった。

 すると、裕之はちょっと偉そうに胸を張って、こんなことを言うのだ。

「あしたも学校に行くよ。だから……また。な、お姉ちゃん?」

 声も表情も、きのうまでとは打って変わって、自信に満ち溢れている。

「また、って……アレ……?」

 裕之は嬉しそうに笑い、うん、と大きく頷いた。

「ふうん……。よくわからないけど……ほんとに、学校には行くのね?」

 学校に行ってくれることは嬉しい。嬉しいがその反面、明日香はちょっと変な気分だった。

「うん、ほんとさ。だから」

「……わ、わかったわ。……裕之が学校へ行ってくれるんだったら、お姉ちゃん、どんなことでも協力す

るわよ。……ああっ、む、むウ……!」

 明日香が答え終わった刹那、裕之は明日香の顔を捉え、めちゃくちゃに唇を吸い始めた。 同時に、ス

カートの裾から潜り込んだ手が、パンティを捲り下ろし、クリトリスを探る。

「ああン、またぁ!」

 裕之の手がクリトリスを擦り始めた時、明日香は腰をくねらせながら、裕之にもう一度確認する。

「ほんとに、学校に行ってくれるのね?」

「うん。その代わり、お姉ちゃんも約束だよ」

「……わ、わかってるわよ」

 もう近親相姦のことなど、気にもしていないらしく、裕之は堂々と性器結合を求めてきた。まるで、学

校へ行くことの、当然の代償ででもあるかのように。

「ああっ……む……あ……ン」

 裕之の荒々しいキッスに、辛うじて舌で応戦しながら、明日香もすでに堅く屹立している裕之の肉の棒

を、ズボンの上からきゅっと掴んで、擦り始めた。

「いいな、ううっ……む……! お姉ちゃんの手って……。魔法みたいな手だ。あうっ……!!」

「……ンもおう、裕之って、ほんとは凄いスケベだったんだね……」

「そうかもな」

 明日香は、大学で心理学を専攻し、将来は不登校児専門のカウンセラーになりたい、と思っている。裕

之のような子供を一人でも多く助けてやりたい、と思ったことがきっかけだ。

 けれども、姉弟相姦によって、こんなにも変わってしまった裕之を見て、今はとても複雑な気分だっ

た。

              ー終わりー

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はじめまして、読ませてもらいました。面白い小説ですね

2006/8/6(日) 午前 10:26 [ otousan1938 ]

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