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できごと
【関西の議論】暴発か計算か「慰安婦・風俗発言」の収拾不可能…ツイッターで国内・米・韓へ“反撃”する橋下氏の“視界不良”
「慰安婦と呼ばれた女性がまだ生きているのに許せない」「国際社会に大きな波紋を広げ、国益も損ねている」。福島瑞穂社民党党首ら超党派の女性議員有志11人は発言の撤回と謝罪を求めていた。維新内からも参院選への影響を懸念する声や批判が相次いだ。
6月には波乱も
四面楚歌に近い状況に陥った橋下氏は風俗業活用発言については今後“封印”する意向を示した。だが一方で、慰安婦制度については「日本も悪いけど、やはり世界各国も反省しないといけない。諸外国の要人に意見を聞かせてほしい」と述べ、国際舞台での論戦に意欲を示している。
橋下氏が照準を定めているのが6月に予定されている米国視察で、大阪市と姉妹都市のサンフランシスコなどを訪れる。
「(周囲から)『行くのを控えた方がいい』という意見が出たが、米国はそんなに懐が狭い国ではない。批判を受けるかもしれないが、自分の考え方を伝える」。橋下氏は16日夕、記者団の前で決意を述べた。
現地での意見交換では、自らの発言要旨を記したペーパーを面会の約束を入れた相手先に事前に見せて、面会の可否を判断してもらうといい、本気度も感じさせる。
前哨戦はすでに始まっている。米国務省の報道官は16日の記者会見で、橋下氏の慰安婦制度をめぐる発言を「言語道断で、侮辱的だ」と厳しく批判した。米政府高官が強い言葉で、公然と不快感を示したのは初めてだった。
橋下氏もすばやく反応。17日午前、ツイッターで「自国の事を棚に上げて、日本だけを批判するアメリカはアンフェアだと指摘しなければならない。アメリカはフェアを最も重視する国のはずだ。そして日本の沖縄の現状もアメリカ人に直視してもらわなければならない」
24日には市役所で元慰安婦の韓国人女性2人と面会する。橋下氏の発言が残した火種はくすぶり続けるどころか、波乱含みの様相を呈し始めている。
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