できごと【関西の議論】暴発か計算か「慰安婦・風俗発言」の収拾不可能…ツイッターで国内・米・韓へ“反撃”する橋下氏の“視界不良”+(1/3ページ)(2013.5.18 12:00

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できごと

【関西の議論】
暴発か計算か「慰安婦・風俗発言」の収拾不可能…ツイッターで国内・米・韓へ“反撃”する橋下氏の“視界不良”

2013.5.18 12:00 (1/3ページ)関西の議論
記者の質問に答える日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長。興奮気味に反論し、平日ほぼ毎日行ってきた「囲み取材」対応の打ち切りを宣言した=17日午後、大阪市役所

記者の質問に答える日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長。興奮気味に反論し、平日ほぼ毎日行ってきた「囲み取材」対応の打ち切りを宣言した=17日午後、大阪市役所

 第二次世界大戦中の慰安婦制度をめぐる発言や、在日米軍に風俗業活用を進言したことで世界を揺るがした日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長がなお、強気の姿勢だ。風俗業活用発言では「不適切」と認める一方、慰安婦制度については持論を曲げず、むしろ、各国との論戦に意欲的だ。6月には米国視察を予定しており、渡米を前に論点を絞ったともいえる。ただ、米国側は反発の度合いを強めており、今後の展開は波乱含みといえそうだ。

非を認めた瞬間

 「不適切だったことは間違いない」。16日夕、橋下氏はカメラの放列を前に淡々とした様子で話した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の司令官に風俗業の活用を促したことについて、自らの非を明確に認めた瞬間だった。

 橋下氏が同飛行場を視察したのは今月1日。少女らが被害にあってきた米兵による性犯罪を防ぐ対策として、「風俗業を活用してほしい」と切り出した。だが司令官は凍り付いたような苦笑いを浮かべ、「米軍では禁止の通達を出している。これ以上、この話はやめよう」と打ち切った。

 当初、橋下氏は記者団の前で不満を隠そうとしなかった。「世の中、ルールを作ったら性犯罪がなくなるのか。建前論でなくて、現実に生身の人間の性をどうコントロールするかを真剣に考えてほしい」。短文投稿サイト「ツイッター」に打ち込んだ言葉にも憤りがこもっていた。

 「法律上認められた風俗業の活用のどこが悪い。女性の人権侵害というなら風俗業の全面禁止を主張すべきだ」

 だが橋下氏の発言のトーンは16日朝、一転した。記者団に対して「アメリカの文化、性に対する考え方について認識が甘かった。僕には国際感覚がない」と反省の言葉を口にした。夕方には維新国会議員団が発表した「風俗業の活用を勧めた発言は不適切」などとする見解を飲み込んだ。

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