蹴球探訪
金持ちクラブが勝てない Jの特殊性(3月1日)
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【プロ野球】阿部神話止まった2013年5月30日 紙面から ◇ソフトバンク3−2巨人ソフトバンクが3連勝。1回に長谷川の4号3ランで先制。6回途中まで2失点の寺原から細かくつなぎ、逃げ切った。寺原は3勝目。岩崎がプロ初セーブを挙げた。巨人は沢村が制球に苦しみ、4敗目。打線もつながりに欠けた。 ついにこの日がやって来た。巨人・阿部の「不敗神話」が止まった。4回に寺原のカーブを右翼席へ運ぶ13号ソロをたたき込んだが、反撃はこの回の2点だけ。9回も三者凡退に終わり、1点及ばず試合終了。2010年7月4日の阪神戦から続いてきた「阿部が東京ドームで本塁打を打った試合の連勝」は37でストップした。 「いいんじゃないの、そんなの。記録にもならないし」。不敗神話が止まったことを阿部は淡々とした顔で振り返った。でも、気持ちを整理する時は必要だった。その証拠に、ロッカーを出たのは試合終了から1時間以上もたってからだった。 指揮官の思いに最終的には応えられなかった。28日に零封負けを喫した原監督は一夜明けて、打線にメスを入れた。1番に坂本を入れ、亀井を3番、長野を5番に変更。その意図を「刺激というか、いい流れでいくのではないかということ」と説明したが、無言の打線への喝だった。 阿部は人一倍チームを思う男。4回は集中力を研ぎ澄ました。それでも責任は感じる。5回2死一、二塁で空振り三振。守りでも制球難の沢村をうまくリードできず、1回に3点を失った。「5回まで100球も投げたら野手も疲れてしまう。そういうことを考えてバッテリーでやっていかないと」。阿部の口を突くのは反省ばかりだった。 交流戦は5勝6敗1引き分け。借金先行の展開になったものの、2位・阪神とのゲーム差は1・5のまま。原監督は「いいものは出ている」と前を向くが、阿部の気持ちも同じだ。巨人優位の形は変わらない。「不敗神話」はまたつくればいいだけだ。 (川越亮太) PR情報
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