橋下市長:市議会が慰安婦発言批判も「今は撤回しない」
毎日新聞 2013年05月21日 21時02分(最終更新 05月21日 21時22分)
旧日本軍の従軍慰安婦制度を巡り、橋下徹大阪市長が「当時は必要だった」などと発言した問題で、市議会でも21日、自民党などの議員から「不適切だ」と批判が上がった。橋下市長は一連の発言について「まだ自分は正しいと思っている」と述べ、撤回しない姿勢を改めて強調した。
市議会財政総務委員会で木下吉信議員(自民)が「不適切な発言が外交問題に発展している。政治家として責任を取るべきだ」と指摘。橋下市長は「(第二次大戦中の)侵略と植民地政策には反省とおわびをしないといけないが、日本だけが侮辱されるのは違う。(国政)与党の自民党がやらないのなら僕が発信する」と強調した。
また、山中智子議員(共産)は「市長が弁明するほど市民が恥をかく。辞職すべきだ」と要求。橋下市長は「今は撤回しない」とする一方、「慰安婦への(大戦中の)責任は認めて謝罪しないといけない。他国の女性の人権も守るような発信をやっていく」と述べた。【茶谷亮、村上尊一】