従軍慰安婦 橋下氏発言 嘉田知事「立場違う」 維新岩永議員に
日本維新の会の橋下徹共同代表による従軍慰安婦問題をめぐる発言について、嘉田由紀子滋賀県知事は20日、滋賀県公館で行われた日本維新の岩永裕貴衆院議員(近畿比例)との意見交換会で「女性の性を戦争の道具にするのは納得できない。政治家として立場が違う」と述べた。
嘉田知事は「国家的に存在感を高めるためには品格が大事」と苦言を呈し、政治家として橋下氏とは一線を画す意向を示した。
これに対して岩永氏は、橋下氏の発言の意図は沖縄の米軍基地問題を直視し、日本の国益を守る必要性を訴えるためだったとした上で、「発言内容が正しいかどうかは議論があるが、必要な議論だと思っている」と強調。
意見交換会終了後も記者団に「橋下共同代表は従軍慰安婦が必要とは言っていない。当時世界各国でそういうことがあったと言っているだけだ。発言全体の文脈を見てほしい」と話した。
意見交換会では嘉田知事が来年度の政府への政策提案に協力を呼びかけ、岩永氏も連携を約束した。
【 2013年05月20日 22時07分 】