維新・西村議員:ネットで「韓国人慰安婦 今も多い」
毎日新聞 2013年05月18日 15時11分(最終更新 05月18日 15時26分)
韓国人に対する問題発言で日本維新の会を除籍(除名)される見通しの西村真悟衆院議員(64)=比例近畿=が、自らのホームページでも「韓国人慰安婦は、今も大勢日本に来ている。輸出しているのかと思うほどだ」などと書き込んでいたことが分かった。維新は松井一郎幹事長(大阪府知事)が議員辞職を求めている。しかし、従軍慰安婦を巡る発言で批判を浴びる橋下徹共同代表(大阪市長)も党の擁立責任を認めざるを得ず、党の混乱は増幅している。
西村氏は17日の党代議士会で、「日本には韓国人の売春婦がうようよいる」と発言。同僚議員から問題視されて直後に撤回した。
西村氏は同日のブログでも、橋下氏の一連の発言を「事実を言ったものであり、当たり前の発言だ。騒ぐほうがおかしい」と擁護。その上で「韓国は、慰安婦を輸出しているのかと思うほどだ。東京、大阪の繁華街を夜歩いたら分かる。豊かになった韓国においても慰安婦を輸出してくる。貧しかったころはどれだけ輸出していたのか」と、代議士会での発言と同趣旨の持論を展開した。
橋下氏は17日、記者団に「候補擁立に当たっては最終責任は僕ですから」と自らの責任を認める一方、「(自分の発言とは)全く違う。韓国や元慰安婦の方を侮辱することはあってはならない」と強調した。松井一郎幹事長も「一緒にできない人には議席を返してもらうものだと思っている」と議員辞職を求めた。西村氏が議員辞職した場合、維新の比例名簿登載者が繰り上げ当選する。
西村氏の発言について、元従軍慰安婦を支援する「日本軍『慰安婦』問題・関西ネットワーク」(生野区)の方清子(パン・チョンジャ)共同代表は、「話にならない。党としても議員としても国民を代表するような資格はない。維新は解党していただきたい」と話した。【堀文彦、林由紀子】