日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は18日朝、過去の日本のアジア諸国への侵略を認めた発言に対し石原慎太郎共同代表が「侵略じゃない」などと反論したことについて「石原代表は当時、命をかけて戦っていた(時代の)人。いろんな考え方があるだろう」と理解を示しつつ、「戦争を知らない僕の世代は敗戦国として(侵略を)引き受けなきゃだめだ」と自らの主張は変えない考えを示した。TBSのテレビ番組で語った。
橋下氏のこれまでの発言橋下氏はアジア諸国への植民地支配と侵略に反省とおわびを表明した村山談話に絡み、「敗戦の結果として侵略だと受け止めないといけない」と主張している。これに対し石原氏は17日、「全然違う。あの戦争が侵略だと規定することは自虐でしかない。歴史に関しての無知」と指摘した。
これについて橋下氏は18日のテレビ番組で「自民党、安倍(晋三)首相も侵略についてはあいまいにしている。侵略と植民地支配、周辺諸国に苦痛と損害を与えたことは、僕の世代は引き受けなきゃいけない」と重ねて侵略だったとの考えを示した。一方、石原氏の指摘には「いろんな考え方がある」と理解を示し、近く石原氏と意見交換することも明らかにした。
橋下氏は「慰安婦は必要だった」などとする発言について27日に日本外国特派員協会で記者会見をする予定だとし、「僕の真意はしっかり伝える。日本の戦争責任、慰安婦の問題は本当に申し訳なかった。ただ、慰安婦の問題は日本だけを批判するのは違う」と主張。米国務省の「言語道断で侮辱的だ」との批判については「米国務省の全員が立腹している。非常に光栄だ。東の島国の日本、さらに小さい沖縄の現状を国務省に伝えたい」と述べ、沖縄の米兵による性犯罪に関する問題提起を続ける考えを示した。
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朝日新聞官邸クラブ