西村氏発言:官房長官「非常に残念」

2013年05月18日

 ◇官房長官「非常に残念、論評に値しない」

 「非常に残念で論評に値しない発言」

 17日夕、首相官邸。日本維新の会の西村真悟衆院議員の問題発言を問われた菅義偉(よしひで)官房長官は記者会見でよどみなく答えた。

 ここ数日、官房長官会見は「ノーコメント」のオンパレード。従軍慰安婦をめぐる維新の橋下徹共同代表(大阪市長)の発言に関しては「コメントする立場にない」、飯島勲内閣官房参与の北朝鮮訪問では「控えさせていただく」と頬かむりを決め込んできたが、この日は少し吹っ切れた様子もうかがえた。

 「参院選が終わった上でじゃないと、じゃないですか。(参院選の結果)議席配分がどうなるか分からないし……」

 改憲に積極姿勢を示す維新、みんなの党との連携を問われた菅氏はこう答え、「改憲勢力で3分の2結集」との路線の見直しをにおわせた。

 安倍晋三首相はこの日、月刊誌「Voice」の取材を受けた。担当した篠原文也氏によると、参院選後の政権の枠組みについて「公明党と政権与党を維持していく。維新、みんなとは憲法改正があるが、一緒に組むことはない」と答えたという。

 ◇みんな・渡辺氏「(維新は)因果応報だ」

 「因果応報の観点で言うと、お口でのし上がった人はお口で失敗するということが言える」

 17日午後の国会。みんなの党の渡辺喜美代表は記者会見で、維新との政策協議凍結を宣言し、維新との連携に否定的だった自らの方針は正しかったのだ、と長広舌をふるった。「お口でのし上がった人」が維新の橋下徹共同代表を指すのは言うまでもない。

 みんなでは、維新との協力に積極的な江田憲司幹事長と民主党との連携も模索する渡辺氏との対立が続いてきた。従軍慰安婦をめぐる橋下氏の発言を契機に渡辺氏優勢に大きく傾き、西村氏の問題発言で内紛状態にピリオドが打たれた格好だ。

 渡辺氏は、民主党からの秋波が強まるのではないかとの質問に「一方的に抱きつかれても困る。総合的な判断だ」と言い放ったが、野党がバラバラでは自民、公明両党を利するだけとの指摘に「そういう懸念はある」と認めざるを得なかった。

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