■美輪明宏の『祖国と女達(従軍慰安婦の唄)』でわかる、従軍慰安婦の真実とは
美輪明宏は戦後、長崎に引き上げてきた日本人慰安婦の人たちとお友達になったという。
皆、貧しい農家の娘だった。「自分が働きに出れば、家族が飢えて死ぬことがない」という理由で、満州にいい働き口があると行ったら「従軍慰安婦」だった。
彼女たちは性の処理係としてだけでなく、もし敵が攻めてきたら銃を渡され軍人と同じように第一線で戦わされたという。そして、戦闘中に死んだ彼女たちは、中国人の戦闘服に着替えさせられ、日本人の従軍慰安婦と思われないように、そのまま遺体を放置されたのだった。遺骨は野晒しで放ったらかし。線香の1本もあげてもらえない。
それに比べて、男は死んだら「名誉の戦死」と、靖国神社に祀ってもらえる。日本に帰って来たら、慰安婦をやっていたということで汚らわしい、家名に泥を塗ったと迫害を受け……国のために行ったのに……と涙を流して訴える彼女たち。
美輪も思わずもらい泣きをしたという。美輪は、彼女たちのための歌を作ろうと思ったのだった。1975年に発表したアルバム『白呪』には、従軍慰安婦のことを描いた『祖国と女達』、東京大空襲をテーマにした『亡霊達の行進』、名曲『ヨイトマケの唄』を含む全10曲が収録されている。霊媒体質の美輪の歌声からは、戦争で亡くなり、犠牲になった人々の怒り、悲しみ、無念がしっかりと伝わってくる。
戦時中、人としての自由や尊厳を奪われ、1日に100人近い相手をさせられ、暴力を振るわれることもあったという従軍慰安婦。好きでもない男たちから何度も犯されて、身も心もボロボロになり、美しい青春や楽しい恋を奪われた彼女たちの悲しみ。
想像以上に残酷な現実があったことにきちんと向き合い、悲劇しか生み出さない戦争をしない平和な世界を作ることは我々の使命であり、義務なのだ。
そのためにもこのアルバム『白呪』や『祖国と女達』を聞いて、戦争問題についてしっかりと考えるべき時ではなかろうか。
今年の紅白歌合戦では、美輪明宏に『祖国と女達(従軍慰安婦の唄)』をぜひ熱唱してもらいたいと思う。
動画は、You Tubeより
■白神じゅりこ
オカルト作家・コラムニスト・ライター。ジャンルを問わず幅広く執筆。世の中の不思議を独自の視点で探求し続けている。
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