猛毒リシンが入った封書、ＮＹ市長に　銃規制巡り脅迫文

　【ニューヨーク＝中井大助】ニューヨーク市警は２９日、同市のブルームバーグ市長あてに猛毒のリシンが入った封書が届いたことを明らかにした。封書には、銃規制に関する議論に関して、ブルームバーグ氏を脅す文言が書かれた手紙も入っており、連邦捜査局（ＦＢＩ）などが捜査にあたっている。

　市警によると、手紙はニューヨーク市の施設と、ブルームバーグ氏が創設者の１人である「違法拳銃に反対する市長の会」のワシントンにある事務所に届いた。それぞれ２４日と２６日に開封されたが、ニューヨークの手紙に触った市警の捜査員が軽い中毒症状を起こしたという。米郵政公社によると、手紙はどちらも２０日付でルイジアナ州シュリーブポートの消印がついていた。

　リシン入りの封書は４月にもオバマ米大統領らに届き、ＦＢＩがミシシッピ州に住む男を逮捕している。