8回 安打を放つ阪神・マートン=甲子園球場(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】
この日はステファニー夫人ら家族が観戦に訪れた。負けはしたものの甲子園で活躍するパパの姿を見せた。交流戦は5勝6敗1分けと借金が先行。貯金は「8」あるとはいえ、流れに乗り切れない。それでもスタンスは変えない。
「自分としては個人的な記録を考えることはない。可能性としても低いこと。1試合1試合大切に打席に立っていきたい」
以前、自分の成績よりも、チームの勝利が優先と説いていた。この日もフォアザチームを貫いた。4番の勢いが止まらない。この試合で、6試合連続安打。打率は・359まで上昇し、セ・リーグで2位に再浮上した。交流戦に入り、パの好投手を相手に打ちあぐねていたが、最近5試合は打率・476。交流戦打率も・333(48打数16安打)に上がった。
チームは交流戦2度目の連敗。ズルズルあとを引かないことが、強いチームの条件。負の連鎖を止めるには背番号「9」の安打が必要不可欠だ。(渡辺 洋次)
(紙面から)