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2012年10月3日
つくば市長選説明会に4陣営
市議選は7人超の35人
つくば市選挙管理委員会は2日、任期満了に伴う21日告示、28日投開票の市長選と市議選(定数28)で、立候補予定者に対する説明会を実施した。市長選には、これまでに立候補を表明している4人の陣営が出席。市議選には7人超の現職22人、元職2人、新人11人の計35人の陣営が出席した。

市長選は3選を目指す現職の市原健一氏(61)をはじめ、いずれも新人の元自民党県議の桜井よう子氏(70)と前民主党市議の五十嵐立青氏(34)、前共産党県議の山中たい子氏(61)の4陣営が出席した。

市原氏は3月定例市議会で最も早く立候補を表明。市民が快適に暮らし、学び、働くことができる「スマートガーデンシティ」の形成を強調している。

桜井氏は「トップセールスで『メード・イン・つくば』を海外へも発信していく役目がある」として、市政刷新を訴えている。

五十嵐氏は出生率向上を目指した病児保育体制と子連れ出勤支援や全賛同世帯への再生エネルギー施設整備などを掲げている。

山中氏は「原発即時ゼロ」を目指したつくばからの発信や、住民投票条例による市民参加の市政実現などを挙げている。

市議選は前回の定数33から5減で実施される。現在の市議会構成は欠員4人の29人で、今期で7人が引退する見込み。新旧交代が図られそうだ。

立候補予定者説明会に続き、15日に立候補届出書類の事前審査を実施する。今回、市長選と市議選の投票時間は、前回よりも終了を1時間繰り上げて午前7時から午後7時、開票時間は30分繰り上げて午後8時半からとする。市選管は「期日前投票の浸透や市内は南北に長いことから、投票時間と開票時間を繰り上げる」と説明している。市長選は午後10時半ごろ、市議選は翌午前0時ごろまでに確定の見込みという。

●六角堂再建がグッドデザイン賞
再建の取り組みが地域振興に、高い評価
東日本大震災の津波で消失した、岡倉天心ゆかりの六角堂(北茨城市)の再建に取り組んだ茨城大学の「天心・六角堂復興プロジェクト」の活動が、2012年度グッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)を受賞した。再建の取り組みが地域振興の大きな力となった点が高い評価を得た。

日本美術院の創立者の天心が建設した六角堂は昨年3月11日に発生した10b近い津波によって土台だけを残して流失。1955年から六角堂を所有する同大学は、修繕前の建設当時の材料や製法を調査し、再建に取り組んだ。

再建にあたっては、「岡倉天心記念六角堂復興基金」を設立し、国内外に協力を呼び掛けるとともに、県建築士協会の協力を得て、1905年創建当時の六角堂の検証を行った。樹齢150年の2本のスギを確保。桟瓦(8寸幅)を製作し、当時の窓ガラスがボストンから輸入されたと考えられることから英国のガラス会社に発注した。土台はコンクリートとし、大子産の御影石を貼り付け、建物全体の色彩は当時のベンガラ彩色を研究し、安芸の宮島(広島県)と同様のものを使用。今年4月17日に竣工を迎えた。

グッドデザイン賞では、単なる復元という枠を越え、創建当初の天心の精神をも読み取ることで、被災した人たちに勇気や希望を与え、地域振興の力につなげたことが高く評価されたという。同プロジェクトは11月23日から、東京・東京ビックサイトで開催される受賞発表展「グッドデザインエキシビジョン2012」に出展される。表彰式は11月22日に同会場で行われる予定。

同プロジェクトは引き続き、震災・復興の記録を後世に残すための記念館の建設や、五浦地区の文化施設の環境整備などを視野に入れながら天心遺跡を中心とした文化財の維持管理に取り組むという。

茨大社会連携課は「再建された六角堂は天心に熱い思いを抱いた多くの人の支援を基に蘇った。五浦復興のシンボルとして元気と勇気を与え地域振興の力となることを期待している。天津の記憶、大震災の記憶を確認する場所として天心遺跡の果たす役割は大きく、六角堂再建は新たな一歩と考えている」と話す。

グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を発端に日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動。デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開されている。

●土浦市長が知事に働き掛け要望
東京医大の保険医早期再指定に向け
東京医大茨城医療センター(阿見町)が診療報酬の不正請求で12月から保険医療機関の指定を取り消される問題で、土浦市の中川清市長は2日、水戸市の県庁を訪れ、橋本昌知事に保険医療機関の早期再指定に向けた国への働き掛けなどを求める要望書を提出した。

要望書では、「県南地域の地域医療の中核を担っており、保険診療停止期間が長期に及ぶと、市民生活への影響は計り知れない」などとして、@保険医療機関の早期再指定に向けた国への働き掛けA指定取り消し期間中、患者の医療費負担について配慮し、患者間の不均衡が生じないよう関係機関との調整―の2点を求めている。

橋本知事は「患者に不利益にならないよう努力したい」とした。

要望書を提出した後、取材に応じた中川市長は「不正請求はあってはならないことで病院の責任は大きいが、患者の立場を優先に考え要望した」と話した。

●ネット目安箱で、いじめの情報収集
サポートセンターを県内5カ所に開設
県は、県内5カ所の教育事務所内に「いじめ解消サポートセンター」を1日開設した。いじめの早期発見・早期解消と長期化しているいじめ問題の緊急対策として実施。各センターに3人の相談員を配置し、児童・生徒や保護者などから寄せられた相談や情報をもとに、いじめ解消に取り組む。

滋賀県大津市や県内でも中学生がいじめが原因で自殺したとされる問題などを受け、5カ所の教育事務所にいじめ解消サポートセンターの設置を決め、ホームページに「いじめをなくそう!ネット目安箱」を開設し、今月下旬から運用を始め情報提供を呼びかける。ケースによっては警察OBや臨床心理士、社会福祉士などを「いじめ解消サポーター」として市町村教育委員会や学校に派遣し、児童生徒・保護者への支援、教員への助言を行う。

水戸市柵町の県水戸教育事務所では、小野寺俊県教育長やいじめ解消サポーター相談員などが出席して開所式を行った。小野寺教育長は「センターは早期発見、早期対応、いじめ解消を支援していく拠点。どのようなささいなことでも見つけ出し、表に出してしっかりと早い段階から手を打つ、そのような積み重ねがいじめ解消につながる」とあいさつした。

電話や来所の相談、情報提供は月・水曜日が午前9時〜午後4時30分、火・木・金曜日が午前9時〜午後6時30分。サポートセンターの電話は県央地区029・221・5550、県北0294・34・4652、鹿行0291・33・6317、県南029・823・6770、県西0296・22・7830。いじめ解消サポートセンターhttp://www.edu.pre.ibaraki.jp/ijimekaisho/。

●「最高の合唱」を全国大会で―つくば
市立竹園東中合唱団、全国大会出場を報告
第65回全日本合唱コンクール全国大会に初出場するつくば市立竹園東中学校の合唱団代表が2日、同市役所を表敬訪問し、市原健一市長に全国大会出場を報告した。

同校合唱団は9月23日にさいたま市で開かれた関東支部大会の中学校混声部門で金賞を受賞。28日に鹿児島市で開かれる全国大会に出場する。

全国大会には18校が出場し、関東地区から4校が出場。県内からは同校1校の出場となる。

同校合唱団の全国大会出場メンバーは35人。創部4年目で、ほとんどのメンバーは他の部活動と兼務しており、部活動合間の練習に励んでいる。

市原市長は「全国大会では楽しみながら、いい成績を収めるように期待している」と激励。団長で3年生の沢田怜奈さん(15)は「最高の合唱が会場に伝わるように精一杯頑張ります」と健闘を誓った。


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