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2013年5月29日(水) 19:05 |
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「愛カード」、交付1万5千枚超える
車の運転免許証を返納した、65歳以上の高齢者に発行される、「おかやま愛カード」の交付枚数が、1万5千枚を越えました。 警察は、高齢者が原因となる事故の防止に、一定の効果があったとみています。 一方、カードをさらに普及させるには課題もあります。
運転免許証を返納した、65歳以上の高齢者に岡山県警が発行しています。 今月、このカードの交付枚数が、1万5000枚を越えました。 運転免許の返納率は、東京・静岡に次いで全国3位です。 免許を返納する人が増えた理由の一つは、カードに付いている特典です。 愛カードを提示すると、県内全路線バスの運賃が半額に、一部のタクシー会社では運賃が1割引きになります。 この特典で、利用者が増えているところもあります。 愛カードを使った割引サービスは、岡山県内約1700か所の事業者に広がっています。 生活の様々な場面で、サービスを受けることができます。 愛カードの導入で、運転に不安のある高齢者の免許返納を促し、同時にそれまで増加傾向だった高齢者が関係する事故が減少に転じました。 岡山県警は、事故防止に一定の効果があったと胸を張ります。 しかし、公共交通が整備されていない中、山間地域では運転免許を手放せないという人も、多くいます。 過疎地の「足」をいかに確保するのか、警察だけの取組には限界があると言います。 岡山県も、高齢化が急速に進んでいます。 その中で、高齢者の安全と生活の利便性を両立するには、どうすれば良いのか。 愛カードのさらなる普及のため、解決しなければならない課題です。 おかやま愛カードの申請は、警察署や運転免許センターで受け付けています。
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