2011年04月20日 14時34分20秒 stiritupの投稿

アフリカンと語る「ジャパン」

テーマ:日本

いつもアフリカネタばかりですみません



今日はたまたま友達の友達と熱いディスカッションをしたので、それを皆にも聞いて欲しいので書きます



その人は日本に何十年も住むアフリカン、ガーナ人のおじさん



まぁ、アフリカの話から始まり



家族の話をした


「日本には家族がいないのにどうしてずっと住んでいるの?」



私のヨーロッパでのリサーチによると、アフリカンは家族のそばに好んで住む



日本に家族はいないけど、会いたいとき会いに行く。
昔はそうだったかもしれないけど、今は決して近くに住む必要はない。逆に長く近くに住み過ぎると嫌気が差すこともあるからね。



彼は少し他のアフリカ系の人達と違った、独立した考えを持っていた



アフリカ人は家族といるのが好きだけど、日本の家族にそれは難しいよね



そう、日本人は家族から始まり他人とコミュニケーションを取るのが下手な人が多い。ストレスが発散できない。だから自殺やおかしな殺人が多いんだ



僕の知り合いは借金三億円を抱えていた。彼はそれを誰にも話せなかった。なぜならそれは日本社会でタブー、恥になるからだ



思い詰めて自殺しようとした時、彼は思い切って友達に相談してみた。


そうしたら、友達は親身になってくれて弁護士や相談機関を紹介してくれた


今では借金全額返済し、社会復帰を無事果たしている



この例でストレス発散にはコミュニケーションという答えが見えてくるが、根本の問題はそもそもなぜ借金があることを他人に話すのが恥になるのかという点である



日本は規律が厳しい、それは400年以上も昔、徳川将軍の時代から続く


将軍の命令は絶対であった



将軍が白と言えば、それが黒くても白だ


しかし、それは今の日本の学校や会社でも同じシステムじゃないかと言う



先生が1+1=2と言えば、生徒は何も疑問を持たずに従う



誰も先生にチャレンジする生徒はいない



アフリカや西欧諸国の学校の生徒はチャレンジするのだと言う



会社も同じ、上司がこうしろと言ったら同じことをしないと叱られる



どうして自分の独創的な考えを出してはいけないのだろう


現在の日本のこういったシステムの核にあるのは天皇制だという


第二次世界大戦時、日本人は狂ったように天皇を崇拝していた


このシステムは教育だけでなく、日本の家族間の問題、日本人の独創性を潰し、日本人を勉強と経済しか追えない、つまらない人間にしてしまった



国家のシステムを変えるのは難しい、民間単位で変えれるものではないだろう


唯一変えられるのは政治家や昔からある大企業、引いては戦後の日本の国作りに深く関わったヤクザの人々だろうという(そこはどうなんだ…(-_-))



彼が言うことは、私が小学生くらいから疑問に思い考えていたことと同じだった


外から見ると日本ってそういう国なんだなぁ。日本人、まるで他人事のように中国や北朝鮮を非難してる場合じゃないよ


やはり隣なだけあり、同じ文化をシェアしているので



そして、彼が改まって私に聞いた


「日本はどうしてそんなに外国人が嫌いなの?」


日本人が外国に対して閉鎖的なのは400年前の徳川幕府の鎖国もそうだが


国民は決して嫌いではない、やはり政策が外国人を日本に入れないように、待遇を悪くしている


彼のアナリシスによると、やはりそれも天皇制に起因しているという


彼は言った。
日本は先進国ではない。先進国というのなら国民の中身も発達していなければならない。この国は未だに古いシステムに縛られている



私は日本に生まれ育った、生粋の日本人。けれど、母国なのに、この国に帰ってくると何かに縛られているような感覚になる


一緒に話を聞いていたアフリカン達も同じことを言った


もうこの国のシステムはお尻に火が付いているよ


政府やマスコミが情報を管理し過ぎている、そうでないなら、なぜ今回の福島原発で政府は本当のことを言わない?



見ろ、外国人は皆逃げてしまった


あともう一つ
「なぜ日本人はアフリカ人を差別する?」



皆も子供の頃、ちびくろサンボという本を読んだことがあると思う


この絵本は人種差別問題と深く関わり、1988年一斉絶版問題となり出版社が自主的に絶版し、書店から回収された



これ以外の私達のアフリカの情報といったらなんだろう?


私が幼い頃、テレビで見た映像といったら、エチオピアの飢餓、ルワンダ内戦、そんな映像しかない


こんな情報しか国内にないのであれば、差別したくなくてもそういう印象を抱いてしまう


あとはサバンナのライオンと槍を持ってるマサイ族、というのが多くの日本人が抱いているアフリカの印象だろう


また別の友達がいう
「僕は昔の彼女にこう言われたよ、…家に水道ある?って。呆れたよ、外のことを何もわかっていないことに。」



日本人が今使っている携帯電話やパソコンや車の材料はどこから来ていると思っている?アフリカだぜ?


情報が少ないのはヨーロッパのようにアフリカに発展して欲しくないという隠されたアジェンダ(目的)があるのだろうか(この話は次回詳しく書きたいです)


政府が規制しているにしても日本人は先進国以外の外国のことを知らな過ぎだし、国内の情報に疑問をもっと持つべきだ



今は本やインターネットで情報が簡単に手に入る、日本のメディアと情報を比較するなら海外のニュースを見た方がいい。お勧めはアルジャジーラ、フランス24あたりは面白い



もっと世界情勢に興味を持つべきだ、同じ地球人として!


私も微力ながらアフリカをもっと知ってもらうことを身近なところから頑張ります!

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2011年04月12日 00時18分22秒 stiritupの投稿

隣の外国人

テーマ:日本
桜も満開でお花見日和な日本


しかし日本政府や東電は、問題の原発に関しての情報や今後の明確な対策については不透明なまま


計画停電やらで企業の出荷減は必至、農業、漁業も大ダメージ


今の仕事先も日に日に暇になってきています


日本、~どうなるのかねぇ



今回の地震でたくさんの外国人が日本から脱出しましたね


一番早く逃げた国はフランス、まぁ核の先進国ですから


私の友人の外国人も何人か国へ帰省しています


今日はそんな東京に住むアフリカ人、歌舞伎町にいるアフリカ人の話をしたいと思います


彼らは外人パブのキャッチをして生計を立てています


そんな彼らから話を聞くとなんと波瀾万丈な人生なんだと度肝を抜かします


私の知り合いのジョン(仮名)はガーナ人、37歳


ガーナに住んでいるときはexchanger、両替屋をしていたそうです


従業員を何人か雇い、商売は起動に乗っていたそう


彼はいつも通り、店が終わったあとは売上金をエアコンの裏に隠していました


翌日、店に来たら店の壁が壊されていました


強盗に入られたのです


店は滅茶苦茶に荒らされ


そしてエアコンの裏の売上金も盗まれていました


一文なしになったジョンは賭けに出ました


それはヨーロッパへ出ることです


2ヶ月掛けてガーナ、ブルキナファソ、マリ、アルジェリア、そしてチュニジアまで陸路で渡り、船で不法にイタリアまで渡りました


このルートとモロッコからスペインに渡るルートは旅行者にも非常にポピュラーなルートですが、アフリカ人のヨーロッパ不法入国の定番ルートでもあります


そこで彼はヨーロッパで仕事をしてお金を貯めて、友人からの誘いで日本行きを決めました


日本までの費用は40万円だそうです


まず最初は南アフリカへ出ます、そして南アフリカからタイへ飛びます


そしてタイでアメリカ人のパスポートを買います


パスポートの写真は上手く変えられていて、そして入国管理局のために本人の情報を教えられます


そして成田着、入国管理ではアフリカンアメリカンになりきります


「yo whats up! Im from Los Angels. Im raper! 」

無事入国、あとは母国の同士の伝手で仕事を見つけます


アフリカンは他の外国人より日本語を覚えるスピードが早いと思います、3ヶ月もあれば覚えてしまうらしいです


白人が最低2年掛かるというところを… 発音が似てるためだろうか、とにかくすごい


彼はその後、50歳の女性と出会い、結婚したそうです


その当時、彼は28歳くらいでした


奥さんの年齢的に子供を作るのが難しかったらしく、すぐ離婚したそうです


しかし彼はそれによって日本のビザを取得しました


「色んな仕事をしてきたが、このキャッチの仕事が一番稼げる」


らしい。


彼はガーナに立派な家を建てました


そんな彼の今後の目標は、アフリカでビジネスを始めることだそうです


「アフリカに戻ってずっと住むの?」と尋ねると


「いや、まだアフリカは文明(civilaization)がないから、日本と行ったり来たりがいい。」と返ってきました


ルワンダにいる友人で、コーヒー会社の社長がよく言っていた


「どうして多くのアフリカ人は先進国に行きたがる?金はここにある。俺達の大陸にある。」


昨今、このルワンダ人の言葉は私の中で一層現実味が増しました


ビジネスチャンスは日本やその他先進国より、アフリカや中国のような新興国にあるように思いました


ないのは種になる資金だけ…


まぁ、何はともあれ彼らのその話にはびっくりしました


アフリカを旅して来たからわかるけど、ガーナからチュニジアまで陸路はキツい&そのあとイタリアまで密航ボート…


まだそのように密航してくる外国人はいるのだろうか?


東、中央アフリカではあまり聞かなかったけど…



東京在住外国人日誌、第二弾も乞うご期待!
2011年04月05日 19時14分29秒 stiritupの投稿

アフリカンフェスタとコンゴフォーラム

テーマ:日本

先週末は久しぶりに日本でエンジョイしました!!




まず金曜日は横浜赤レンガ倉庫のアフリカンフェスタへ行きました




アフリカンマーケットやフードコート、ショーなど堪能



コンゴの日々


久しぶりにケニアのサモサや中央アフリカのピーナッツバターカレーを食べました




ショーはエジプトのベリーダンスとガーナの民族音楽を見ました





コンゴの日々


私的には土曜日のセネガルのファッションショーが見たかったのだけど、
明日から大阪なので断念。。。




そして翌日は大阪へ




今回の旅の目的は去年旅で会った友達と会うことと、神戸のコンゴフォーラムへ行くこと




去年アフリカを旅していた方なら会ったことであろう




タカさん、カオさん、まさるさん



コンゴの日々


コンゴの日々




皆、南アフリカのワールドカップを目指した南下組




懐かしいね~




4月のシリア振り♪




積もる話はたくさん




美味しいマグロの居酒屋と立ち飲み屋に連れて行っていただいました




日曜日は神戸で催されるコンゴフォーラムへ




実はここでも去年の旅人に




りえさん



コンゴの日々





実は日本へ帰ってきていたのでした!!




もう久しぶりの再会に嬉しすぎ!!




これだけでも関西に来てよかった♪




しかしこれ以上の私の目的は




私がコンゴを旅する上でバイブルになっていた1冊




「世界最悪の紛争コンゴ」




その著者




UNHCRの所長としてコンゴ東部・ゴマで勤務されていた




米川正子氏の講演




まず最初は映画を観ました




「レポーター」というアメリカの映画




NYタイムズの記者、ニコラス・クリストフのコンゴ民主共和国への取材に同行したドキュメンタリー映画。




止むことのない紛争と極度の貧困に直面すくにの実情を映し出すとともに、
民主主義と国際理解にとって現場からの報道が果たす役割の重要性を訴える




久しぶりに映像で見るコンゴ




目で見ることにより改めて、コンゴに必要なものが見えてきました




いい作品なんですがDVDがまだ日本で出てない
(果たして出るのだろうか.....)




そして米川先生の講演




あまり知られていないコンゴ紛争の実態と解決への展望についてお話を聞きました。




コンゴの問題を理論的に分析し、私たち一般市民レベルからできることを説明してくださいました。




またコンゴ熱が上がるとともに、モチベーションが高くなりました。




講演後は交流会でコンゴ料理を皆で食べました




美味しい魚の丸焼きトムソンとピーナッツカレー






コンゴの日々


ビールが欲しくなるなぁ~ルンバ音楽!!




やっぱり私はコンゴが好きで恋しいです




最後に先生から頂いた一言




think and act both




locally and globally!




私も民間外交官になってアドボカシー活動に励みます!!








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