はじめに
タクシーを利用したことのある人はたくさんいると思います。タクシーに乗った時に運転手さんが不思議なフレーズを無線で話していたことはありませんか?
実はタクシー業界にはたくさんの隠語があります。この隠語を理解していればタクシーに乗った時に今までとは違った視点で運転手さんを見ることができます。
ここでは、タクシー業界の隠語20選について紹介します。
タクシー業界の専門用語
青タン
深夜の割増時間帯のことをいいます。深夜時間帯とは23時から5時までの間を指します。
この言葉は主に関東圏で使われています。
工事中
警察取り締まり中のことをいいます。同じ意味で「赤信号」という言葉もあります。
同僚と会ったときに「3丁目の交差点、工事中だよ」と教え合ったりしています。
いらっしゃい
「いらっしゃい」とはチップのことをいいます。
ろく
「ろく」という言葉もチップのことを意味しています。主に関西圏で使われる用語です。
余分の利益のことを指す「余禄」が略されて「ろく」と呼ばれるようになりました。
お化け
長距離客のことを「お化け」といいます。びっくりするほど嬉しい気持ちからこの表現が使われるようになりました。
「最後の客がお化けでさ~」のように使用されます。
空転(くうてん)
メーター作業後に営業が成立しなかった状態を指します。営業所や無線センターに連絡し、了解されれば自腹を回避することができます。
三桁
料金が1,000円以下の短距離の仕事のことをいいます。
「今日は三桁ばっかで、どうにもらんわ」のように使用されます。
タリフ
タクシーの運賃表または運賃のことをいいます。
大日本帝国
- 大和自動車
- 日本交通
- 帝都自動車
- 国際自動車
の大手4社の総称をいいます。
「四社」という言葉も同じ意味で使われます。
チャンガラ
会社の中で1番古い車やポンコツ車のことをいいます。
「うわ、今日はチャンガラしか残ってないのかよ...ついてねえな...」のように使われます。
伝票
タクシーチケットのことをいいます。
てんぷら
タクシーの車内に定員である4人が乗り込み、その4人が乗っても1,000円以内で着いてしまう場所に行くことをいいます。
「てんぷら」が効率がいいと考える乗務員と効率が悪いと考える乗務員がおり、その賛否が業界内でも分かれています。
どようなみ
暴走族のことをいいます。
暴走族は土曜日に多いと考えられていることからこの名称が付けられました。
「平日だってのにどようなみが多いこった...」とぼやいたりします。
流れ弾
長距離客が狙える確率の高いタクシー乗り場などで近距離のお客にあたることをいいます。
「やれやれ流れ弾に当たっちまったぜ」という使い方がされます。
20(にじゅう)
暴力団のお客さんのことをいいます。
ネギ
お客さんからの苦情のことをいいます。
「やっかいなネギが来ちまったよ...」といったりします。
姫
女性のお客さんのことをいいます。
女性客は近距離が多いので一部のドライバーにはあまり好かれません。
水揚げ
売上のことをいいます。
同僚を見つけて「今日の水揚げはどうだい?」と話かけています。
メリット
乗務員の緊急または非常事態の暗号の事をいいます。交通事故や一人で解決できないトラブルなどが起きた時に使います。
他の車両にヘルプを求める場合にも用いられます。
ワカメ
酔っ払っている客のことをいいます。
酔客はゆらゆらと動いているのでその状態を揶揄して「ワカメ」と呼ぶようになりました。
「週末はワカメが多くて嫌になるぜ」と言ったりしています。
おわりに
ここでは、タクシー業界の隠語20選について紹介しました。
タクシーの運転手は苦労の多い仕事です。この業界用語を知ることで少しでも運転手さんの大変さが理解できれば最高ですね!
(image by PresenPic)
本記事は、2013/05/17公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。