三日月喫茶の回顧録

みりが見た記憶。


テーマ:
2年前と全く同じ。


自分はどうして

社会的にもきっちりしていてそこそこのプライドもある

大の大人の男性を

あんな風に泣かせてしまうんだろう。

泣きながら、幸せになってね、と言われても

こんな私に

幸せになる資格なんてあるんだろうか、と

思ってしまう。

自分は、人間的に何か欠けているんぢゃないだろうか

と思うくらい、その姿を一歩引いて見ている自分がいた。


泣いている人間には一切声をかけない、

自分で泣き止んで立ち上がらなければいけない、と思うから。

だから抱き付かれてワンワン泣かれても

まりは何も言わなかった。

そんなまりを冷たいと思ったのか、我に返ったのか

ふと顔をあげて

ごめんね、ありがとう

と言われても

もはや何に“ごめん”で、何に“ありがとう”なのか

よく解らなかったから

無言のまま、ただ首を横に振った。



『まりは感覚で人を好きになる人で、
ここが好きとか、ましてや顔が好きとか、
そーゆう風に人を好きになったりしないから
一度ダメになったら、もう復活しないんだろうなって思うんだけど…』

と言われて

あぁそうだな、と思った。


そして同時に

それって突然別れを告げられた人にとっては

まさしく青天の霹靂というか

修復のしようのない、

ひどい話なのかな、と考えた。


その前に相談してほしかった、と言われた。


2年前も、どうして突然・・・と言われた。



でも、それは「突然」ではなかったはず。

予兆を感じ取れず

まりのぬるま湯に安穏と漬かってばかりで

「まり」が何を考えているか

考えようともしなかったんぢゃないか、

そう思った。


けど。


自分は昔から


「何を考えているのか解らない」


と言われてきた。



そしたら、まりの考えていることを解って!

というのは、無理難題で傲慢な、結局は勝手な意見なのかな。


でもさ、聞こうとしてくれた?まりが何を嫌がるか、考えてくれたことがあった?

色んな理由で喧嘩したけど、そのたびにまりが一貫して言っていたこと、覚えてる?


そう聞いてみたら、解っていなかった。


まりがこうしてほしいって伝えるたびに、あなたは

「そうすることは昔から苦手なんだ」

そう言っていた。


ぢゃぁ、相談も何もないよね?



青天の霹靂でも何でもない、そう思うんだけど

まりが変われば良かった?


でも、結局、そこまでして一緒にいなきゃいけない理由がなかった


それだけ。


変化が嫌いだとか、どうして人の心は移ろいでいくのだろうかとか

そんなことをよく考えるけど

一番変化していっているのはまりなんぢゃないかと思う。

でも出来れば変わりたくなんてなかった。

ずっと一緒にいたかったし

ずっと好きでいたかった。


別に誰も悪くない。


何かが少し、ズレてしまっただけ。


楽しかった思い出を振り返って

どうして出逢ったのに

別れなきゃいけなかったのか

考えてみたら、


“成長”のためなんだなって


陳腐な解答が出た。



意味のない出逢いはないと思う。


でもずっと一緒にいることが

成長の妨げになることもある。



だから、別れも必要なんだと最近やっと解ってきたけれど

だけど

寂しい

と思うのは

勝手かなあ。。。


なんてゆーか、彼がいないことが寂しいんぢゃなくて

“人類みな友”みたいになれないことが寂しい。


いがみ合っているわけぢゃないし

敵になったわけでもないんだけど

・・・なんて、言ってることむちゃくちゃ、かな。


あの旅行のときにプロポーズしようかと思っていたんだ
とか
そういえば昔少しだけ付き合った人にも
電話で別れを告げたとき
やっぱり受話器の向こうでワンワン泣かれて
まりちゃんに、まりが好きな画家さんの原画を買ってあげようと思っていたんだよ?
なんて言われたり

したんだけど、

そんなことを今更言われて

あ、ぢゃぁ・・・戻ろっか!(^^)!

なんて、なるわけないぢゃんね・・・


惜しいことをした!って思わせたいのかな…?


もうよく解らない。

考えたくない。

自分が幸せにできなかった人たちのことを想うと

どうしたら良かったのか解らなくって

ごめんなさいって思いと

でも謝るならやらなきゃ良かったんぢゃん

て思いと

だってだって…っていう弁解とが

交錯して

とにかく

もう・・・幸せになっていてください、そして、まりの記憶からいなくなってほしい、と願う。


彼らはもう、まりのことなんて忘れていくんだから

それなのに自分は一つも忘れられない。


考えたくない。

忘れたい。

思い出したくない。





もういやだ。







大好きな人のことだけ

考えていたい。

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