原発事故検証 規制庁が初の現地調査5月30日 5時5分
東京電力福島第一原子力発電所の事故の検証を始めた国の原子力規制委員会は、検証のための初めての現地調査を30日から行い、派遣する原子力規制庁の職員が1号機の内部に入って、地震の直後に起きた原因不明の水漏れについて調べることになりました。
しかし放射線量が高いため、現場での調査は10数分程度にとどまる見通しです。
原子力規制委員会は、原発事故の教訓を今後の安全規制に反映させるため今月から事故の検証を始めていて、1日の初会合では、国会の事故調査委員会が地震での損傷の可能性を指摘した1号機の冷却装置を巡って議論しました。
これを受けて規制委員会は、検証のための初めての現地調査を30日から行い、派遣する原子力規制庁の職員5人が、31日、1号機の内部の建屋4階に入り、地震の直後に冷却装置の近くで目撃された、原因不明の水漏れについて調べることになりました。
調査では、「水漏れを見た」という作業員の証言を基に現場の状況を調べるほか、東京電力による「上の階にある燃料プールの水が空調設備を通して漏れた」という説明が妥当かどうかを、設備の損傷の状態から調べる予定です。
しかし放射線量が高いため、現場での調査は10数分程度にとどまる見通しで、今回の調査でどこまで解明できるかは不透明です。
規制委員会は、現地調査の結果を来月開く2回目の会合で議論し、冷却装置近くの水漏れについて検証していくことにしています。
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