自分は別に「自分」というものがないわけではないけれど
大好きな人と極力同じでいたいと思います。
価値観や考え方が違うことや
趣味嗜好が違うことは
全く悪いことではないし
恋愛の決定的な障害になりはしないけれど
まりは全てにおいて
大好きになった人と出来れば全く一緒でいたいと思うのです。
それをつまらないと捉える人であれば
「自分」を生きるけれども
何となく
今までの経験から思うに
同じ考えを持っている人と一緒にいたい、と思う人の方が多かったように思います。
そして自分はそんな彼の考えや好き嫌いをいち早く読み取り
無理することなく彼の全てに合わせることに
非常に長けていると思っているのです。
いつでも自分は、この回答は彼にとって正解か不正解かを考えながら
言動を慎重に選択しています。
そしてそれを如何に自然に、あたかも自分の培ってきた答えであるかのように回答するのです。
彼はきっとそんなまりにまず仲間意識を感じてくれるでしょう。
常に自分の味方でいるまりを嫌いになることはないでしょう。
そうしていつも自分を肯定してくれるまりを、求めてくるようになるでしょう。
それはまりにとって疲れることではなく
楽しいことなのです。
先日、セイジくんと初めて喧嘩のようなことが起こりました。
そんなまりだから、大好きな彼と意見の対立をするということがほとんどありません。
起こったのは、まりの言動の選択ミスでした。
正直、「でもさ…」と思うこともありました。
それが態度に出てしまったまりは
この人との喧嘩は真正面から向き合わないと解決しないと判断し、
自分の思うことを全て伝えました。
するとセイジくんはこう言いました。
「まりりんと俺は考え方のベクトルが同じだと思っている」
このセイジくんのセリフにまりは狂喜乱舞しました。
この短期間でまりはしっかりセイジくんに合わせることができていたのです!
もちろん元々の底深いところで合っていたのだと思います。
でもそれがしっかりセイジくんに理解されていた。いつも冷たいことばかり言うセイジくんだけど、まりと考え方の方向性は同じだと思ってくれていたのです。
ただ、今回はそれに続く言葉で
でも結果もめたのは
価値観の違いってことだね、と結論づけられ
とても悲しく思いました。
別にセイジくんは、だからどうってことはなかったのです。
人間が違うのだから、決して全てが合致することはない、と言っただけでした。
でもそう言われたことがまりは無償に悲しかったのです。
彼の全てを理解したい、彼と全てに同じでいたい、そう思うまりは
一体何なんでしょう。
ただ今回の件で、正直これを貫かれると今後ツラいかもしれない、と思うことがあったので
「セイジくんは今回のこと、全部自分が正しいと思ってるの?」
と聴いてみたら
思ってないよ、と即答されてしまいました。
あ、そうなの?とちょっと安心しつつ深く聞いてみると
俺は少しおかしいと思う、
今回の件だってこんなに怒ることではないと思う
と言うのです。
それを聞いたまり、ますますますます
彼を理解したい!
少しおかしいと思う彼の絶対的な味方でいたい!
と強く思いました。
私は、私こそ、おかしいんだろうな。
みんなみんな、どこか欠陥品なんだろうな。
そんなことをふと思いながら
たぶんセイジくんは、いつも周りの空気を読んで行動し
ひどく常識的な爽やか青年である一方、
隠されたもう1つの、支配欲の強い独裁的でアブノーマルな一面を持っていて
それを出せる人と出せない人の間には決定的な溝があり
その選り分けを瞬時にして行っているのだと思うと
隠された一面を出せる相手になった自分に嬉しくなりました。
でもこれって所謂、DVを許しちゃうような、ダメ男にハマる典型的な思考回路ですね。
ただ、全てをさらけ出せる相手を好きになるか、というと
たぶんそうではありません。
人はきっとどこかで理想の自分がいて
それって他人であればあるほど演じることができて
そんな自分が好きな人もいると思うんです。
だからあなたの全てを理解してますオーラはむしろ出しすぎると嫌われるので
その加減が難しいところ。
でも今回は、
俺は少しおかしいと思う、と言ったセイジくんに
でも私はそのセイジくんに100%合わせたいと思ってる、と言ったまりを見て
セイジくんは少なからず嬉しそうでした。
何がどうなるかは本当にわかりません。
ただ今まりが言えることは1つ、
セイジくんが好きだということ、なのです。
ゴールデンウィーク、ほとんどずっと一緒にいた(*ノ▽ノ)
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