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従軍慰安婦問題:「人権奪われない世界に」 元慰安婦が北区で証言 /岡山

毎日新聞 5月24日(金)15時40分配信

 旧日本軍の「慰安婦被害者証言キャンペーンinおかやま」が23日、北区表町3の市男女共同参画社会推進センターであり、慰安婦だった金福童(キムボクトン)さん(87)と吉元玉(キルウォノク)さん(84)、被害女性を支援する韓国挺身隊問題対策協議会の尹美香(ユンミヒャン)代表が語った。金さんと吉さんの証言を聞きながら、参加者たちは「二度と戦争を起こさず、再び女性の人権が奪われないように」と平和を願った。

 金さんは日本政府から「謝罪がないことが、私たちを苦しめます」と述べ、戦時中は台湾やインドネシア、シンガポールなどを転々とさせられたことを証言。また「慰安婦は必要だった」と発言した橋下徹・大阪市長に対し「市長にも家族がいるだろう。市長の資格はない。家庭に入って、子をしっかり育てたらいい」と批判した。
 尹さんは、戦争による性暴力被害者女性を支援するために慰安婦被害者たちが創設した「ナビ(チョウの意味)基金」を紹介。内戦中に被害を受けたコンゴの女性、ベトナム戦争中に韓国軍によって性暴力を受けた女性たちに基金を活用しているといい、「チョウのように希望を持って羽ばたけるような世界にしたい」と述べた。
 参加した総社市の女性(33)は「戦争すら十分に理解していない10歳の娘に、どうやって慰安婦問題を教えるか悩ましいが、自分なりに伝えていこうと思う」と話した。
 金さんたちは大阪や奈良を訪れ、27日に帰国する予定という。【前本麻有】
5月24日朝刊

最終更新:5月24日(金)15時40分

毎日新聞

 
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