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従軍慰安婦問題:「解決していない」元慰安婦、韓国の2人訴え−−きょう講演会 /岡山

毎日新聞 5月23日(木)16時40分配信

 旧日本軍の従軍慰安婦だった韓国のハルモニ(おばあさん)の金福童(キムボクトン)さん(87)と吉元玉(キルウォノク)さん(84)が22日、講演会(23日)を前に岡山市議会を訪れ、北区の市役所で記者会見した。二人は「慰安婦問題は解決していない」と訴えた。

 二人は10代で慰安婦となった。金さんはシンガポールやインドネシア、吉さんは旧満州(現中国東北部)へ送られたという。二人は現在、ソウルにある元慰安婦の女性が共同で生活する施設で生活している。この日は、岡山市議会が2010年に「日韓両国の新たな百年を創る決議」を採択したことに感謝するために訪れた。
 金さんは「私たちは、日本政府が1日も早く公式に謝罪することを望んでいる」と話し、日本維新の会共同代表の橋下徹・大阪市長が慰安婦を「当時は必要だった」と述べたことについて、「心を痛めている。怒りと悲しみでいっぱいです」と批判した。
 また、吉さんは岡山市議会の「日韓両国の新たな百年を創る決議」について、「決議には感謝している。だが、『過去と現在の課題を直視し解決に向け努力する』という部分は、今も実現できていない」と力を込めた。
 金さんと吉さんは23日午後1時から、北区表町3のさんかく岡山(086・803・3355)で、「ハルモニの声に耳を澄まそう! 心傾けよう!」と題して講演する。参加費1000円。【五十嵐朋子】
5月23日朝刊

最終更新:5月23日(木)16時40分

毎日新聞

 

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