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【社会】

違法無線機で客引き 錦三、容疑の6人摘発

2013年5月28日 10時00分

 名古屋市中区錦三の繁華街で無許可の無線局を開いたとして、愛知県警と総務省東海総合通信局が電波法違反の疑いで、イヤホン・マイク一体型の無線機「インカム」を使って客引きしていた男6人を摘発したことが分かった。無線機7台などを押収した。

 摘発は23日夜から24日未明。6月1日から錦三を含む愛知県内の3地域で、改正県迷惑行為防止条例が施行されるのを前に、客引きの取り締まりを強化した。電波法違反でのインカムの摘発は、これまで金沢市や那覇市などの歓楽街で数件だけ。県警は今回の摘発を「歓楽街の健全化対策の一環だ」としている。

 県警などによると、摘発されたのは19〜29歳の風俗店店員。総務相の許可を得ず不正にインカムを使って、店の無線機とやりとりしながら客の入店案内などをしていたとされる。

 東海総合通信局によると、6人のうち4人は、米国製の「FRS」と呼ばれる小型の無線機を使用。周波数が消防無線や防災行政無線などとほぼ同じなため、こうした無線の通信を妨害する可能性がある。国内では電波法で使用が禁じられているにもかかわらず、インターネット上では1台2千〜3千円で販売されている。

 押収されたFRSは、手のひらサイズで、一見するとおもちゃのトランシーバーに似ている。本体を腰に下げ、イヤホンとマイクを装着して使う。発信される電波の強さは、電波法で規定されている強さの1000〜10万倍で、条件がよければ1〜2キロ離れても通話ができる。

(中日新聞)

 

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