原子力安全協定:月内にも原発視察−−県 /滋賀
毎日新聞 2013年04月10日 地方版
県などが関西電力など3事業者と締結した原子力安全協定に関し、嘉田由紀子知事は9日の定例記者会見で、対象となっている福井県内の原発を月内にも担当者に現地視察させる考えを表明した。長浜、高島両市からも参加予定で、どの原発を視察するかは調整中という。
協定には県職員による現地確認の条項が含まれているが、今回の視察は協定に基づく権限行使ではないという。嘉田知事は昨春、京都府の山田啓二知事と共に関電の大飯原発を訪れ、自ら地震や津波対策を視察している。
また、政府の教育再生実行会議で、教育長の独立性を確保し権限を強化する改革案が議論されていることについて「教育長は今まで、実質は責任があるのに形式的には教育委員会の傘の下で動きにくかった」と指摘。「教育長の責任をはっきりさせ、首長が任命罷免の権限を持つ。両輪で教育行政を担う一歩だ」と述べ、基本的に賛同する姿勢を示した。【千葉紀和】