【西武】雄星、打って走って投げ勝った！６勝目＆防御率リーグトップ堅守

７回１失点の好投で６勝目を挙げた菊池

　◆交流戦　ＤｅＮＡ２―４西武（２８日・横浜）　ハマの夜風が心地良かった。菊池はハイタッチの列に加わると、援護してくれた野手に頭を下げた。１３１球の熱投で６勝目。７回３安打１失点にまとめ防御率１・１４とリーグ１位を堅守した。

　「絶対に負けたくなかった。いつも以上に気持ちを出して投げた」というハマの番長・三浦とのマッチアップ。ブランコへの直球は、プロでは最速となる１５３キロを計測した。７三振を奪い、３回以降は無安打とねじ伏せた。

　打っても、走っても魅せた。３回のプロ初打席では、三浦のスライダーを左前に初安打。「初球は『待て』のサインだったみたいで、怒られたんですが、気持ち良かった。打撃は大好き。好きじゃなかったら、初球から振りません」

　直後、番長の投球がワンバウンドで暴投となった瞬間、激走。果敢なスライディングで二塁を陥れた。「勝ちたいんで。二塁に行って１点入ればと思った」と雄星。渡辺監督は「ヒヤッとしたけど攻める姿は大事。見習ってほしい選手はウチにもいる」とたたえた。

　同点で降板した８回に雄星の代打・木村が決勝弾を放ち、６勝目を運んでくれた。昨季まで同じ投手として、２軍、そして豪州リーグでの武者修業でも一緒に汗を流した先輩だ。「感動しました。バズーカみたいに球が速かった。こんな人が投手なんだなと。お互いけがして、結果が出ずに悩んでいた時期もあって…」。いつも一生懸命だった男たちに、勝利の女神がほほ笑んだ夜だった。