グレート・ニタが１０年ぶりに復活した。“愛の宣教師”矢口壹琅（年齢非公表）が、ニタ復活の儀式を行い、大仁田厚（５５）の化身が海面に出現。矢口デビュー２０周年記念試合（６月２１日、新宿フェイス）参戦が決定的となった。

　祈りが通じた。ニタの復活を熱望する矢口は、東京・お台場の浜辺に十字架を担いで登場。世の中の憎しみや恨み、妬みなどあらゆる邪悪から生まれたニタはＷＪ２００３年５月３日の大阪大会の馳浩戦を最後にこつぜんと姿を消した。

　大阪湾に沈んだとされているが、矢口は「海はどこにもつながっている。ニタは一番ドロドロした都市の東京で見つかるはず」と、外国人やちびっ子でにぎわう観光スポットで「復活の儀式」を断行。「悪の魂、復活するのだ～」と大声を張り上げ両手を天にかざした。

　１時間後、波ひとつなかった穏やかな海面に大粒の泡が発生。そして黒い塊が浮き上がった。頭巾の中の黒っぽい顔面から表情は読み取れないが、ニタに間違いない。１０年ぶりに下界に現れたニタは矢口の元に駆け寄り「フォ～」と奇声で新宿大会参戦の意思表示をして、再び海底に消えた。

　矢口は「ニタをよみがえらせることができた。次は大仁田厚の望みであるグレート・ボノを復活させる」と、邪道が逆要求しているニタvsボノ戦実現に全力を尽くす決意を表明。

“魔界の横綱”ボノの正体とされる曙（４４）に、復活したニタと矢口が何かを仕掛けそうだ。