世界的ヒットを記録した「江南スタイル」で知られるK―POP歌手のPSY(35)が、イタリアで屈辱的な扱いを受けて大騒ぎになっている。
事件が起こったのは26日にローマのオリンピコスタジアムで行われたイタリア杯決勝「ローマ―ラツィオ」戦。試合前イベントに登場したPSYは「江南スタイル」を熱唱したが、パフォーマンスが始まって30秒もたたないうちにスタンドからは大ブーイングが沸き起こった。途中、PSYの姿が大型ビジョンに映ると一部サポーターは暴徒化。ピッチ内に爆竹まで投げ入れ、露骨に不快感を示した。
これに慌てたのか、PSYはイタリア語で「イタリア、愛してます」と叫びながらステージを降りたが、この観客の態度に韓国のメディアが猛反発。ローマとラツィオが過去、一部の選手に人種差別的行動をとって欧州サッカー連盟(UEFA)などから制裁を受けていることを指摘し「今回の行動も人種差別だ」と報じたことで騒動は拡大した。
2002年日韓W杯決勝トーナメント1回戦でイタリアは韓国に延長戦の末に敗れて敗退。この時、主審を務めていたモレノ氏はイタリアのMFトッティを退場させたが、明らかな誤審であったため、イタリア国内では「韓国が審判を買収した」と騒ぎになった。韓国メディアはこの11年前からの恨みが今回のブーイングにつながっているとも指摘している。
だが、実際に現地にいたイタリア人によると「最初はパフォーマンスをやっているのが誰なのかもわからなかった。両チームのサポーターが騒いだのは、決戦の前に部外者に場を乱された怒りから。韓国人だというのは関係なかった」。
タイトルがかかる大一番に加え、ただでさえ暴動必至の“ローマダービー”という設定。
「江南スタイル」はユーチューブで1億回再生されたと言われるヒット曲だが、その力も本場のサッカーにはかなわなかったということか。
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