西武・木村の原動力は“反・二刀流”
2013年05月29日 16時00分
ヒーローのモチベーションは“反・二刀流”だった。28日のDeNA戦(横浜)で西武・木村文紀外野手(24)が1―1で迎えた8回、プロ初本塁打となる1号ソロを放って勝ち越しに成功。チームを逆転勝利に導いた。
相手エースの三浦から代打で値千金の一発。気合とともにバットをフルスイングした立役者は、日本ハムの二刀流・大谷へ強烈なライバル意識を人知れず抱いている。
「(大谷の)二刀流は素直にすごいと思うけど自分は、もう野手1本に絞ったわけですから負けられないです」
2006年に埼玉栄高から高校生ドラフト1位で西武に入団。大型右腕として現役時代の渡辺監督の背番号「41」を譲り受けた。150キロ超の速球が持ち味だったが、右ヒジの疲労骨折などもあり期待にこたえることはできなかった。
昨季終盤に投手から外野手へコンバート。背番号も「51」に一新し、オフは一心不乱にバットを振った。マメが何度も潰れて手の皮がガチガチになったが、木村は「投手をやっていたらこんなにバットを振れない。今ではもうマメはできないです」と胸を張る。
その努力は実りつつある。16日のイースタン・日本ハム戦(鎌ケ谷)で投手・大谷から2本塁打を放ったのだ。
木村の台頭でチーム内の競争意識も高まっている。「木村は投手だったから肩は強いし、打撃センスもある。絶対に負けたくない」とは若き正中堅手・秋山の弁。“内なる戦い”が西武を活性化させそうだ。
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