【マサチューセッツ州ボストン発】敵将が試合前にレッドソックスの上原浩治投手（３８）と田沢純一投手（２６）に「上原、田沢のどちらかが欲しい」と真顔でラブコールを送った。２７日（日本時間２８日）のレッドソックスの対戦相手、２００８年にワールドシリーズを制しているフィリーズのマニエル監督だ。フ軍は２６日（同２７日）現在、２４勝２６敗でナ・リーグ東地区首位のブレーブスとは６・５ゲーム差の３位に沈んでいる。巻き返しには中継ぎ陣の再整備が必要だという。

　それだけに指揮官にとって２１試合で１９回２／３を投げ、防御率１・８３の上原と２２試合に登板して２１回１／３を投げ、防御率２・５３の田沢は垂ぜんの的だ。マニエル監督は２人を「どんどんストライクを取れる技術と度胸がある。それに安定感があるのだから誰だって欲しいに違いない」とベタ褒めした。

　この日からの４連戦に上原と田沢が登板すれば、その思いがさらに強くなるのは間違いない。