こんな会見なら、しない方がマシだったかもしれない。「当時は慰安婦制度は必要だった」などの発言で追い込まれていた橋下徹大阪市長(43)は27日、外国特派員協会で会見したが、「ウソツキ」「期待外れ」「政治家というより弁護士」と外国人記者から酷評された。本音で語る姿勢が魅力だった橋下氏なのに、この日は建前に終始し、“らしさ”は消えうせていた。日本維新の会内部からも「会見なんてやらなきゃよかった!!」と悲鳴が上がっている。
一番の失敗は、本音で語るキャラを捨てたことだった。イタリアのテレビ局記者は質疑応答で、「橋下氏は売春が行われている飛田新地(とびたしんち)の組合の顧問弁護士をしていたが、これは一体どういうことなのか」と質問。これに対し橋下氏は「顧問先については守秘義務がある」とかわした上で「飛田の料理組合の顧問弁護士だったのは事実です。違法なことがあれば、捜査機関が適正に捜査します」と建前を披露。後半にも日本人記者が同様の質問をしたが、やはり建前の回答で終わった。
イタリア人男性記者は本紙にあきれながらこう話す。
「飛田を知ってますか? 料理組合っていうけど、どんな料理出すの? イタリアンはおいしいの? 顧問弁護士なら飛田で何が行われていたか知っていたはずです。彼はウソツキだ。これで女性の権利がどうのというのはおかしい」
飛田新地が全国でも有名な売春街なのは、大人なら誰でも知っていること。橋下氏は風俗業の活用を拒否する米軍に対して「建前は止めた方がいい」とツイートしていたが、自分自身が建前にがんじがらめになっている。
もう1つの失敗は会見場所の設定ミスだ。維新関係者は「海外で問題になっていると思ったから外国特派員協会で会見したのだろうが、そもそも本当に問題になっていたのか。例えば外国の一市長の発言が日本で問題になるかというと、ほとんどならない。ここで会見したことで、かえって日本国内では『大問題なんだな』というマイナスイメージが広がったんじゃないか」と頭を抱える。
「本屋大賞」「CDショップ大賞」などプロが選ぶ賞が注目を浴びる中、アイドルDVDにもついに賞が誕生。アイドルDVDのプロたちが売り上げやアイドルの性格、さらにイベントの様子などから2012年最もDVDで輝いたMVPアイドルを選んだ。