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元従軍慰安婦の金福童(キム・ボクトン)さん87が18日昼、初めて来県した。車いすで那覇空港国際線ロビーの到着ゲートをくぐった金さんは、支援者の出迎えを受けて立ち上がり「皆さんありがとうございます」と笑顔をみせた。
金さんは20日まで県内に滞在した後、国内各地で旧日本軍の従軍慰安婦問題をめぐる集会に参加する。24日は米兵の性暴力抑止策として風俗業の活用を進言し批判を浴びている日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長と面会予定。
金さんの来県は、従軍慰安婦問題の真実を伝えることを目的に、韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会が主催した。金さんのほか元従軍慰安婦の吉元玉(キル・ウォノク)さんが同日程で来日し、広島県などを訪れている。
那覇空港では金さんの来県を支援する「ハルモニとの交流集会実行委員会」のメンバーらが韓国語で「歓迎します」と書かれたプラカードを掲げて出迎えた。子どもたちから折り紙の首飾りを受け取った金さんは、笑顔で「ありがとう」と繰り返した。
金さんは、19日午後2時から宜野湾市海浜公園野外劇場で開催される5・15平和とくらしを守る県民大会に参加し、旧日本軍従軍慰安婦問題の被害者の1人として問題解決を訴える。