2013.5.29 05:03

虎・和田監督、懲りない采配…久保6度目ぶち壊し(3/3ページ)

9回、降板した阪神・久保。左は福原=甲子園球場(撮影・鳥越瑞絵)

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 絶対的守護神だった藤川球児投手(現カブス)のメジャー挑戦により、空いた穴に据えたのが背番号34だった。開幕当初こそ安定した投球をみせていたが、4月末から4戦連続で失点するなど“不適性”ぶりが顕著に。自信喪失気味の右腕はボールを置きにいくような投球に見えるが、懲りない起用で連勝は3でストップだ。

 安藤、福原、加藤…。配置転換の策はなかったか。鉄平、銀次とイニングの先頭から左打者が続くことから筒井を先に送り出す手はなかったか。首位・巨人はソフトバンクに敗戦。勝てば、0・5差まで肉薄できただけに悔みきれない1敗だ。

 試合後、通常より長いコーチ会議を終えた中西投手コーチは、配置転換に関して「ない。やってもらわないとアカン。あしたも試合がある。結果が出れば変わる」と否定したが…。

 19試合で13失点、防御率4・64の右腕。今季はすでに49試合を消化したが、もう“不慣れ”では済まされない。懲りない起用をまだ続けるのか。最速159キロの新助っ人右腕、ボイヤー(前ロイヤルズ傘下3A)も加入した。巨人の背中が見えている今のうちに、手立てを講じなければ、文字通り“心中”ということになりかねない。(栃山直樹)

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(紙面から)