田中から2安打など好調だけに心配だ【拡大】
和田監督は交代について、雨でぬかるんだグラウンドで大事でとったのではなく、痛めている左足の状態からの交代であることを説明した。
2-3の七回だ。二死一、二塁から鳥谷の右前適時打でチームは同点に追いついた。すると、この回終了時に、西岡の打順には4番手・安藤がコールされた。これまで大量リード、もしくは大差を付けられた場面で交代したことはあったが、この時はまだ同点。あと2回、攻撃のチャンスはある。白星を狙うには、この日2安打しているリードオフマンを交代させる理由はない。
不可解な光景もあった。七回の攻撃終了直後の一塁ベンチ前。交代を告げる和田監督のもとに、背番号「7」が歩み寄った。そして、三塁コーチャーズボックスから帰ってきた吉竹作戦・守備走塁コーチも交え、3人で会話。その数分後、西岡交代のアナウンスが場内に流れた。吉竹コーチは「(代わって二塁に入った)坂も動きは悪くないし打順の巡りもあるし、監督がベストなものを、ということで決めた。足? それもあるけど、全然大丈夫だから」と話したが、試合中にベンチ前行われた異例の行動には嫌な予感がよぎる。
当の本人は「足? まあ、大丈夫です」と問題なしを強調したが…。
左ひざの手術を受けた福留の長期離脱は避けられない。西岡も状態がおもわしくなければ、29日の楽天戦の出場すら危ぶまれる。元メジャーリーガーが2人も戦列を離れれば、大幅な戦力ダウンは確実。首位・巨人を追いかける猛虎にとって、それだけは絶対に避けたい。(西垣戸理大)
(紙面から)