2013.5.29 05:01

虎・福留、全治3カ月以上に無念「申し訳ない」(2/2ページ)

手術した福留。期待の新戦力の長期離脱が確定した

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 激しいシーソーゲームを繰り広げていた午後9時前。球団は、福留について「左ひざ内側半月板のクリーニング術」を受けたことを発表した。メジャー帰りのFA砲が思わぬ長期離脱を強いられることになった。

 「チームが必死に戦っている最中にも関わらず、自分のことでチームに迷惑をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。一日でも早くファンのみなさんに元気な姿をお見せできるようにリハビリに取り組んでいきたいと思います」

 広報に伝えたコメントには無念さがにじんだ。メスを入れた箇所は打撃の軸となる左足。36歳という年齢も考慮すると、再発を防ぎながら復活までは慎重に進めなければいけない。

 アクシデント発生は3日のヤクルト戦(甲子園)。第1打席で一塁へ走り出した際にひねり、途中交代。8日に出場選手登録抹消となった。リハビリも思うように進まず回復の兆しが見えない状態が続いていた。そこで手術に踏み切った。打撃に加え、高い守備力を失うダメージは大きい。楽天に逆転負けを喫した試合後、和田監督は努めて前向きに説明した。

 「最低3カ月はかかるということ。シーズン終盤の一番大事なときに帰ってこられる可能性がある」

 巨人とのマッチレースが佳境を迎える9月以降。万全の状態に回復してラインアップに加われば、8年ぶりの奪回への切り札にもなる。それまでは現有戦力でカバーするしかない。指揮官は「今いる選手はチャンス。つかみ取る気持ちでやってほしい」と若手にハッパをかけた。福留の長期不在という逆境を乗り越えるしかない。

(紙面から)