◇薬を使わず「うつ」を治した医者のお話です。
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私が過去から、どうしてもアドバイスできない問題があります。
それはうつ病です。
私は、この病気については分かりません。故に語る資格はありません。
しかし、確かにうつ病の人はいるし、周囲にうつ病で自殺した人もいます。一体、うつとは何か。
ずっと考えてきました。
そんな中、先日、うつ病になった精神科医が書いた“医者の私が薬を使わず「うつ」を消し去った20の習慣”という本を読みました。
この書籍の冒頭には、「うつになる人は、特有の“うつ”になる考え方を持っています。たとえば次のようなものです。しっかりやらないといけない。失敗しちゃったらどうしよう。もっと頑張らないと。できないのは努力が足りないからだ。こういった考え方が「原因」となって症状が現れます」と書かれていました。
以下にその書籍の内容をいくつか抜粋してみましょう。
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症状は薬で麻痺させることはできるかも知れません。でも、「原因は薬では取り除けません。そして、「原因」を取り除かないと、一見、治ったように思えても、再発の可能性があります。
だから「原因」を作る「考え方」を変えていくことが大切です。
私は7年間、うつ病に苦しめられました。研修医時代に、激務で体と心が休まることがなく寝不足が続きうつになりました。
主治医から薬を施されましたが、症状は良くなったり悪くなったりで治らない。
そこで私は「うつは薬では治せない」という考えにいたったのです。
私はやがて精神科医になりました。しかし、自分も治せないし、患者さんも治せないという中で悩みました。
うつは50%再発するというわれています。再発する人はさらに70%が3回目の再発をし、3回目の人は90%が4回目を再発します。このため、一生、薬を飲み続けることになるのです。
うつ病の薬は、脳の神経伝達機能物質のバランスを整える作用のもの。
尚、うつ病の診断は、「食欲がわかない」「眠れない」「体重の減少」「集中力がなくなった」「死にたい」などの5つぐらいに該当すれば「うつ」と診断され、治療薬が処方されます。それを伝達するだけで、うつ病の診断が下ります。
笑い話ではなく、これがうつ病の現実です。
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著者はさらに語ります。
「いい成績、いい学歴で育った自分の子供時代を経て、いつしか、いいかげんな生活ができない大人になりました。しかし、“手を抜く”と楽になることを知りました」
「パートナーや親子関係では“良い、悪い”の評価を外すことです」
「自分のせいでも相手のせいでもない。ありのままを受け入れることです」
また、著者は「言葉のナイフは受け止めない」ことが重要だと述べています。
「ナイフで刺されそうになってあなたはどうしますか?
刺されないように身をかわしたり逃げたりするでしょう。
真正面から受け止めると刺されます。
あなたのことを、ああだこうだと批判しても、それは真実だとは限らない。
つらい場所でじっと耐えるのではなく、居心地のよい場所に行き、自分を楽にしてあげてください。
あとまわしにできることはあとまわしにする。
そして、自分ができないと思うことはやらないことです」と。
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