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【スポーツ】

明大 歴史的大逆転V 63年以来史上2度目 16戦で制覇

2013年5月29日 紙面から

春季リーグ優勝を決め、喜ぶ明大ナイン=神宮球場

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◇東京六大学野球 第7週第4日

(28日・神宮)

 明大が3−2で法大に逆転勝ちし、勝ち点を5として3季ぶり35度目のリーグ優勝を決めた。16試合を戦っての“遠回り優勝”は、1963年春の慶大以来で史上2校目。法大はこのカードの1回戦まで9連勝して全勝優勝が目前だったが、あと1勝が遠かった。史上最高打率がかかった法大の大城戸匠理外野手(4年・寒川)はノーヒットで新記録を逃した。明大は6月11日に開幕する大学選手権に出場、1981年以来の優勝を目指す。

 16試合を戦い抜いた明大ナインが、歓喜の輪を作り上げた。50年ぶりリーグタイ記録の遠回り優勝。何度も崖っぷちに立ちながら、最後まで同じ相手に2度は負けなかった。善波達也監督(50)は「ほんとに、みんながまとまって粘った結果だと思います」と誇らしげだった。

 法大に王手をかけられてからもしぶとかった。中嶋主将は「今シーズンは、3回戦まで持ち込めばウチのペースだと思った」と振り返る。引き分けた2回戦以降、少しずつ法大を押し、4回戦では法大を追い込む。先発の関谷は立ち上がりに四死球を連発したが、相手の硬さにも助けられ、8回には三塁ゴロ失策で決勝点をもぎ取った。

 今季のターニングポイントは開幕2カード目の早大戦だった。1回戦で1−10の完敗。善波監督の恩師、今は亡き島岡吉郎監督時代もやっていたように、全員がバットを短く持って出直し、引き分けを挟んで3回戦で有原を攻略した。

 4連戦になっても粘れるだけの体力もあった。今春の3週間の米国キャンプでは、マイナー相手に試合を重ね、慣れない環境でタフな精神力を身に付けた。今年からトレーナーも野球部寮に宿泊し、万全のサポート。疲れも見せずに3連投で胴上げ投手となったエース山崎は「毎日、手を入れてくれたトレーナーのおかげです」と感謝の言葉を口にした。

 善波監督は「島岡御大から最後まであきらめるなとよく言われた。この選手たちを見て、喜んでくれていると思う」と感慨深げ。次は東京六大学の代表として、その真価をトーナメントの大学選手権でも発揮する。(小原栄二)

 

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