飲酒の欲求、抑える薬 日本新薬が発売
依存症治療お助け 世界24カ国で発売
日本新薬は28日、アルコール依存症患者の断酒を助ける治療薬「レグテクト錠333mg」を発売したことを明らかにした。特定の中枢神経に作用し、酒を飲みたい欲求そのものを抑える効果がある。同様の働きを持つ治療薬は国内初という。
日本新薬によると、薬を服用すると神経の興奮状態を鎮める。カウンセリングによる精神療法などを組み合わせた臨床試験では、約半年間の断酒に成功した患者は47%。薬を飲まずに精神療法を受けた患者は36%だった。
これまでの治療薬は飲酒すると二日酔いのような感覚になり、飲酒の抑制を狙うものがあった。
レグテクト錠は医療機関向けに医療用医薬品として出荷する。服用には医師の処方箋が必要となる。
ドイツの製薬会社が開発し、既に世界24カ国で発売されているが、国内では未承認だった。今年3月、厚生労働省から製造販売の承認を受けた。
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