トヨタ自動車は、2013年3月期の取締役13人の役員報酬・賞与の総額を、前年より3割超多い12億8千万円とする。業績の大幅な改善を受けたもので、1人あたりでは前年の2・2倍の9846万円となる。
営業利益が前年の3・7倍の1兆3208億円に急回復。これを受け、リーマン・ショックで赤字に転落した09年3月期から2年間ゼロだった役員賞与は、13年3月期に1人あたり3292万円に達する。一般社員の今春闘のボーナス交渉でも、会社側は、5年ぶりに年間200万円を超える組合員平均205万円(前年の妥結額は178万円)を回答していた。
14年3月期の営業利益は1兆8千億円に増えると予想。円相場や車の売れ行き次第では、08年3月期の過去最高益(2兆2703億円)の更新も視野に入り、1人あたりの役員報酬・賞与が1億円の大台を超える可能性もありそうだ。