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大学では教えられない歴史講義

2010年7月31日(土曜日)

石井琢磨先輩を偲ぶ会にて

カテゴリー: - kurayama @ 11時42分33秒

 昨日は、ジャーナリストで私の大学時代の先輩の石井琢磨さんを偲ぶ会でした。
 宮崎岳志・斉藤進・森山浩行の民主党代議士のお三方も、国会開会日でお忙しい中、駆けつけられました。

 開催地新宿が地元の吉住健一都議ほか、普段は顔を見せない方々もこういう時と言う事で。

 結婚式には出席できなくても人生のお祝い事はまだ機会はあります。
 中には、二回目・三回目がある方もいるみたいですけど。笑
 でもお葬式は、二度とその人と会う機会はないわけです。
 うちのサークルはそこは徹底していますので、遠方からもみんなやってきていました。
 真岡市議の中村和彦さん(二次会の場所取りで使ってゴメン)をはじめ、仙台や大阪からの方も。

 中には、ザンビアから帰国されていた外務省一等書記官サマも。
 一応、北海道に帰省中だったとは言え、それでもすごい。。。

 経済評論家の上念司先生が発起人代表だったのですが、
「仲間が忘れなければ無縁仏にならないんだ」
とご挨拶されていました。
 御意。

 故人を偲んで、全員前後不覚になるまで飲まなければいけないということで、結局徹夜でした。(少し頭痛。物理的にも比喩的にも)

 こういうところで販促やるのもあれなので用意してなかったのですが、私の最近書を持ってきてくださっておられた方々が多かったので、サインさせていただきました。それでも足りないので、数百メートル先の紀伊国屋にダッシュで買占め!
 皆様ありがとうございます。
 何より、故人に感謝。
 もし生きていたら絶対に喜んでくれたろうになあ、と感慨。

ということで、売切御免!
『総図解 よくわかる日本の近現代史』(新人物往来社、税込1470円)
 大好評、発売中です。

 ちなみに、今から京都竹田研究会の前座&サイン会に出発です。

 十五年前、年間三百日くらい顔を合わせて天下国家を語り合って、ようやく各々が想いを実現してきました。
 ささやかですが、私もです。
 人は一人で生きてはいけないし、死んでからも絆は繋がっていることもある。
 縁は生きているうちから大事にするよう心がけます。


2010年7月30日(金曜日)

薩長同盟ですらない

カテゴリー: - kurayama @ 01時16分18秒

 独裁的なのに民主党とはこれ如何に?
 鳥頭でも鳩山と言うが如し。

 デフレ不況・バブル期に次いで我が国史で三番目にモラルハザードしていた頃、足利義政という政治家がいました。応仁の乱という戦国時代の幕開けとなる戦乱が目の前で繰り広げられていながら、なんにもしなかったので有名な最高権力者です。最後は気まぐれに引退宣言をしました。
 ところが、政局が混乱したり、揉め事が多いと、来客が増加しました。
「あんなに権力欲が無くて政治に関心が無い大御所様なら、きっと公正な判断をしてくれるだろう」などと訳がわからない幻想にみんなが憑り付かれたための怪現象でした。
 ちなみに、足利義政と言う人、一番最後に話を聞いた人の話を自分の意見とする優柔不断で有名でした。

 以上、鳩山由紀夫前首相の話じゃありませんよ。念の為。
 音羽御殿は現代の銀閣寺か?とかいうレスを期待。

 ちなみに小沢派中核こと「一新会」会合に松野頼久官房副長官が参加。
 松野さん、鳩山派の幹部では?
 自民党の派閥なら考えられない事態ですね。
 ちなみに、本当に小沢派が何人存在するのかは誰も知らない。どうせなら衆議院員だけで320人いるとかにしておけばよいのに。そうすれば、輿石を子分に従えているとかの小沢神話、かけらくらいは信じてあげてよいので。

 なお、民主党の派閥所属議員を全部足すと、800人を超えてしまいます(日本の国会議員は722人です)。最大派閥は、無派閥(ノンセクト)を名乗る「日和見・勝ち組便乗派」。たぶん、450人くらい?

 

 ところで簡単なメディアリテラシーの問題です。
 マスコミ(新聞でもテレビでも雑誌でも何でも同じ)が以下のような見出しをつけました。
 小沢さんに敵対的な内容をすべて選んでください。

一、新・闇将軍、小沢一郎の横暴を許すな!

二、日本を滅ぼす小沢一郎の政界殺処分!恐怖する永田町・・・

三、九月に小沢一郎の逆襲が始まる!この男の傀儡政権を許すな!

四、輿石の「奴隷」小沢一郎が日本を滅ぼす!

 答え。
 四のみです。
 というか、むしろ一〜三は小沢氏へのゴマスリ記事です。
 政治家、特に自民党政治家はマスコミに叩かれてナンボなところがあります。
 ただし、「影響力が低下」と書かれるのだけには神経質になります。
 なぜそうなるかは、近くのマスコミの事情に詳しい人に聞きましょう。笑

 で、なぜここを端折るかというと大事な話があるからです。
 考えましょう。「小沢神話」で誰が得をするのか?
 現在、「誰も責任をとらない菅執行部VS.権力亡者の小沢一派」という図式の報道しかありません。
「砦」読者以外の皆さん、誰か大事な人を忘れていませんか。参議院選挙での歴史的敗北の最大の責任者でありながら、まったく責任を問われないどころか、形式的には満場一致の、実質的には圧倒的多数の支持で権力を保持し続けている議員の存在を。

 参議院会長・輿石東ですね。
 こういうことを言うと、「輿石なんて所詮は腰巾着なんでしょ」などとこの期に及んで言われます。これへの反論は、この砦に散々書きまくったので、もうイイです。はじめての方、わからない方は過去記事をどうぞ。

 百歩譲って、その通りだとしましょう。小沢独裁体制だと日本はどうなるのですか?
 現在の菅政権でどうなっているのですか?なんか、官邸でやりたい放題やっている自治労副総理がいますけど。

 仮に「小沢>輿石」の力関係だとしましょう。さらに百歩譲って、それで九月に小沢派候補が圧勝するとしましょう。
 では小沢氏、輿石抜きの復権は可能ですか?これも過去記事で散々書きました。

 日本を守りたい人は、「小沢神話」を信じること自体が利敵行為なので、やめましょう。

 ちなみに小沢氏には、是非とも代表選挙に出馬して黒白をつけてほしいですね。さもなくば議員辞職した方が潔いでしょう。
 原口総務大臣を総理にして議員辞職が一番格好良いでしょう。そして森永日銀総裁!

 さて、参議院議長選挙で予想通り腰砕けになった自民党、議運委員長はとりにいくらしいです。民主党や公明党とどういう取引をしたのだか。

 ちなみに谷垣総裁、インフレターゲットの意味をわからずというすごいニュース。

 デフレ下でのインフレターゲット導入には疑問=自民党総裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100727-00000615-reu-bus_all

 見出しをみただけで顎がはずれそうになった。。。
 谷垣と言う方、わたくしよく存じ上げないのですが、自民党の選挙前の公約を読んでいないのでしょう。

 ちなみに自民党のマニフェスト。
http://www.jimin.jp/jimin/kouyaku/22_sensan/pdf/j_file2010.pdf#search=’P> 私の眼の錯覚でなければ、はっきりと「物価目標を定める」とか「名目成長率4%」とか書いてますね。これは幻覚ですか?それとも「インタゲ」の意味が違う?「デフレ下で物価を下げるのはよくない!」とか思っている?1930年代スウェーデン型、というか最近の主要国の日本以外みんなやっているインタゲは、物価=名目経済成長率をあげることなのですが。
 自由民主党、相変わらず末期症状ですね。

 などと嘆いても、そんなことは谷垣氏などという不真面目な人を総裁に据えた時点でわかっているので、希望を持つ話をしましょう。

 メディアリテラシーの基礎は歴史リテラシーです。
 思い出しましょう。
 拉致問題などで最も保守らしかった安倍さんの内閣はどうして潰れたでしょうか?
 わからない人は、「亡国前夜」を読んでください。
 渡辺喜美行革大臣が本気で霞ヶ関に喧嘩を売ったからですね。
 その流れで渡辺氏は自民党を出てみんなの党をつくりました。

 だったら、保守の代表であり、いまだに自民党最大派閥の領袖である安倍晋三さんがみんなの党と連携すればよいではないですか。
 これ、「薩長同盟」ですらないですよ。薩長のの憎みあい方、尋常ではなかったので。現代で言うと、片山さつきと城内実くらいの関係です。
 幕末なら、桂小五郎と高杉晋作くらい?たまたま場所が離れていた、というくらいで。高杉さん、功山寺決起が成功すると、亡命していた桂を呼び戻して、政権首班にしているのですね。
 あるいは大名でたとえるなら、越前の松平春嶽と薩摩の島津久光くらい?固有名詞はわからなくて良いです。要するに、別に敵でも何でもないということです。本当なら味方になるべき人たちがバラバラに活動しているというだけです。

 ついでに民主党良識派(=デフレ脱却議蓮)とみんなの党は政策が同じですね。デフレ脱却議連の会長は、拉致問題の英雄こと松原仁さんです。安倍さんと松原さんが喧嘩したなどという話は寡聞にして知りません。

 以上、安倍さん・渡辺さん・松原さん、憎みあった過去が一度も無いのですから、
薩長同盟ですらないでしょう。

 陛下の野党として、安倍晋三元総理の奮起を期待します。
 三年以内には陛下の与党!

 最後に、歴史リテラシーの良書として御紹介。

『総図解 よくわかる日本の近現代史』

(新人物往来社、税込1470円)

好評発売中です。

 しばらく、この広報続けます。
 お目障りでしたらごめんなさい。でも気が済むまでやめませんけど。

「有楽町の本屋でどこも売り切れでしたよ」とか言われると、励みになります。

 あと、最近お問い合わせフォームへのアクセスが増えているのですが、その中に「総図解〜」の読書会をやりたいので来てくれますかというのが2件ありました。特に学生さんに関しては、出張料応相談ですので、気にせずお問い合わせくださるとうれしいです。

 ちなみに週末は、京都竹田研究会でPRです。共著者が4人中3人揃いますし。

 ちなみに、竹田先生のコラムに関して「特に大正天皇のお人柄と歴史的意義をはじめて知りました」という感想をいただきました。まあ、最近の大正天皇研究って、薄らサヨクとエエ格好しいの無礼者が、ものすごく頭の悪い論争を繰り広げている惨状なので、編者として感謝の極みです。竹田先生の本気の実力が伝わる、良質な作品だと思っています。

 学術的に最高水準の内容を1000字でまとめていただいた竹田先生にも感謝ですが、モノを書いて世の中に評価を問う仕事をしているものとしては、良き読者の存在ほどありがたい存在はいませんよ。

 昔から信じているのですが、良き作「品」を育てるのは、良き読者と良き批評家です。

 応援ご感想、お待ちしてます。


2010年7月29日(木曜日)

今だけ使える秘策!

カテゴリー: - kurayama @ 00時45分09秒

 私も何が何でも北朝鮮と戦争しろなどと主張しているわけではないのです。拉致問題をいっそ金で解決しましょう。

 一人1億円で、ただし一人残らず返す。もちろん、北朝鮮で政治家をさせられている寺越さんも。ここで重要なのが、支払い方法。

 政府紙幣で1億円札、肖像画は金正日にして払う。

 日本国発行の紙幣なので、管理通貨制度のもとではれきっとしたお金。

 ただし、ドルやユーロに換えてもらえるかどうかはしらない。人民元も無理でしょう。でも知らない。

 で、世界主要四大紙幣の中で「日本政府発行金正日紙幣」を両替してもらえるのは、日本銀行しかなくなる。日銀は結局は換えざるを得ない。市場に円が流れるという実はリフレ政策。景気は回復する。

 かくして無敵の将軍様は白川法王を打倒することになり、デフレ不況に苦しむ日本国民から感謝される。日銀貴族は「外国の圧力で・・・」などと言い訳ができるので問題なし。

 こういうのを古人曰く、

 夷を以て夷を制す。

 というか、政府は何をやっているのだか。


2010年7月28日(水曜日)

知恵と勇気と行動力!

カテゴリー: - kurayama @ 03時00分20秒

 表題、ある人権団体の標語です。

 今回の話は3年以内の日本国勝利の日のために書いておきます。

 今や日本最高の高級紙こと『夕刊フジ』6面で、テリー伊藤氏が正論。

「金賢姫なんて、23年前より後の情報なんか持っているはずがない。遊覧飛行させてる暇があれば、特定失踪者全員の写真を見せて一人でも覚えているかを確認できれば23年前の情報でも意味がある」

 その通り!さすが一流の北朝鮮ウォッチャー。拉致問題は右とか左とか関係ないですから。

 日本人は結束しましょう。そして世界中に訴えましょう。

 戦略目的:3年以内の被拉致者全員奪還!

 戦術目標:1人でも多くの特定失踪者の1日も早い政府認定!

 この砦でもおなじみの生島馨子さんの妹さんである孝子さんなど、今の証拠だけでも明らかに北朝鮮拉致な訳です。だから政府の常套句である「情報提供者に迷惑がかかる」「こちらの捜査状況など手の内をみせたくない」という言い訳とは無関係なはずです。

 報道でも流れていますが、

「死んだという情報でもいいから教

えてください!」

 と、特定失踪者のご家族の方は訴えています。犯罪被害者にここまで言わせて何も感じないなら、人でなしです。

 

 私事ですが。平成10年4月25日は私にとって、特別な日です。とある人権団体を結成した日です。「中大生救う会」と言います。あの時も、絶対に勝ち目などあろうはずがない戦いだとわかっていてはじめました。

 今は閃きですが、本気で3年以内の勝利の絵が、かすかながら見えました。

 

 実は、自治労・日教組よりも嫌いな連中がいます。誰か?

 どうせ拉致問題なんて解決しないよ(以下聞くに堪えない妄言)云々を言いながら、「保守」を自称している人たちです。戦わないか、見当違いの方向に努力するかで。そういう人には何を言っても無駄です。しょせん、必勝の信念がない人間は、勝てる戦も勝てないので。ましてや勝ち目が薄い戦は絶対に勝てないでしょう。

 高杉晋作は言いました。

勝ち目がある戦なら誰でもやる!

勝ち目がない戦を勝つから意味が

あるんだ!

 外国人参政権その他で拉致問題どころではなくなりましたが、日本乗っ取り勢力も戦線が伸びきって攻勢限界点が近づいてきたので、ここを凌げば一気に敵本陣をつける可能性があります。

 以上、閃きのまま書きました。途中意味不明の部分があればすみません。

 とにかく日本人の合言葉は、

奪還!


2010年7月26日(月曜日)

亡国の作文

カテゴリー: - kurayama @ 23時05分04秒

 司馬遼太郎という人の説によれば、日本は「坂の上の雲」を目指しているうちは良かったが、日露戦争の勝利で転がり落ちたとか。中身は山のように反論ありますが、結論には賛成します。

 では、「坂の上の雲」は何年でしょうか?

 特定できます。

 明治四十年(一九〇七年)です。

 歴史学界でもこの年の意義はマトモな人にはようやく注目されかけています。なぜそうなるのかは、『総図解 よくわかる日本の近現代史』をどうぞ。(宣伝)

 表題、明治四十年帝国国防方針のことです。

 24日発売の『歴史読本』の特集が「大日本帝国海軍 全史」でして、私も二本寄稿しました。四箇所に分割掲載されていますが。その内の一本の主題が、「帝国国防方針」です。海軍の話なので題名は「八八艦隊」となっていますが。

 よく言われるのが、「陸軍はロシアを、海軍はアメリカを仮想敵国にした。昭和の侵略の原点だ!」と。

 残念ながら、大日本帝国は世界征服など微塵も考えておりません。それどころか、昭和十年代後半にならないと、対インド作戦すら考えていません。現在のアメリカが、中東からハワイまでの航路の維持を覇権存続の条件と考えているのと比べると、なんとつつましいことか。昭和でこれなのに、明治から考えているはずがない。

 では、帝国国防方針って何?

 予算獲得の作文です。

 陸軍はロシアの復讐に備えるという大義名分がありました。対する海軍は、それでは予算を取られてしまいます。そこで、絶対に戦争になどなるはずのないアメリカを仮想敵にして、「アメリカと太平洋ではりあうには艦隊が必要なので!予算を寄越せ!」と作文を投げ合って、抗争します。

 で、最大の貧乏くじを引いたのは東条英機。

 陸相の時は、「対米戦反対を言わない。海軍はそんなに自信があるのか???」

 首相の時は、「あれだけ予算を持っていきながら、アメリカと戦争する気なんか全然ないじゃないか!!!」

 教訓!

 官僚の作文は時に実現してしまいます。国策は真面目に考えましょう。


2010年7月25日(日曜日)

最も含蓄深い日本語

カテゴリー: - kurayama @ 14時04分12秒

絶賛発売中!

 『総図解 よくわかる 日本の近現代史』

 (新人物往来社、1470円税込)

 左頁全部図表!
 右頁は700字!
 水野忠邦から小泉純一郎まで一気に読める!

 

 名城大学教授の磯前秀二先生、一挙30冊お買い上げ、ありがとうございます。私も『愛国心の経済学』を購入して読ませていただきます。

 よくわからない、難しいと評判の日本近現代史を一から学び一気に理解したい人にはおすすめです。お中元の贈り物にもどうぞ。

 

 仮眠あけに時間を確認しようとテレビをつけたら日テレの「スクール革命」に森永卓郎が9月の民主党代表選挙について解説。

 森永氏曰く「私の予想だと、菅さんに対抗して原口総務大臣が立ちます。原口さんが総理になるとすごいことがおきます。原口さんは私を日銀総裁にしてくれます。そしたらお札を刷りまくって景気を一気に過熱させます!」と。

 一番信用したいマニュフェストです。

 

 さて、表題。西郷隆盛の弟で有名な従道(だったかな)のエピソード。

 明治初期(だったかな)に英国を訪問した際、スピーチを求められる。

 従道さん、部下に一言だけボソボソとつぶやき、その場を去る。で、従道に代わり、部下が十分くらい、延々と長演説。

 聞いていた英国人、動揺しだす。「この日本人の部下は延々としゃべっているが、あの上司の方は一言耳打ちしただけではないか。英語にするにはここまで時間をかけねば説明できないが、一言で凝縮できる日本語とは何と奥深い言語なのだ。。。」

 さて従道さん、一体なんと耳打ちしたでしょうか?

 

 

 

 よきにはからえ!


2010年7月24日(土曜日)

語るべき言葉を持とう!

カテゴリー: - kurayama @ 12時22分39秒

 本日は、店頭発売日です。

『総図解 よくわかる 日本の近現代史』

(新人物往来社、1470円税込)

 左頁全部図表!
 右頁は700字!
 水野忠邦から小泉純一郎まで一気に読める!

 是非、お買い求めください。

 さて、
 世の中には、共用語を英語にしてグローバル化に対応しようという奇特な会社があるらしい。英語ができないと、世界で通用しないらしい。たぶん以下の文章、楽天の最高経営責任者の方は即座に原文の意味を損なわずに通訳できるに違いない。

臣安萬侶言。夫混元既凝。氣象未效。無名無爲。誰知其形。然乾坤初分。
參神作造化之首。陰陽斯開。二靈爲群品之祖。所以出入幽顯。
日月彰於洗目。浮沈海水。神祇呈於滌身。故太素杳冥。
因本教而識孕土産嶋之時元始綿。
頼先聖而察生神立人之世。寔知懸鏡吐珠。而百王相續。喫釼切蛇。
以萬神蕃息歟。議安河而平天下。論小濱而清國土是以番仁岐命。初降于高千嶺。
神倭天皇。經歴于秋津嶋。化熊出爪。天釼獲於高倉。生尾遮徑。大烏導於吉野。
列[イ舞]攘賊。聞歌伏仇。即覺夢而敬神祇。所以稱賢后。望烟而撫黎元。
於今傳聖帝。定境開邦。制于近淡海。正姓撰氏。勒于遠飛鳥。雖歩驟各異。文質不同。
莫不稽古以繩風猷於既頽。照今以補典教於欲絶。

 やはり、外人に「借金のカタを払え!」と言われた時にはこれくらい言い返せないと。
 元祖語学バカ(当時)の伊藤博文はもちろん、語学の達人と言われたアーネスト・サトウもお手上げだったとか。
 ちなみに、外交交渉の場でいきなりこんな祝詞に等しい演説をはじめたのは、

我らが大魔王、高杉晋作!

 出典は以下(嘘)。↓でも本当の話も混じっています。
http://ansaikuropedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%9D%89%E6%99%8B%E4%BD%9C

 最も雰囲気を表しているのが、高杉晋作、伊藤俊輔(伊藤博文)に古事記を英訳させる。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8872536

 昔の大河ドラマはイイねえ。『花神』って、脚本と演出だけなら『武田信玄』や『太平記』を抑えて、最高傑作かもしれない。

 ちなみに、新人物往来社のある四谷まで定期を買おうかと思うくらい通いつめたのですが(冷蔵庫から自分でコーヒー取り出して、コップを洗っている)、私の周囲ではかの『独眼竜政宗』を「スイーツ大河」に認定。

 歴史を学べば未来が見える!
 気軽に読めるタメになる本をどんどん書いていきたいと思います。

 ちなみに私は次回作執筆で、本当は潜りたいです。大泣


2010年7月23日(金曜日)

「言葉の力」が日本を救う!

カテゴリー: - kurayama @ 09時19分03秒

 なぜ、日本は明治維新を成功させられたのでしょうか。
 それは国民全体の意識が高かったからです。
 もちろん、幕府政権は情報を独占しようとしましたが、民間人もこぞって求めました。
 例えば、アヘン戦争(英清戦争)に関しても、情報を入手する時間は遅くとも、正しい知見は官民共有でした。
 では当時の「正しい知見」とは?

 日本は亡国前夜である!

 こういうことを言うと、「では何を読んで勉強すればよいのか?」と聞かれます。
 お待たせしました!
 最初に宣伝ですが、明日は

『総図解 よくわかる 日本の近現代史』

(新人物往来社、1400円税別)

が店頭発売です。
 コンセプトは、
「一気にわかる!―水野忠邦から小泉純一郎まで―」
です。
 左頁、すべて図表ですので、初読は新幹線並みの速さで読めると思います。
 ビジネスマンの方など、新幹線の東京〜京都間で絶対に読みきれると思います。
 再読・三読めからはじっくりどうぞ。

 とにかく、右とか左とか言う前に、日本近現代史は訳がわからないことが多いので、わかりやすく!を気をつけました。一人でも多くの方々に、関心を持っていただければ幸いです。


 さて、本題。まずは苦言です。
 最近の『産経新聞』はヘンな記事が目について仕方がないです。
 田村秀男さんの経済記事は欠かさず熟読しているのですが、他は
『日経』の経済記事か?
と疑いたくなるようなものも・・・。
 「日本がギリシャになるぅ!」って、なりたくてもなれません。
 あと政治記事でも、「そんなに小沢一郎が好きか?」と言いたくなるような『朝日』のような代物も。。。

 そうした中、本日の『産経』5面に、この砦でも何度も紹介している小島優記者の署名記事が久しぶりに。
 鳩山由紀夫復権の動きについての記事ですが、一語々々の使い方が丁寧でわかりやすいです。
駄目な記事だと、言葉の端々に「それはないでしょ?」とツッコミをいれたくなるのですが、そういうのがないので安心して読めます。

 小島記者に関しては、もっと高く評価されても良いと思いますが、どうしたことでしょう。
 はじめて聞く方は、この砦の1月29日と2月19日の記事をご覧ください。

 日本を亡国から救った記者! 

外国人参政権を阻止した記者!

と言えば、わかりやすいでしょうか。

 この砦をはじめた動機も、日本は亡国前夜にある。しかし、幕末は日本人全員が賢かったから救われた。ならば、現代の日本人も賢くなればよい。今も昔も、時代を動かすのは、論理である!でした。
 マスコミであれ、ネットであれ、世間ではほとんど伝えられていませんが、救国に立ち上がっている日本人は多くいます。
 今回の参議院選挙での売国勢力への大打撃も、自然現象ではなく、知恵と勇気と行動力の賜物です。

 別に、高杉晋作のように、三千人の敵に一人で喧嘩を売って勝ってこい!とかの無茶を言っているわけではありません。
 みんなで坂本龍馬の真似事をすれば良い、と言っているだけです。
 
 日本人全員が意識する。賢くなる。正しいことを人に伝える。そして実行する。

 正しいと思うことを正しいと言う。みんながそれをやれば日本は救われます。

 日本に残された猶予はあと三年。
 いよいよ、白川方明は討伐されるべきである!
 その先に羽毛田信吾の討伐がある!
 とにもかくにも拉致問題は解決されなければならない。


2010年7月22日(木曜日)

ザ★売国奴!

カテゴリー: - kurayama @ 23時51分08秒

 色々と書き残したいことがあるので列挙。

 表題に関して。
7.21朝鮮新報:立命館大学コリア研究センター国際シンポジウム 
日・米・南の学者、政策関連者の提言
【野中氏は、2002年の朝・日平壌宣言発表後、日本側が犯した約束違反についても触れ】‏
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2010/05/1005j0721-00001.htm

 思わずつぶやいてしまった。

野中広務?まだ生きていたのか。

竹下さんがあの世から、

おいでおいでしてるよ。

 おっと、誰かが乗り移ったかのような書き方に。

 日朝問題だと、馬鹿の一つ覚えのように「約束違反だ」と吼える輩が多いですね。
 何が問題かと言えば、日本人が
「そういうことをすれば北朝鮮に、約束違反だと言われてしまうからしてはいけない」
などと言い出すことです。

 では、たとえ話。
 不良に脅されて「家の金を盗んでくる」という約束をさせられた子供は、その約束を守る必要がありますか?破ってよいどころか、破らなければならないのは自明ですね。

 蓮池さん夫妻、地村さん夫妻、曽我さんが帰国した際、
「一度は五人を向こうに返すと言う約束だったじゃないか」と言い出したアホな日本人がいた。
 確か、名前はデンチュウキン?おっと、田中均という日本の外務官僚でした。
 中山恭子さんは「そんなものは外交ではない」と一刀両断にしたらしいですが。

 ついでに斎木昭隆さんの態度に、北が「あなたは我々を犯罪者扱いする気か」と逆切れした際に、「相手を怒らせるな」「摩擦を生じさせるな」と足を引っ張ったのも我が外務省。
 そこから日朝交渉は停滞していきました。

 日本に残された猶予はあと三年。
 いよいよ、白川方明は討伐されるべきである!
 その先に羽毛田信吾の討伐がある!
 とにもかくにも拉致問題は解決されなければならない。

追記
 本日、とある方から電話。
「金賢姫の来日、あれでは逆効果では?」と。
 意見を求められたので、
「連中はやることが一々、二年遅いので」
と返答。
「とある方」と「連中」は、現在進行中の問題なので非公開です。

 早く解決しないとですね。


2010年7月21日(水曜日)

誰の海?

カテゴリー: - kurayama @ 22時35分02秒

黄海で軍事力を誇示=米韓演習、けん制徹底−中国
http://smcb.jp/snews/75915

米韓両軍は結局、日本海で軍事演習をすることに。

冷戦期、日本海は「ソ連の海」とか言われていた。
今度は、黄海が「中国の海」に?

で、日本は他人事?

今日も生きている地政学でした。


2010年7月20日(火曜日)

金賢姫、来日の日に

カテゴリー: - kurayama @ 23時52分25秒

 私だけ?

 山口公明党代表のレッドカードが赤旗に見えるのは?

 さて、

 いよいよ、白川方明は討伐されるべきである!
 その先に羽毛田信吾の討伐がある!

 何のために?
 もちろん、日本が地球上で文明国として生き残るためです。
 景気回復も、消費税増税反対も、皇室典範改正も、国体護持も、実は同じ問題です。
 昔から私をよく知る人には、「景気回復とか、消費税とか、ゼニカネの問題じゃないか。おまえいつからそういうことを言い出す人間になったのだ」みたいな誤解を招くのですが、違います。もはやそういう段階ではありません。それは富の公正配分ができ、景気が定期的に回復できた時代の話です。
 20年も続いた不況がどれほど日本人の精神を蝕んだか。
 経済格差が教育格差になれば、日本人は二度と立ち上がることはできないでしょう。
 デフレなどという現象が12年も続くのは人災です。
 それによって、誰が得をするのか。
 日本を滅ぼしたい人たちです。

 そして日本が地球上で文明国として生き残るために、絶対に解決しなければならない問題は?
 もちろん、拉致問題ですね。

 今、金賢姫元工作員が来日中です。
 鳩山前首相・菅首相・岡田外相・千葉法相らの尽力のおかげ?
 事情はよくわかりませんが、ご家族を慰めるだけなら、余計に残酷ですね。
 北朝鮮を挑発するような発言をするか、北の弱みを握るかをしなければ意味がないので。

 これに関して、公開外交をせよとは申しませんが、菅首相と千葉法相には前科があります。
岡田首相や仙谷官房長官はというと、とても北朝鮮の嫌がることをする人とは思えないので。

 相手に好かれて外交交渉を上手くいかせられるのは当たり前である。
 相手に嫌われて外交交渉を上手くいかせられるのが腕の見せ所である。

 あえて、日朝友好論から言う!
 拉致問題解決は、日朝両国民友好の前提である。
 そのための障害を排除するのに躊躇は不要。

「外国人参政権粉砕⇒デフレ脱却⇒皇室典範改正&国防力充実⇒拉致問題解決」という公式、わかる人にはわかるでしょうか。今、第二段階にはきました。参院選前の状況では、拉致問題の解決どころか、外国に日本が乗っ取られるとかになりそうだった訳です。しかし、敵の攻勢作戦を頓挫させると(こちらの防守作戦が成功すると)、一気に敵の本陣まで攻略できるということもあります。・・・3月26日の記事の時点より好転しています。ただし、戦果は拡大してこそ戦果です。現在期待しているのは、みんなの党と民主党良識派。自民党良識派はいずこへ?

 何度でも引用しますが、拉致問題に対するクリントン大統領の言葉。

 最後の一人を取り返すまで絶対に諦めてはならない。もし北朝鮮が話し合いで解決しないなら、いかなる手段を使っても、戦争を含めたあらゆる国家の総力を挙げて、取り返すべきである。一歩も譲歩してはならない。もし一人でも生きて祖国の地を踏めなければ、その人が死んだ場所にお墓を立てなければならない。国家は永遠に贖罪し続けなければならない。そしてそのお墓には、なぜその人がその場所で死ななければならなかったのか、墓碑銘に刻まなければならない。


2010年7月19日(月曜日)

悪口の話(応用編)

カテゴリー: - kurayama @ 23時28分58秒

 戸川猪佐武『小説吉田学校』という必読の悪書があります。
 戦後政治史の通説が書いてあります。
 はっきり言いますが、学界の戦後史家のほとんどは、これをなぞっているだけ、という影響力のある書です。今の政治を知りたければ、さいとうたかを版の劇画でも良いので、一読をお勧めします。いきなりそれだけ読んでも本当のことなどわからないけど、ここからはじめなければわからない本ではあるので。
 三木武吉を美化しまくったのはともかく、かなり嘘が多いのですね。著者本人も本当のことを書く気が最初からなかったような感じですが。戸川さん、「田中角栄の宣伝隊長」というあだ名でしたので。

 同書の裏主役が実は三木武夫。同書の舞台となってている吉田茂〜大平正芳の時代で一貫して重要人物であり続けた唯一の人物です。角栄の金権政治と対照的に、「清廉で高潔でしかし融通が利かない政治家」という描かれ方をされます。

 そのクライマックスが、昭和47年の角福戦争。
 田中角栄と福田赳夫が激しく争い、結果的に角栄が三木と中曽根康弘の両方を味方につけたから勝ったという話です。
 角栄氏、一説によると100億円使ったとか、中曽根派を7億円で買収したとか。
 当時からそういう噂は流れていました。

 自民党総務会にて。
 三木派の総務二人が、中曽根氏の裏金疑惑を追及し、大喧嘩になったとか。
 その総務の二人、喜び勇んで三木事務所に報告。
と ころが褒めてくれるかと思いきや、三木氏激怒。
「あーぁ、君たちは何ということをしてくれたのかね。政治家はこの種の人身攻撃をしてはいけないんだよ。政治家は政策で争うものであって、自分だけクリーンであれば他人なんかどうでもいいじゃないか」と。
 あまりの剣幕にこの二人、三木派を離脱してしまうほどの落ち込みようだったとか。

 ここまでは通説です。
 三木氏の側近で「親衛隊長」を自認していた久保紘之氏によるとこの続きがあるとか。

 三木氏の怒りには、
「もしかしたら中曽根君とは味方になる可能性があるのに、ここで後に引けない悪口を言ってどうするんだ」との意味もあったとか。
 これに納得したのか件の二人、
「では、今から戻って訂正してきます!」と。

 これに三木氏、さらに嘆息して曰く、
「あーぁ、君たちは、本当に政治と言うものをわかっていないねえ〜!」と。

 二人、「?????」

 三木氏、三白眼を剥いて曰く、

「もっと悪口を徹底的に言って、火を大きくしてこい!」

 応用編というより、上級編でした。


2010年7月18日(日曜日)

どっちが勝っても自治労?

カテゴリー: - kurayama @ 22時25分41秒

 消費税論議で、増税真理教原理主義の皆さんのプロパガンダが激しくなっている。
 そこでよく持ち出されるのが昭和十年代の話。皆さんから質問があれば、と気が向いたらやります。

 さて、なぜ仙谷官房長官は、菅総理に消費税増税を言わせたのか。
 菅総理の敗北や消費税増税は自治労の利益に反するのではないか。
という質問をよく受けますので、以下。

狙い一、「信念ある政治家は消費税増税!」という空気を蔓延させるが、どうせ抵抗も大きく通
    らない。
    菅内閣はレイムダックに。
    つまり、菅総理に対して政権の生殺与奪の権を握れる。


狙い二、争点が増税か否か一色になると、「40兆円以上お札を刷る」を筆頭とするマトモな金融
    政策ができなくなる。
    で、増税が省益とされる財務省は、官僚機構のサガとして通りもしない増税路線で走ら
    ざるをえない。
    しかし、どうせ通らないので単に疲弊するだけ。しかも首相官邸や議会(参議院)に頭
    を下げざるを得ない。

 一言で纏めると、首相と財務省に対して拒否権を握るためです。

 では九月に菅総理を引きずり下ろせばよいか?
 もはや小沢一郎の復活しか望みはない?

 どちらも間違いです。
 官邸には仙谷副総理兼官房長官ががいます。彼は公称15〜20億、実は外交機密費からの上納金も入れれば50億に上るであろう金を動かせる訳です。もちろん、あっても使いこなせなければ 意味はないのですが(誰ですか?平野さんを思い出したのは?笑)、楽観はできないでしょう。
 

 一方、参議院で輿石体制を固めているのは高嶋幹事長です。(というか、引退する人がなぜ後任人事を仕切っているのだか。等という方がバカバカしいが、言わないわけにはいかない。)


 仙谷と高嶋、反小沢と親小沢の象徴のような二人ですね。
 自治労はどちらが勝ってもよいように、両陣営を牛耳っているだけです。
 だから菅総理を辞めさせるにしても、では参議院の輿石会長を動かせるのか、という話になる訳です。どうせ弱体政権が続くなら、内閣が続いた方が日本の国際的信用が落ちないので。
あと、小沢前幹事長、そんなに力があるのかという話になります。
 権力復帰のためなら、日教組の輿石に平気で頭を下げれそうですが。
 それが日本にとって何のためになるのでしょうか。

 それはそうと、選挙前には「選挙に勝った小沢幹事長は、安倍元総理と連立して憲法改正をやる」とか言ってた人は今どこに言ったのでしょうか。それはありえないと指摘はしておきましたが。(10月18日の記事を参照)

ではこの状況で何をすれば良いか。

対策一、野党第一党自民党が、真面目な金融政策を提言する。いきなり消費税増税など論外。
 
 あ、無理ですね。陛下の野党の自覚がないので。
 というか、これで「大勝」などと浮かれているようでは、何かのきっかけで分裂崩壊がはやまりかねないですね。    

対策二、財務省が日銀を併合する!
 
 もちろん、日銀法の改正です。
 というか、日銀やIMFに消費税増税とか言わせておいて良いのでしょうか。
 官僚としての矜持があれば、越権行為や内政干渉は許せないはずです。
 もちろん財務省の中には「言わせている」と嘯いている方がいるのは重々承知しております。
 でも、そんな油断をしているうちに、連中が言うことを聞かなくなって暴走しているのでは?
 既に閣外協力を露骨にしている公明党や、実は与党に戻りたい社民党、日本を滅ぼすためなら何でもやる共産党。
 参議院は依然、反日勢力が拒否権を握っている訳です。

 ならば突破口として、日銀法改正で、特アの拠点である日銀に対する併合戦争をしかけるべきでしょう。
 百歩譲って、近い将来の消費税増税をしたいのなら、

白川の首を差し出せ!

という声にこたえないと、国民の納得は得られないでしょう。

 財務省に、「陛下の官僚」としての奮起を期待する!

 今、「自治労日銀枢軸」と戦えるのは、財務省をおいて他にない!

 いよいよ、白川方明は討伐されるべきである!
 その先に羽毛田信吾の討伐がある!


2010年7月17日(土曜日)

消費税増税論者は、特アの手先だ!

カテゴリー: - kurayama @ 23時59分24秒

 もはや左右逆転した話。
 石破茂と福島瑞穂の消費税論議を聞いていると、福島瑞穂“おねえさま”を100%応援したくなる私は変でしょうか。それが保守でないというなら、私は保守でなくて結構です。

 なぜ“おねえさま”か?
 福島瑞穂が誰を“おねえさま”と呼んでいたかを思い出せれば、算数ができればわかりますので、あとは省略。
 それはさておき、千葉景子は見苦しい。瑞穂“おねえま”、千葉討伐の最高殊勲ですな。

 本題。
 石破政調会長、完全に増税真理教原理主義に洗脳されましたな。
 「日本は借金で破綻する?」
 二つの言葉遣いが間違っています。
 (本当は「破綻」という表現も誤っているが、今回は捨象)

その一、借金
 その借金って、まさか、もしかして、赤字国債のこと?

 財政学の基礎を確認しましょう。
「日本国の赤字国債は、日本国の借金である。」と、考えの誤りから習います。
 では「借金」の相手は?94%が日本国民です。
 ということは、赤字国債は、日本国民の債権です。債権は財産です。
 これを違うというなら、財政学の教科書を書き換えてからにしてください。
 こんな複式簿記ができればわかる話をどう書き換えるのか知りませんが。
 ただし、その瞬間、そんな教科書を書いた人間を私は保守とは認めません。

その二、日本(国)
 日本政府は日本国そのものではありません。
 ましてや日本政府の官僚、ましてや一部特権官僚などが国家そのものではありません。
 赤字国債は、政府の借金であっても国民の財産です。
 未来の子供への借金どころか、未来の日本人の財産です。

 で、それを返すために消費税を上げる?お門違いも甚だしい。
 増税して成長産業に使えば景気は良くなる?SF版ヒトラー級の超能力者?
 まさか、40兆円増刷したらハイパーインフレになる?それでもデフレよりマシですが。

 政府の、しかも特定の特権官僚を国家と同一視する輩。
 これを愛国者とか保守とは呼べないですよね。
 むしろ官僚主義サヨクですね。

 デフレ不況が続く、しかもそこに消費税を増税する。
 何度も繰り返していますが、喜ぶのは特アの連中です。

 保守とは何かに迷っている皆さんに一言。

 消費税増税に賛成する輩、すなわち、アカ・サヨク・特ア、何でも良いです。
 少なくとも保守を名乗らせてはいけません!

 最後に、石破政調会長閣下への疑問。
 なぜお札を刷ってはいけないのですか?

 いよいよ、白川方明は討伐されるべきである!
 その先に羽毛田信吾の討伐がある!


2010年7月16日(金曜日)

「対韓謝罪感謝談話」草案

カテゴリー: - kurayama @ 21時29分35秒

「ざまあみろ選挙」が終わり、「お前はもう死んでいる内閣」が続く今日この頃ですが、
如何お過ごしでしょうか。

 最近、まともに反論するほうが馬鹿に思われるような事態が多いですね。
 千葉法相留任とか。実は一件も死刑執行していなかったとか。亡国三法案の準備だけはしているとか。

 政局が混乱すると「憲政の常道」を好き勝手な意味で使う政治家が続出しますね。
 管見では、渡辺喜美さんだけは今のところ正確に使っているようです。

 それはさておき、死に体の菅内閣がこんなことを進めているらしいです。

 日本、韓国併合百年で「最大限の誠意」盛り込む首相談話発表か 韓国紙が報じる
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100716/kor1007161305001-n1.htm

こんな記事も。

 仙谷長官、日韓併合100年談話で「確定的なことを考えていない」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100716/plc1007161208006-n1.htm

 そうか、どうしても韓国に対して談話を出さねばならないか。
 ならば、

 満洲事変で、私達日本人は拉致された朝鮮人の人権を守るために、世界中を敵に回し、最後は国を焦土としても戦い抜きました。両国友情の証に褒めてください。
 支那事変では、韓国人の皆様は本当によく協力してくれましたね。あなたたちがそこまで中華帝国を
大嫌いだとは知りませんでした。忘れないよう、感謝いたします。
 大東亜戦争中は、日本人の名前を名乗らせないのは差別だとか、兵役の義務を与えないのは差別だとか、同じ帝国臣民としての権利を認めないのは差別だとの声に、こたえるのが遅すぎたようです。しかも改革の速度が遅すぎました。心より謝罪いたします。
 何よりも深く反省すべきは、二度と戦争に負けないようにすることです。
 しかし遺憾ながら我が国は東京裁判史観の呪縛の中で、貴国が直面する危機に対し十二分な協力ができない虞があります。
 一瞬でも早く、日本はアジア諸国に対して侵略と植民地支配で迷惑をかけたなどという誤った歴史認識から脱却し、敵国から「日本軍国主義の復活である」と恐れられるような国になりたいと思います。
 それまでしばしお待ちください。

 それはさておき、日韓朝人民共同の敵である金正日のあらゆる人権侵害を許さず、特に両国の拉致被害者が即時帰国できるようにするためには、国家の総力をあげようと考えております。

とか、いう文面の談話を出しては?
 ただ、こういう文面を突きつけるには、タレイラン・メッテルニヒ・ビスマルク級の外交能力がいりますが。

 それにつけても油断ならぬは仙谷官房長官。


2010年7月15日(木曜日)

金森憲法大臣、史上最高の国会答弁

カテゴリー: - kurayama @ 15時12分18秒

 政治家も官僚もいつからこうなったのか。絶望する局面は回避できましたが、まだまだ嘆息すべきことが多いですね。

 そこで今日は私の尊敬する政治家にして官僚の一人、金森徳次郎先生のお話です。

 憲法担当大臣として、占領軍が押し付けてきた「日本国憲法草案」を最低限は法律の運用をできるように体裁を整えるという苦行を行った方です。要するに当時は「法律屋」、今で言う「護憲派」のフリをしながら、人知れず国体護持の「総力戦」を戦っていた方です。

 そんな「総力抵抗」など思いもしない連中は「この憲法で国体は守られたのか、変更されたのか。どうなのか、大臣ははっきりと答弁しなさい」などと質問を飛ばす自称保守派議員がいました。

 そこで金森大臣、一世一代の名答弁。

「水は流れても、

川は流れないのであります」

 つまり、憲法典の条文がどうなろうが、天皇を中心とした日本国民による日本の国体は不変だと言いたいのです。ただし、占領軍が何をしでかすかわからないので、「変な条文です」とは明確には言えないのですね。そんな金森大臣の気を知らないまたもや自称保守議員の野次。

 お前は二刀流か?

 誤魔化すなと言いたいのか。これで上手い野次のつもりだから頭が悪すぎる。そこで金森氏、よほど腹に据えかねたのか、野次にも答弁。

「名人の刀は一刀であっても、

二刀に見えるものであります。」

 国会は日本の安全保障の最前線です。日本国民たるもの、胡錦濤や金正日が注目する以上には監視したいものです。

 ちなみにNHKの「憲法はまだか」というドラマでは、すまけいサンの熱演が印象的でした。販売されたら買います。ビデオは擦り切れてしまったので。。。


2010年7月14日(水曜日)

悪口の話

カテゴリー: - kurayama @ 23時35分44秒

 河野太郎自民党幹事長代理、今週のホームラン。

 7月12日のツイッターより http://twitter.com/konotarogomame/

役員会。今回は相手のオウンゴールだと言うと、大島幹事長「相手ゴールの前まで攻め込んだからこそオウンゴールになった」確かに公募で選んだ自民党の新人候補は13勝5敗だった。

 この調子で、秋前にはマグワイアを超えて欲しい。この人「ボールにすら触れていなかった」とか言っていなかったか。

 さて、参議院議長選出で早速、公明党・社民党・共産党がみんなの党と自民党に反対。いきなり正体を現している。まさにあぶり出しに成功。何にもしないのが良くない。こういうのの勝ち負けは、行動したら成功、何もしないと失敗。

 それはそうと、最近は政治にかかわる人が、違う立場の人の悪口を言い過ぎる。選挙だと言わざるを得ないところもあるが、考えてから言う習慣をつけないと。そこで挿話二題紹介。

その1 武吉の話

 大野伴睦という政治家がいた。最初は鳩山一郎の側近だったが、三木武吉が鳩山側近となるや居心地が悪くなり、吉田茂に忠誠を誓った。大野曰く「わしは鳩山先生のために、座布団を暖めている」と。

 選挙の時には「大義、親を滅す!」と、昔世話になった鳩山さんより天下国家が大事だと演説。

 そこに日本憲政史最強の野次将軍こと三木武吉が合いの手。

「大義の大は、大臣の大!義は議長のギだ!大野君は大臣、議長になりたいがために、大恩ある鳩山先生を裏切ったのだ!」と。

 伴睦先生、このネガティブキャンペーンであやうく落選しそうになる。

 後年、日本民主党の三木と自由党の大野が保守合同を成し遂げて自由民主党を結成。(@中央大学駿河台講堂)

 三木先生、謝って許してもらえたらしい。

 

 その2 武夫の話

 田中角栄が総理大臣の時。角栄は、三木武夫副総理の地元の徳島に側近の後藤田正晴(元警察庁長官→官房事務副長官)を殴りこませる。定数が一で三木派の城代家老の久次米という参議院議員がいるのに、党の公認をとりあげて後藤田を立候補させるという暴挙。これに三木派は「メンタマに手を突っ込んでかき回してきた!」と激怒。田中金権選挙にも関わらず、久次米が当選。

 即日、三木は副総理の辞表を提出。ついでに大蔵大臣の福田赳夫は六日もウダウダしてから辞表を提出。いっしょに「金権政治批判」をはじめる。

 その時の三木がえげつない。側近の記者を使い、政治部長を通じて「いいか。俺は角栄の個人的な悪口は一切言っていないからな。」と伝えさせる。 

 その頃の福田は全国行脚で個人攻撃の嵐。三木はほったらかし。福田をとめやしない。

 そうしている内に田中内閣は退陣。その時、田中派は「福田だけは絶対にならせてなるものか」と凝り固まる。で、「三木でもいいや」という雰囲気に。

 

 何も考えずに立場の異なる相手の悪口を言う人が多すぎますね。

 敵と犯罪者は違います。敵は単に今の利害が異なっているだけです。

 最後に、三木武夫の人生訓。

 昨日の敵は、今日の友

 実は誰とでも手を組めるから、バルカン政治家と言われていたのでした。


2010年7月12日(月曜日)

千葉法相続投反対の根拠と「陛下の野党」が採るべき手段

カテゴリー: - kurayama @ 14時56分18秒

 ウィキペディア「国民主権」の項によれば、宮沢俊義・芦部信喜・樋口陽一ら日本国憲法学の権威の方々に対し、なぜか英国憲法の専門家として扱われている倉山です。(?&爆&汗&照)
 ↓を学生から教えてもらうまで知りませんでした。。。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E6%B0%91%E4%B8%BB%E6%A8%A9

 さて、<参院選>落選した千葉景子氏、法相は続投 菅首相が方針
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100712-00000064-mai-pol
などという報道がありました。
 この書き方、仙谷官房長官の進言ですね。

 落選した千葉法相が続投することの是非に関して、本質的な面と現象的な面から、二つのことを書きたいと思います。もちろん、私は続投に反対です。

 一つめの本質に関してですが、議院内閣制の根幹に関わることです。
 内閣を長とする行政権と、国会が司る立法権は分離しています。権力分立です。
 では国会の仕事とは何か。
 美濃部達吉博士によれば、三つあります。
 法律を作ること、予算を作ること(税金の使い道を決めること)、行政を監視すること、です。しかし、国会議員よりも専門家の官僚の方が法律や予算に関して詳しいのは宿命的にやむをえないでしょう。すべての議員が、内閣法制局よりも法律に詳しい、財務省主計局よりも予算に詳しい、を望んでも仕方がありません。
 ならば、国会議員にしかできないことは何か。それが行政権力、すなわち役人の監視です。
 では、究極の行政への監視とは何か。行政権を司る内閣の最高決定権者である大臣に国会議員がなる。つまり、国民に選挙で選ばれた人が大臣として行政を監視することが議院内閣制の趣旨です。これを英国憲法では、「権力分立」に対して「権力融合」と言います。(←なぜか日本では教えない)

 英国ではこの原則は徹底しています。
 憲法習律で「総理大臣だけでなく、すべての大臣は衆議院議員でなければならない。」とされます。民間人大臣は否定されます。それどころか貴族院議員も大臣になれません。選挙で選ばれていないからです。それどころかヒューム卿などは、首相就任の条件として爵位を返上し、総選挙に臨んでいます。
 ちなみに「憲法習律」が何だかよくわからない人はこの砦の過去記事を読んでください。要するに「破ろうと思っても破れない不文法」くらいの理解で大丈夫です。

 それでは現在の日本ではどうでしょうか。
 日本国憲法第五章「内閣」の規定は、今の憲法の中でも比較的まともな部分です。
 金森徳次郎憲法大臣(そんな大臣がいた!)や佐藤達夫法制局長官のような、当時最高の法律家の主導で書き込まれた部分です。実はケージスたちアメリカ人はよくわからずに「とりあえず条文にしといて」しか言っていない部分です。金森さんや佐藤さんも、「書き込まなくても良いけど、書き込んで悪いものではないので」と条文化した部分です。
 では何を書き込んだのか。憲政の常道です。(ただし、戦後政治家たちが無茶苦茶な運用をして今に至るのは「亡国前夜」の通り)
 議院内閣制を運用した戦前日本の「憲政の常道」の成文化が日本国憲法第五章です。

 日本の参議院は英国の貴族院と違い、選挙で選ばれた人たちです。
 その意味では大臣になっても構わないという考え方もあるでしょう。なれるかどうかの議論なら、もちろんなれます。ただし、なるべきかどうかの議論ならば、なるべきではありません。
 与党のボス政治家が総理と大臣の椅子を取引することにより子分への統制を行う弊害もあります。
 しかし、参議院にしかできなことは衆議院の監視です。
 内閣と融合した衆議院との取引は、この本来的な役目への阻害要因であるからこそ差し控えるべきです。

 よって、千葉法相の続投は、絶対にやってはいけない訳ではないが、望ましくはない、です。

 ではここでもう一つの現象面の話にうつりましょう。
 なぜ仙石官房長官や菅首相は、あえて千葉法相を続投させるのでしょうか。

 今の日本で何が起きているかを知りたい方は、私の6月19日の記事を参照してください。要するに、「本気で増税をしたいならば、菅首相が選挙前に言い出すのはおかしすぎる。世間では財務省悪玉論を唱えているが、雰囲気が違う。」と疑念を呈して置きました。また、「菅首相はよくわからずにしゃべっている、少なくとも自分の言葉になっていない。」のは選挙中のブレまくりを見れば明らかでしょう。
 そして19日の記事では「マニュフェスト起草委員会(日教組&自治労)と日銀が消費税増税を推し進めているのがミエミエ」とだけ言い切っておきました。
 もはや公開情報(と言っても普通の人は入手できないでしょうが)になったので断言します。

菅首相に増税発言をさせたのは、

仙谷副総理兼官房長官です!

 仙谷由人とは何者か。小沢一郎氏と対立しているのでタカ派だと勘違いしている人もいますが。元は筋金入りの極左弁護士です。嘘だと思うなら「麹町中学内申書事件」を調べてください。土井たか子側近です。よく映像で出ますが、いっしょに「クイズダービー」に出ていましたね。民主党では前原国交大臣の派閥を引き受けるなどタカ派的言動が目立ちますが、要所要所で亡国売国的行動をとっています。
 白川日銀総裁人事の主導者ですし。
 最近も日韓基本条約を蒸し返して「慰安婦に謝罪を」などと言い出しています。で、仙谷長官がどんな言動を取ろうとも絶対的な不信を捨てない理由は、彼が自治労の利益代表だからです。

 選挙前を思い出しましょう。
「小沢斬り」演出で、菅内閣は大勝も可能な情勢でした。
 本気で増税したいなら黙っていれば良かったのです。財務省にとっては菅大臣は扱いやすい政治家ですから。
 ところが、菅内閣は「日米同盟重視」を打ち出しました。北京と平壌の代理人にとって不都合な政権です。(ちなみに、これは財務省にとって困らない問題です。)
 すぐに退陣に追い込むのも不都合だが、長期安定政権になられても困る。そこで散々「デフレ脱却」路線に傾斜していた菅首相に「消費税増税」などと正反対のことを言わせる。
 その瞬間、高嶋良充参議院幹事長が「聞いていない!」と追及。あっという間に菅首相は立ち往生。
 仙谷・高嶋の共通点は?どちらも自治労ですね。要するに、菅首相は自治労のマッチポンプ(自作自演)に引っかかったのです。
 かくして菅内閣は自治労に生殺与奪の権を握られてしまいました。
 これは白川法王と日銀貴族にとっても、極めて都合が良い状態です。

 さらに選挙前の客観情勢を思い出しましょう。

輿石東参議院会長・・・日教組利益代表。落選の危機。
高嶋良充参議院幹事長・・・自治労利益代表。引退確定。
千葉景子法務大臣・・・亡国三法案の司令塔。実は日教組と自治労の票しかなかった。
簗瀬進参院予算委員長・・・仙谷・千葉ついでに福島瑞穂と同様の極左弁護士出身。
江田五月参議院議長・・・戦後レジームの擁護者!極左裁判官出身。

 以上の中で参院戦後の国会に戻れる見込みが堅いのは、実は現住所菅派の江田議長だけでした。「民主党最強派閥の横路派」としては、「一挙壊滅」の危機もあったのです。
 少なくとも司令塔不在になりかねなかったのです。
 その為の保険が仙谷長官ですね。参院選挙後に何が起きても大丈夫なように、首相官邸(巨額の官房機密費と独自情報網を持っている)を拠点にしていました。
 自治労らにとって、いつでもクビを刎ねられる総理など恐くはないのです。むしろ、総理が米国派になびく方が恐い訳です。そのためのエサが消費税でした。
 ただ、千葉法相の落選は意外だったのでしょう。
 菅首相としても内閣改造に繋がるのを嫌ったのでしょうが、それなら普通は他の閣僚が兼務しますから。異常な人事です。

 ここで亡国三法案とは何かをおさらい。(正式な名称など、連中は手を変え品を変えて出してくるので無視)

外国人参政権法=選挙を通じて日本政治を支配。国会議員や幹部公務員になれたら完成。
夫婦別姓法  =家族制度を破壊。日本人どうしを「万人の番人に対する闘争」状態にする。
人権擁護法  =日本にも秘密警察を作り、国を売らない人間を合法的に摘発する。

 ついでに、デフレ不況を一日でも長引かせれば、日本人の身も心も弱めることができる。

まさに、

自治労・日銀枢軸

こそが日本人の敵ではないのか? 

 危機はまったく去っていないどころか、敵はすぐに態勢を立て直そうとしています。
 自民党幹部の浮かれぶりは無視しましょう。(あなたがた、何もやっていないし成功していないのでは?)

 陛下の野党には以下のことを期待します。

参議院議長は野党から出す=江田の首獲り!

は渡辺さんが早速言及し、谷垣さんが追随しているようですが、まだ甘いです。

 みんなの党は、
キャリア官僚制廃止・・・今言われている「国家公務員給与法」改正は、その一里塚です。
日銀法改正→どの条文を改正するかは、上念司『日銀貴族が国を滅ぼす』をどうぞ。
は考えているでしょうね。
 白川の首を差し出さないような民主党と連立したら、みんなの党は終わりなので。

 さらに
法相問責決議→当然の制裁でしょう。ついでにシンガンス問題も蒸し返せばよい。
宮内庁法八条二項改正→現規定では宮内庁長官の罷免規定がない。
は如何でしょう?

 残された猶予は最大三年。

 いよいよ、白川方明は討伐されるべきである!
 その先に羽毛田信吾の討伐がある!


2010年7月11日(日曜日)

天下三年の計

カテゴリー: - kurayama @ 20時32分34秒

 念願の民主過半数割れは確実。あとは、個々の受かって欲しい議員と落ちて欲しい議員の当落のみが関心。

 問題は、臨時国会と外国人参政権があるので、来年の統一地方選。民主党は代表選挙をやるのだろうか。

 何より、三年後には参議院選挙がある。三年以内に衆議院選挙がある。

 三年後を衆参同日選挙に追い込み、さらに三年後に今の憲法を捨てるくらいのつもりでいなければ。

 我が国は最大三年の猶予を得た。

 ようやく出発点。


亡国前夜(最終回)―マッカーサーこそ日本民主制の癌

カテゴリー: - kurayama @ 14時33分24秒

これまでのあらすじにして総集編

 昨年の衆議院選挙の前から、本日の参議院選挙次第で日本は滅びる、と言い続けました。
 日本人のほとんどが忘れているでしょうが、昨年今頃は
「自民党でなければ誰でもいい!漢字が読めない麻生首相はイヤ!」
「マニフェストに基づく政策本位の選挙が日本にも根付いた。」
「官僚の言いなりの自民党ではなく、一度は民主党にやらせたほうがよい。」
「ようやく選挙による政権交代が起き、日本にも二大政党制がはじまった。」
などと狂奔していました。
 

 日本人は何と歴史に学ばない民族であろうか、いや、そうなってしまったのか。
 その問題意識が「亡国前夜」もそうですし、この「砦」をはじめたきっかけです。

 昨年の民主党による政権交代のみならず、戦後民主主義そのものが外見的民主制にすぎないのではないか。歴史を通じて検証しようとしたのが、「亡国前夜」シリーズです。

 自民党は、池田勇人のような卓越した才覚を持ち、かつ憲政の常道を守った総理大臣を輩出しました。しかし、その池田の残した高度経済成長の遺産を食い潰してきただけでした。
 では長くなぜそれができたのか。政権を担う能力のある責任政党が自民党しかなかったからです。
 日本社会党は、陛下の野党では決してありませんでした。
 民主制は、陛下の与党だけでなく、陛下の野党が存在しなければ成立しません。
 決して政権を担当しようとはしないが、拒否権だけは行使する社会党の存在が自民党を腐敗させました。
 平成不況でもはや自民党が存在価値を喪失した時に登場したのが、日本社会党の後身である民主党です。
 ところがその民主党は陛下の与党でも、国家本位の政党でもありませんでした。
 この期に及んでも、外国人参政権など日本を解体しようとする法案の提出を虎視眈々と狙っています。
 もはや国家本位の政党はどこにもなくなりました。

「しょせん、日本人には欧米のようなデモクラシーは無理なんだよ」
「しょせん、アメリカに戦争で負けて民主主義を教わった国だしな」
「しょせん、マッカーサーに12歳の子供とか言われた民族だしな」

 よく聞く自虐です。
 本当でしょうか。

 

 最終回、時は遡ります。

 憲法の条文に書いてあることさえ守れば何をしても許される。
 田中角栄、竹下登ら闇将軍は日本国憲法を守って、日本の民主制を破壊しました。
 このような外見的民主制の起源はもちろん、日本国憲法制定時です。

 ただ昭和二十年代は、自由民主党という巨大与党は存在しません。
 保守二大政党政治を目指していました。

 幣原内閣が総選挙で敗北すると、第一党の自由党総裁の吉田茂が首相になりました。
 吉田内閣が総選挙で敗北すると、片山哲を首班とする社会党連立内閣が成立しました。
 片山内閣は、社会党左派の造反で総辞職に追い込まれます。マッカーサーは連立与党の芦田均民主党に組閣を命じます。
 芦田内閣は、昭和電工汚職が発覚し、反対党の自由党に政権移譲しました。種々の陰謀はありましたが。
 吉田内閣は、占領軍の妨害を撥ね退け、解散総選挙を断行し、国民の支持で長期政権を築きました。

 鳩山一郎は日本民主党を結成し、社会党と提携して吉田内閣を倒しました。
 そして自由党と日本民主党が合同し、自由民主党が結成されます。

 さて、ここで日本の民主主義の阻害要因は何でしょうか。二つあります。
 一つは、日本社会党です。
 保守二大政党が政権をめぐり争ううちに、社会党と手を組んだほうが勝てる、となってしまいました。規範そのものが失われました。数の横暴を止める規範に力がなくなりました。

 もう一つは、マッカーサーです。
 マッカーサーと占領軍こそ、日本民主制の敵です。

 総選挙で自由党が勝利して総裁の鳩山一郎内閣ができそうになると、鳩山を忌避していたマッカーサーは衆議院議員の資格を剥奪し、総理大臣になる資格そのものを奪いました。
 片山哲が総理になった理由は「そいつはクリスチャンだから別に社会主義者でも構わないだろう」との不真面目な理由でした。
 片山内閣が社会党の内紛により崩壊するや、「憲政の常道」により政権移譲を要求する野党総裁吉田茂の主張を無視し、連立与党内の民主党芦田均内閣を築かせました。
 芦田内閣が下野を決断すると、吉田茂への引退を強制しようとしました。

 戦後民主主義の寄生虫である日本社会党を育てたのもマッカーサーです。
 日本を民主化するなどと言いながら、占領政策に都合が良い政治家のクビをすげかえ続けた元祖闇将軍こそ、ダグラス・マッカーサーです。

 では当時の日本人はこれに手をこまねていていたのでしょうか。

 吾々は白洲次郎という超人を知っています。
 白洲次郎がいなければ、今ごろ日本人は日本語を捨て、英語をしゃべっていたでしょう。
 身も心も植民地人として。

 吾々は石橋湛山という英雄を知っています。
 石橋湛山がいなければ、日本人は奇跡の戦後復興をできなかったでしょう。
 今ごろ日本人は三等国民のまま、身も心も貧乏な民族に貶められていたでしょう。

 他にも、知恵と勇気を振り絞って占領軍の横暴に抵抗した日本人はいます。
 松本烝治、金森徳次郎、佐藤達夫、清水澄、佐々木惣一、美濃部達吉、齋藤隆夫、三木武吉、池田勇人。。。彼らのすべてが勝利者ではありません。しかし、彼らが占領軍の言いなりになっていたら、日本人は永久に奴隷民族となっていたでしょう。
 アメリカの奴隷ではありません。
 アメリカ本国で相手にされないような救いようのないおちこぼれアメリカ人の奴隷です。

 たとえ負けるとわかっていても戦った歴史がある。
 戦った歴史があれば再び立ち上がることができる。
 幾多の亡国の憂き目をみた民族が、正しい歴史を自覚することによって再生しました。
 イスラエルもポーランドも、一時は国名ではなく地名に過ぎなかったではないですか。
 むしろ、一度も歴史から消えたことがない国が、世界で日本だけです。

 では歴史は超人や英雄だけがつくるのでしょうか。
 そうではありません。
 むしろ平凡な人間、駄目人間が動かす時もあります。

 この亡国前夜を締めくくるにあたって、駄目人間が巨悪に立ち向かった挿話をご紹介しましょう。
 その究極の駄目人間とは三木武夫。
 彼の駄目人間ぶりは亡国前夜に限らず散々これでもかと強調してきました。
 しかし、駄目人間でもいざという時に救国の愛国者になることもあるのです。

 時は昭和二十三年九月。
 片山社会党に続き、芦田民主党の連立内閣は崩壊寸前でした。
 しかし、マッカーサーと側近のケージス大佐は反対党の吉田茂に政権を渡したくない。
 そこで、三党連立の残る一党である国民協同党党首の三木武夫を呼び出し、政権を担当するよう命令しました。
 齢、41歳。もしこの時に政権を受けていればどうなったか。衆議院464人中29人の少数政党を率いているに過ぎません。
 何もできずに終わったかもしれない。それでも史上最年少総理です。
 このような状況で政権に飛びついた政治家がどれほど多いか。

 その筆頭が三木の弟子の海部俊樹です。
 自民党最弱小派閥30人の、しかも領袖でもないのに、竹下登の一声で河本敏夫を裏切り、最後は野垂れ死にしました。
 海部を評して、党人派の雄である田村元は言います。
「三木さんは我々の敵だったが、常に茨の道を選んだ。それに比べて海部さんは天麩羅の匂いのする方になびいた。」

 マッカーサーは二度に渡り三木を呼び出したが総理の座を蹴り、その後26年間も少数派の悲哀を味わうことになります。

 ここで重要なのは、三木の台詞です。

アメリカにデモクラシーがあるな

ら、日本には憲政の常道がある!

 我が国では国民の意思を無視して最高権力者を選ぶことは許されない。
 権力者が交代するならば、総選挙で国民に審判をあおがねばならない。
 それが戦前日本人がたどりついた日本流民主制です。
 憲法の条文がすべてなどではない。
 ましてや一人の権力者の意思で何をやってもいいことにはならない。

 マッカーサーは三木の理屈をまったく理解できませんでしたが、三木に横暴を押し付けることはできませんでした。あの「神より偉い」と言われた権力を振るったマッカーサーが、駄目人間の三木武夫に屈した瞬間です。

 この砦で何度も強調している、言葉の力です。

 戦前の憲政の常道を知る日本人は、マッカーサーが唱える似非民主主義の胡散臭さを知っていたのです。別にアメリカ人のおちこぼれに習う必要などないのです。
 マッカーサーや占領軍をアメリカ人の代表とすること自体が、アメリカ人に失礼です。
 オウム真理教を指して日本人を語るようなものです。

 しかし、マッカーサーの民主主義をありがたがる、精神的奴隷・植民地根性人の多いことか。

 もし日本を見下した外人や欧米かぶれに出会ったら憲政の常道を英語に直してもらいましょう。正解は?

Normal Constitutional Practice!!


2010年7月9日(金曜日)

史上最“好”の官房長官の話

カテゴリー: - kurayama @ 22時02分43秒

 今週の授業で官房長官の仕事内容を説明していながら、本音というか本当のことを言いそうになった。

実力ある政治家がやれば総理の相談役。あるいはそれ以上。
実力ない政治家がやれば総理の秘書役。あるいはそれ以下。

あぶない、あぶない、などと思っていると、
今さら鳩山由紀夫さんの名言を思い出しました。

「細川さんは庶民の心がわからない人だ!」

官房副長官として細川護煕首相に仕えた経験だとか。
さあ皆さん、ご一緒に♪

お前が言うな!

 それはそうと、実力官房長官の例は現在の自治労長官、そうではないという例として前任の疫病神顔長官ですね。本当は戦前の内閣書記官長時代からやると相当面白い内容になりそう。というか本にできますね。

 実力があるとかないとかと別の次元で好きなのが佐藤栄作内閣橋本登美三郎長官。

 ある時、記者会見で、

「そんな細かいことは総理に聞いてくれ!」

と。

 ついたあだ名が、

橋本“乱暴”長官!

おあとがよろしいようで。


2010年7月8日(木曜日)

●●●の算数―日教組・張学良・将軍様

カテゴリー: - kurayama @ 23時47分56秒

 まずは、日教組の算数
http://megalodon.jp/2008-0930-1137-51/www.jtunet.or.jp/education/sansu/series/08.html

Q.沖縄から東京まで、「F15イーグル」で飛ぶと、どれくらいの時間で到着(とうちゃ く)するかな?
A.(式)  1600km ÷ 51km/分 = ?分
  答えは、約31分になるよ。

 イデオロギー云々ではなく、純粋に教え方が下手なのでハショりました。

すごい速さだと思わない?
「F15イーグル」のパイロットにとって、沖縄から東京は、
“コーヒーの冷(さ)めないぐらいの時間(じかん)”なんだね。

とか、余計なことを言わなければ良いのに。
 まともな子供だと「この教師、バカじゃないの?」と思うのでは?
 31分だとコーヒーが冷めないのかぁ。よほどの猫舌?
 ちなみに、私は講義前にホットコーヒーを入れて、
「移動時間(誰かと余計な話をしていなければ5分)+講義時間(90分)+質問時間(不定)」の後に帰ってくると、程よくぬるくなっています。
某先生には「その間に毒を盛られたらどうするッ?」と御忠告を受けたことがありますが(笑)、「ここは日本です」とお答えしました。(まだ笑)

 日教組が何をやろうと、親がマトモなら、子供はマトモな大人に育ちますね。

 ちなみに、張学良の算数。
Q.憎ッき日本人が5人います。張学良将軍が3人殺しました。
  憎ッき日本人は何人残っているでしょうか?
A.2人。

 これで反日的中国人が育たなかったら奇跡ですね。

 応用として、蒋介石の算数とか、将軍様の算数とか、アラファトの算数とかがあります。
 朝鮮学校の教育内容で、金日成&正日の肖像画が飾ってあるとか、社会科教育とかも重要ですけど、一番まずいのは算数です。


亡国前夜(13)―歌手一年、総理も一年の使い捨て

カテゴリー: - kurayama @ 00時55分11秒

 以下の内容、真面目に立証しようとすると一冊の本になるのですが、そうもいかないのでザックリと。

 これまでのあらすじ
 小泉純一郎総理からの事実上の禅譲により、「戦後レジームからの脱却」を主唱する安倍晋三政権が成立した。そして今から三年前の平成十九年夏、安倍総理は参議院選挙で負けた。だが辞めなかった。最強の拒否権集団の府である参議院は民主党、すなわち日教組と自治労が握った。

 安倍総理は内閣改造で乗り切ろうとした。しかし、またもや農水大臣のどうでも良い不祥事発覚。こんなの、×××××××(略して××)を使いこなせなかったかサボタージュされたかしか理由がない。
 こんな状況で総理が体調を壊して退陣。

 ちなみに安倍政権が参議院選挙敗北、退陣に追い込まれた理由を列挙。

 政権発足前に井上義行秘書官を登用し、全官僚機構(というかキャリア)を敵に回す。日大夜学⇒ブルートレインの運転手⇒まじめすぎる働きが安倍さんに認められて登用、という経歴そのものが許せないらしい。ましてや総理側近として頭を下げる相手になるなんて耐えられない。
 政権発足直後に「戦後レジームの脱却」などと宣言したので、あらゆる敗戦利得者を敵に回す。
 ところが、表向きはタカ派評論家で通っているが、本性は日和見サヨクなどころか本物の×××である××××の口車に乗って、中途半端に「最初に中国を訪問しよう」とか、「村山談話の継承」とかをしてしまい、自分がどこまで何をするのか見失わされた。ついでに言うと、いっしょにブレーンをしていた善良だが頭の悪い××××は「政権をとったからといきなり何でもできる訳ではないのだ。これくらいが丁度よいのだ」などと哀れなことをのたまわっていた。
 組閣では根本的には官房長官と幹事長人事以外は間違えなかったが、大臣のくだらないスキャンダル(と呼ぶのもおこがましい醜聞)が針小棒大に報道される。
 以上、中途半端に色々な人の逆鱗に触れた安倍政権に対して、腐朽官僚と官公労(自治労・日教組)の大包囲網が成立。
 ここで渡辺喜美行政改革大臣が、「キャリア官僚制廃止」というタブー中のタブーに言及。全面戦争開始。戦っている内に安倍総理も本気になって政策課題を次々とこなすは良いが、「お友達」連中が無意味に神経を逆撫でして、総理の神経が磨り減る。。。
 そこへ降って沸いた大臣達の不祥事連発。戦後レジーム擁護マスコミが狂喜乱舞。
 以上、収拾不能に。

 そこで名乗りをあげたのが、福田康夫。私の元・上司の上司の・・・・・・上司です。

 一言で言うと、第一印象最悪。ただし、そこを耐えればいい人、です。証拠は、福田康夫・衛藤征士郎・明石散人『一国は一人を以って興り、一人を以って亡ぶ』(ベストセラーズ,2005)のあとがきをどうぞ。明石さんの立場が、、、それを読むのもイヤと言われたら知りません。

 拉致被害者への対応がひどかったのもその文脈で理解できるでしょう。家族としてはたまったもんではないでしょうが。(この話はややこしすぎるので、これで終了)

 この人の経歴を思い出しましょう。
 亡国前夜の主題の一つが、「永田町は米中代理戦争の舞台」でしたが、親米派の反撃第一弾が福田官房長官就任でした。
 安倍官房副長官が「核武装」発言をしたら、かばうだけでなくさらに「非核三原則否定発言」をした官房長官です。

 拉致問題の母こと中山恭子さんを担当に送り込んだのも福田長官でした。

 少し話は変わりますが、小泉政権初期に「石原新党」の掛け声がありました。小泉政権(というか総理個人)に不満な勢力への受け皿として常に語られましたが、それに乗ろうとした政治家は皆、不遇でした。野中・亀井・平沼・・・。
 つまり、「バスに乗り遅れるな!」と掛け声をかけて、本当に乗りに来た乗客を蹴り倒すバスです。地獄行き幽霊バス?というか、不満分子のあぶり出しの為の八百長ですね。

 安倍官房長官が総裁選挙に出馬しようとした時も福田氏は、親中派が必死に担ごうとしたのを、これでもかと思わせぶりな態度をしておいてギリギリまで粘りながら、土壇場で不出馬を表明。親中派は谷垣などというどうしようもない候補に走らざるを得ず壊滅。(何でこんな二番煎じのミエミエの手口に引っかかることができるのだか。。。)

 で、福田氏自身が総裁選挙に出馬した時も、安倍内閣の敗戦処理。
 安倍さんと本気で仲が悪いならどこまでお人よしなのだか?

 では、安倍・福田が米中代理戦争?私は八百長ならもう少し上手くやれ、と見てましたが、「嘘も百回言いはれば真実になる」の法則通り、政官界のかなりの人が信じてしまいましたけどね。この法則は良く知られていますね。では、真正保守の人には覚えておいて貰いたい法則。

「中国人は弱みを握らせてくれな

 い人間は絶対に信用しない!」

 中国からしたら、どれだけ口先で友好を唱えても、弱みを握らせてくれない福田康夫など信用できるはずがありません。「福田氏は親中国派じゃない」と 2007年9月25日の『重慶日報』で中国国務院シンクタンクの楊進博士が指摘した、という記事をどこかで見て(確か『産経』かな)確信。ついでに特記。

 しかも『朝日新聞』は全然福田内閣を支援しませんでしたね。もはや民主党による政権交代路線まっしぐらで。(『朝日新聞』は赤でも左でもなく「流行通信」なのでこういう時に便利)

 ちなみに福田内閣高村正彦外相は、外交的に連戦連勝でございます。本題からはずれるので一言だけ。高村外交をとやかく言う人多いですが、そういう方は是非とも私に、

高村外相のマケドニア政策に関し

て知らない事を教えてください。

 難しいですか?ではアゼルバイジャン政策で?
 それも無理?

 ならば大幅に譲歩して、河野洋平外務大臣の法律音痴に付け込んで、アルベルト・フジモリ元ペルー大統領を保護した法相はどなたでしたか?

ということで、福田政権の本質は

 最大限親中派を装った、

 最後の親米政権!

 ちなみに、本日付のウィキペディアを見てみたら、驚くばかりの親米タカ派政策が並んでおります。小泉政権よりもタカ派なくらいです。要するに「相手が困ることはしない」などと目くらましをしながら、困ることばかりしていたのです。少なくともしようとしていたのですね。

 で、福田総理は小沢一郎民主党に「大連立」を持ちかける。
 世間では読売新聞の偉い方が黒幕だそうで。実はこの大連立騒動は二回目で、一回目は誰も相手にしていませんでしたね。でも、×××××が同意した瞬間に話が一気に進みましたね。(ベタ記事でしたけど)
 大連立騒動とは何だったのか?

小沢一郎への一本釣り!

 要するに党首ごと引き抜いて、ねじれ国会を解消しようとしただけです。だから小沢代表が話を持ち帰ると、「なぜ持ち帰ったんだ?その場で断って来い!」などと理不尽な言われよう。しかも代表を辞めさせてもくれない。
 間違いなく福田総理、「小沢さんともあろうお方が、自治労・日教組如きの風下に立つのはおかしいでしょう?」くらいの内容は言っていないはずがない。

 しかし、念願の単独政権を夢みる自治労・日教組が自らの奴隷である小沢を放すはずがない。
 かくして万策尽きた福田は、自民党の議席減を最小にするには、世論調査で人気の高い麻生太郎を総理にして、支持率が下がらない内に解散総選挙に打って出るしかないと突如辞任。
 以後一年間、何も語るべきマトモなことは無くなる。

そうそう、この時の菅直人民主党代表代行は良いことを言っていました。
「総理が代わったら衆議院を解散して、国民の信を問うべきだ。
さもないと単なる政権たらいまわしだ!」
と。
 実に良い言葉ですね。これを

憲政の常道

と申します。

 ところで、麻生太郎?せっかく福田首相以下清和会が自民党の敗北を最小限に抑えようと総理にしたのに早期解散せず。
 以上の一事を以って、語るに値せず。
 え?真正保守の総本山では?

 就任五日で中山成彬国交大臣が「日教組批判をした」と馘首された時点で自由主義の敵です。
 田母神騒動では内心の自由にまで踏み込み、蹂躙しましたね。近代主義の敵ですね。
 なぜ政権与党が野党の弾圧に屈するのだか。後世の歴史家の高笑いが聞こえてきそうですね。
 ついでに、最近は経済政策に関してリフレをしましょうとか正論を言っていますが、この人こそ総理の時になぜまともなことを何一つやらなかったのだか?それどころか、やはり民主党の圧力に屈して、白川方明を日銀総裁にしました。

 ネット論壇では麻生元総理の人気高いようですけど、私その全てに反論できますので。
 しばらく更新はするでしょうけど、締め切りが集中する一週間で気が立っています。
 それでもモノが言いたい人は反撃覚悟でレスをどうぞ!
(「潜ります」と宣言すると必ず嫌がらせのように喧嘩を売られるので、こういう表現にしました)

 とにもかくにも、以上の歴史を踏まえれば、下記の記事の意味も読み方が変わってきますね。

 福田元首相「輿石氏こけたら、小沢さんは、やりようなくなる」 
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100520/stt1005202005013-n1.htm

 さて、いよいよ次回は最終回。実は一番最初に書いていました。


2010年7月6日(火曜日)

私の支持政党

カテゴリー: - kurayama @ 23時56分47秒

 最近、これでもかと色々な人に聞かれる話ですのでまとめてお答えを。
 どこの政党の誰に投票すれば良いですか?

 まず、私の支持政党を明言しましょう。

陛下の野党!

 陛下の政府、陛下の与党は当たり前で、
 憲政有終の美は陛下の野党が存在しなければなしえないのであります。

 では各政党を論評しましょう。

民主党主流派
 党としては論外。頭が薄らサヨクの鳩山から権力亡者の菅に代わっただけ。
 官邸とマニュフェスト起草委員会を官公労(つまり自治労と日教組)が壟断している。

民主党デフレ脱却議連
 永田町で一番正気の責任集団。
 特に神奈川県の人にはお願い申し上げます。定数三で自民党とみんなの党が当確。民主党から二人出ています。一人は、千葉景子現職法務大臣です。外国人参政権・夫婦別姓・人権擁護法の別名「売国三法案」の推進者です。
 もうひとりの民主党候補は金子洋一というデフレ脱却議連の参議院事務局長です。
 ちなみにこの前、金子さんの陣中見舞いに行ってきました。

 比例区では、元自衛隊陸相補の矢野義昭さんが出馬されています。
 民主党内に、陛下の藩屏がいなければならない、とのことであれば金子洋一さんと矢野義昭さんは自信をもって推薦できます。

国民新党
 粘れるだけ粘って、亡国法案を潰して欲しいが、選挙後は無力でしょうね。
 政策的には安倍さんに合流していただきたい。

自民党幹部
 集団自殺をはかりたいのか?一家心中ならぬ国家心中?という声も。つくづく、政策立案能力のない政党ですね。でも谷垣さん、勝てなくても居座りそう。
 唯一褒められる点は、山梨県宮川典子(無名の新人)対輿石東(鳩山と小沢の首を切った人)の対決に戦力のほとんどを注ぎ込んでいること。

自民党良識派&たちあがれ日本&日本創新党
 安倍さんとその周囲の方々に期待しています。
 自民党総裁選なんかどうでも良いので、ついてくる仲間だけで政策集団で結束した方が良いと思う。脱党して自民党を崩壊させても良いでしょう。ただし、今この瞬間に消費税増税に言及するセンスを疑います。リフレをどう考えているのでしょうか?
 たちあがれ日本から中山成彬さんが出ていますが、よく支援を求められます。

公明党
 さすがに露骨に民主党に擦り寄るのはやめた?
 庶民の味方が増税に賛成してどうする?
 この人たちの経済政策、天保の改革レベルです。
 思想云々以前に算数ができないレベル。

社民党と共産党
 もはや清々しい。消費税増税反対にアメリカ大嫌い。耳心地は良い。
 ただし、この人たちの本質が、ヤクザで言えばフロント企業の役回りだと肝に銘じなければいけません。戦前からそうですし。
 コミンテルン日本支部(日本共産党)=こいつらが官権の眼を引き付けている間に、本体は政権に潜り込む。
 社会大衆党(社民党)=齋藤隆夫の除名とか、政党解散運動とか、先陣きって無茶苦茶をやっていた。

みんなの党
 経済政策と行政改革のみと言われるが、そこは正しい。
 デフレ脱却議連と政策が同じ。
 史上初の、サラリーマンを支持基盤とする政党。
 それはそうと、憲法をどうするのか。
 反民主で右的な発言をしようと言うのはわかるが。
 遠くない将来に「薩長連合」が必要ですね。
 ちなみに渡辺さんは、国会議員の自分をフリーターの龍馬にたとえるくらいなら、
せめて長州藩家老・宍戸刑馬(もちろん、日本一命知らずなあの人のこと)にたとえてください。そういうところが甘い。ブレーンはいないのですか。
 この砦でもご紹介した比例区の若林亜紀さん、キン肉マン二世を連載している雑誌のモノクログラビア頁に出てましたね。

新党改革
 舛添さん、民主党に秋波を送っては駄目です。
 政策も中途半端だし。

 以上をご参考にしてください。


2010年7月5日(月曜日)

山田区長のブログより

カテゴリー: - kurayama @ 22時42分16秒

 元杉並区民の倉山です。
 ちょうど山田区長時代に住んでいました。

 縁と故があって、山田宏日本創新党党首の6月23日の2つのブログを拝見。
http://www.yamadahiroshi.com/blog.shtml?0#d145

 区長時代の11年間、毎年成人式で読み上げ続けたという特攻隊員の遺書を下に引用します。

 お父様、お母様、ただ今出撃の命令が出ました。
 今から、元気に行ってまいります。
 長い間、お世話になりました。
 本当は、もう一度お目にかかって、お礼を申し上げたかったけれど、そういう暇がございません。
 私のリュックサックには、お酒や缶詰が入っています。
 軍から支給されたものを、いつか家に帰った時に、みんなと一緒に楽しく食べようと思って残しておいたものですが、
 今は、そのことが出来なくなりました。
 この缶詰やお酒は、皆さんで分けて、食べて下さい。
 それでは行ってまいります。長い間、ありがとうございました。

 20歳の若者の言葉です。
 残された家族はとても食べられなかったでしょうね。私なら無理。

 このままでは日本は滅びるという問題意識は、この砦で言い続けてきたことなので、
おっしゃる通りだと思います。
 内容はこの砦で言ってることとほとんど同じなので、本筋で付け加えることはありません。

 最近は、安倍晋三・平沼赳夫両氏らと、保守結集に、向けて活動されているらしいですね。
 選挙後にさらなる大乱が待ち受けているのは明らかです。

 この選挙、党がどうだよりも、人か人でなしかの勝負ですね。


2010年7月4日(日曜日)

グローバルスタンダードとサイレントパートナー

カテゴリー: - kurayama @ 10時08分08秒

 1919年ヴェルサイユ会議の五大国首脳会議にて、
 ウィルソン米国大統領、たとえ話をして曰く、
「会議は野球で言うと、まだ五回の表だ。」と。

 欧州のロイド・ジョージもクレマンソーもオルランドも誰も野球を知らずにポカーン。

 この時、野球のルールを知っていたのに西園寺公望が解説してくれなかったので、
 日本はサイレントパートナーというありがたくない称号を得たとか。

 ちなみに、「嚝世の英雄ウィルソン」の似た言葉は「乱世の奸雄曹操」。


2010年7月3日(土曜日)

世界一タメになるミスリードの授業

カテゴリー: - kurayama @ 22時47分00秒

 池上さんという人がお札の解説をしていた。大変、タメになる番組だった。ミスリードのお手本として。流れは、

一、日本銀行は年間15兆円、お札を刷っている。

二、昭和恐慌の時、日本銀行は「心配しなくても銀行にお金はありますよ。」と安心さ 

  せる為に、裏面が白紙のお札を積んで、銀行が潰れると思って預金を引き出そうと

  駆けつけた人々を鎮めた。

三、(ハイパー)インフレは恐ろしい。ジンバブエや終戦直後のハンガリーのように、 

  という映像を紹介。

 うーん。見事だ。まったく嘘をつかずに人心を誘導している。これをミスリード(誤誘導)という。人を騙すには、嘘をつくよりも、大事な本当のことを隠せ、という見本ですね。

 以上の一〜三の何がすごいかと言うと、

一、過去に刷っている量や外国が刷っている量と比べないと、15兆円「」などと言えないで

  しょうに。

二、確かに実行したのは日本銀行に決まっているが、決定して命令したのは高橋是清です。

  高橋是清の「た」の字もでなかった。

三、ジンバブエやハンガリーはハイパーインフレであって、「緩やかなインフレ」とか「インフ

  レターゲット」のインフレとは意味が違うのに、「インフレ」というと「ハイパーインフ

  レ」だと思いこみかねない。

 これでもかと日銀プロパガンダと化している。。。池上先生も白川法王の黒フリーメーソン(別名・死ね死ね団)の一員ですな。こりゃ。

 やはり、白川方明と羽毛田信吾は討伐されるべきである。


2010年7月2日(金曜日)

杉原千畝のリストラ

カテゴリー: - kurayama @ 18時15分19秒

 杉原千畝(すぎはらちうね)という偉大な外交官がいる。
 ナチスドイツとの同盟を重視していた政府の方針に逆らい、6000人ものユダヤ人を救った人道的な外交官だったが、戦後に「例の件」を持ち出されて早期退職に追い込まれた悲劇の外交官
との評価である。

 最近はやたらと有名になったが、
「ナチスドイツに媚び諂う日本の中で、このような気骨の外交官が一人だけいた」などという持ち上げ方をやめて欲しいのは私だけでしょうか。
 仮にそれが事実だとしても、
「たまたま例外的に善良な日本人はいたが日本という国全体は悪」
という評価になるので。
 しかも事実関係が間違いだらけだし。

 そもそも、戦後になってクビになったという点を疑問に思い出しましょう。
 なぜ占領下で「ナチスに協力した」ことが理由でクビに?
 この当時の外務省はアメリカ様に媚びるのに必死で、「悪いのは全部、ナチスに媚びた陸軍と松岡洋右でした」などと歴史歪曲をしまくっていました。
 そんな時期におかしい話ですね。
 こういう議論をするから、外務省御用学者に「これだから素人議論は」などと言われてしまうのです。

 他にもツッコミを入れだすとキリがない素人議論に溢れているのが杉原関係なのですが、本題。とりあえず、杉原がクビになる場面を再現しましょう。

上司「わかっているな?」
杉原「何のことですか?」
上司「例の件だよ」
杉原「ユダヤ人の件ですね」
上司「・・・そうそうそうそう!」
杉原「わかりました。そういうことなら辞表を書きます」

 さて、問題。「・・・」の間に、この上司は何を考えたでしょうか。
 まず考えていなかったこと。
 ユダヤ人救出問題です。
 当時から杉原の行為は問題になっていないどころか、むしろ組織的に支援しています。
 杉原はその後も外交官として活躍しているので。
 では何が問題に?
 上司の「わかっているな?」の前を補うというか、意訳しましょう。

 占領されて、外交官なんて占領軍と交渉する人間以外リストラすることになった。
 でもキャリア(=特権階級)のクビをきれるはずがない。
 だからノンキャリのお前の首を切らせてもらう。
 退職金あげるから辞表出して。

 つまり、上司殿は「例の件」をそういうことにしたのである。

 最近の通説では、杉原はユダヤ人を救出したからクビなったんじゃない。

ノンキャリだからクビになったんだ!

です。

 やっぱり、日本政府って、非人道的に思えてきた。
 というか、これを非人道的と思わない外交史家って。。。

 右か左かではなく、人か人でなしか。それが問題だ。

 その集大成が、今回の参議院選挙ですね。


2010年7月1日(木曜日)

急に松岡洋右について書きたくなりました

カテゴリー: - kurayama @ 23時59分25秒

注意:わからない単語があっても気にせず読み進みましょう。
   どうしても気になる場合は、本を読んで調べましょう。
   それでもわからない場合は、倉山先生に質問しましょう。(普段の講義風景)

 昔、松岡洋右という男ありけり。

 アメリカ(※1)留学の後、東京帝国大学の勉強は外交官になるのに役に立たない、と独学で試験勉強をして受かった。首席合格とも語学ができただけとも言われるが、この一次史料(※2)は外交史料館でも非公開なので私はよくわからない。

 ヴェルサイユ会議(※3)では、日本全権団首脳のあまりの無能ぶりにキレて、辞表を出してしまう。ちなみにその時の首脳とは、西園寺公望と牧野伸顕、昭和初期の元老と内大臣である。
でも当時の首相と外相に比べれば、はるかにマシである。原敬と内田康哉。

 日本の国策企業(※4)の南満洲鉄道株式会社(※5)に就職(※6)。さらに政友会から代議士に立候補して当選。「満蒙は日本の生命線だ!」との絶叫演説で大人気に。日本中から偏った意見の持ち主だと思われて、後で自分の首を絞めることに。

 第一次上海事変(※7)。現役代議士でありながら、中華民国との交渉に駆り出される。
 そして、本当に伝説的な交渉術で講和を纏める。

 上海事変での交渉術(英語)と、幣原批判の絶叫弁論術(日本語)が評価されて、ジュネーブ日本代表に。中国人と英語ディベート(※8)して勝てる人材、ということで数少ない外務省の有能な人材(※9)は既に他の仕事をしていたので、白羽の矢。

 やる気のない斎藤首相とハチャメチャな訓令ばかり寄越す内田外相に苦悩しながら仕事をこなす。というか、何で内田がまたも外相なのだ?(しかも三回目。新記録更新)
 実はこの時の松岡は
「連盟を脱退したらやばいでしょ?というか、なぜ戦闘で勝っている奴が外交で不利になるの?」と東京の政府の無能さに大いに疑問。

 それでも、即興で「十字架上の日本」演説を行い、国際連盟加盟国の嵐のような感動と交戦相手である中華民国の動揺をもたらす(※10)。ところが、みんなでよってたかって、話をぶち壊す。失意の松岡、米国などをまわり、「日本語で最も美しい言葉でお別れしたいと思います。SAYONARA!」などとまたもや特技の演説で話題となる。「サヨナラ演説」と呼ばれる。

 国際連盟脱退などと、外交の定跡をはずれるにも程がある大悪手の当事者として、日比谷焼き討ち事件の小村寿太郎以上に国民に嫌われているはずだと覚悟の帰国。ところが、なぜか大人気(※11)。朝日新聞、様サマでした。

 代議士を辞めて政党解消運動に乗り出す。
「私は別に政友会に恨みはありません!ただ今の日本では政党の解消が必要なのです。
もし時局が変わり、どうしても政党加入が必要ならば政友会を選びます!
間違っても民政党みたいな官僚臭がプンプンするような政党には入りません!」

 お前が言うな!

 しかし、古巣の満鉄に戻り、ユダヤ人救出などに尽力。
 この時「ヒトラー如きなり上がり者が皇国に指図するなど永遠にありえない」と発言したことは生前は伝わらなかった。

 強い政治家を求める風潮にのり、近衛内閣の外相に。
「松岡旋風」と呼ばれる、外務省史上空前絶後の大粛清人事を敢行。
「よくぞあの無能者どもを追放してくれた!」と、良識派(※12)の喝采を浴びる。
次いで、
「松岡人事」と呼ばれる、外務省史上空前だが絶後ではない意味不明人事を敢行。
「よくぞここまでの無能者を連れてきてくれた!」と良識派の大顰蹙を買う。

 外相として、日独伊三国同盟+ソ連=ユーラシア大連合構想
を実行に移す。
 挑発を繰り返す米国に対抗しようとしたらしい。
 この頃、「近年まれに見る大きな仕事をされている大政治家ですね」とのおべんちゃらに
「三国同盟など、宇宙の歴史に比べれば小さなものですよ」
と答える。

お前が言うな!

 結局、ヒトラーがソ連に対し謎の宣戦。松岡構想はあえなく崩壊。
 昭和天皇に上奏して「今こそソ連を攻めましょう」などとパワーポリティクス剥き出しの発言で呆れられる。

 最後は米国の「あいつが外相なら交渉しない」という内政干渉剥き出しの圧力に近衛首相が屈服。というか、近衛も東条英機陸相も、独走する松岡に手を焼き、何でも良いからきっかけが欲しかったらしい。
 で、

松岡一人をクビにするために内閣総辞職! 

 松岡曰く「三国同盟は僕の人生の最大の失敗だ!」と。
 ご尤も。

 東京裁判中に死亡。

 軽いネタのつもりが、えらく長くなった。。。

※1 言葉遣いとしては「米国」の方が無難です。
   「アメリカ」などと使うと抗議が来る場合があります。
※2 「資料」にする奴がいるから「史料」も非公開なのである。
   (私が調べた当時は。たぶん今も非公開では?)
   でも歴史上の人物なのだから良いのでは?
   ついでに、一次史料と一級史料の区別がつかない奴が歴史学をやっている。頭が悪すぎ。
※3 最近は「パリ講和会議」でなければ駄目だぁ〜、などとアホみたいな抗議をしてくる知識
   人気取りがいる。
   ついでに「某フリー百科事典」によれば「大英帝国」などという言葉は不適切だぁ、らし
   い。アホか。
   だったら、「室町幕府」は使うな!征夷大将軍は「大樹」とか「上様」と呼べ!
※4 日石じゃないよ。
   ちなみに、まったくの私企業なのに勝手に「国策企業」を名乗って社員教育をしていた
   出光という会社もあるが。あの社員教育ビデオ、また見たいなあ。
※5 これこそ「満洲」でなければ駄目。「満州」だと意味が変わる。
   「満洲」を使っては駄目だという意味不明な本が世の中に溢れていて、
   しかも「学術著書」を自称しているが、
   それは政治的に偏っていると自覚しているのだろうか。
※6 自力のコネなので「天下り」ではない。
※7 国民党の機関紙で「天皇が暗殺されなかった。残念だ」とか宣伝して回ったのが真因。
   ついでに、珍しくというか、陸海軍&外務省が意思統一できた最後の戦。
   私以外誰も言わないが、戦闘の勝利を有利な停戦に持ち込めた最後の戦。
   しかし、世の中の解説本では「松岡」の「ま」の字も出てこない。
   いきなりジュネーブに現れたことになるではないか。
※8 相手を論破するのはもちろん、第三者への説得が求められる、パーラメントディベート。
※9 この時は本当に、外務省にも優秀な人材はいました。今を投影してはいけません。
※10 ジュネーブの新聞などと言う二次史料を根拠に
   「松岡の演説はキリスト教国の反感を買ったのだ」が通説に。
   私は日本と英国と米国の史料しか見ていないが(中華民国のは日本の史料にはさまってい
   た)、なぜ無視するのだろう。
   確かにこの人の英語の演説と討論、すさまじく上手いです。
※11 「猿岩石」状態。ちなみに物好きの手引きでこの頃、荒木貞夫陸軍大将と「おしゃべり
    日本一決定戦」を行い完勝。松岡が口を開いたら、列車の移動中、口を閉じることがな
    かったとか。
※12 読みは「ひとばしら」。この辺り、霞ヶ関の、特にこの省では同じか悪化してますね。


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