試合を終え、健闘をたたえ合う鷹木信悟(左)とリコシェ
|
![写真](/contents/126/709/393.mime4) |
ドラゴンゲートは実力ナンバーワン決定トーナメント「キング・オブ・ゲート(KOG)」を制したリコシェ(24)=米国=が、王者のCIMA(35)に挑戦するオープン・ザ・ドリームゲート選手権を、6月16日の福岡大会で行うことを決めた。一昨年12月からベルトを守るCIMAはこれまでV14に成功したが、今回は世界屈指の空中技の使い手が相手だけに、苦戦は必至だ。
◆王者CIMAに挑戦
今月25日の大阪大会で行われたリコシェと鷹木信悟(30)のKOG決勝戦は、ここまでのドラゲー年間ベストバウトともいえる死闘だった。鷹木はラリアットなど力技を次々に繰り出したが、そのたびにリコシェは苦しそうな表情を浮かべながらも立ち上がる。そして18分41秒、鷹木がラリアットにいこうとした右腕を巧みに絡め取り、メキシコ式のエビ固め「ラ・マヒストラル」に丸め込んでカウント3。華麗な空中技を期待していたファンには意外なフィニッシュだったが、リコシェはそれだけ勝利にこだわっていた。
3年前に米国でリコシェを発掘したCIMAは、大喜びでリングに上がって祝福するとともに、自分のベルトへの挑戦者に指名。リコシェは「このチャンスを必ず生かしたい」と意気込んだ。
CIMAのこれまで14回の防衛ロードで、空中技の使い手は吉野正人、PACらがいたが、跳躍力ではリコシェが断トツ。特にコーナー最上段から2回転するダブルローテーション・ムーンサルトプレスは加速度がつく分、威力は抜群。まともに浴びれば、頑丈なCIMAでもひとたまりもない。CIMAが自ら与えた挑戦権は、ひょっとすると自分で自分の首を絞めることになるかもしれない。
この記事を印刷する