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地方
がれき処理施設に託児所 宮城初、気仙沼に 職場環境改善の動き高まる
2013.5.28 02:01
幼い子供を持つ作業員を支援しようと、震災がれきの処理施設に託児所が開設された。大成建設などゼネコン9社の共同企業体(JV)が気仙沼市本吉町日門のJV事務所内に設置。県によると、がれき処理施設で託児所が作られたのは県内で初めて。復興作業にあたるゼネコンが設置するのは全国的に珍しいという。
関係者は「子供を預けて安心して作業に打ち込んでほしい」と話しており、職場環境を改善していく動きが高まっている。
託児所は「キッズテラス気仙沼」と名付けられ、0歳から未就学児が対象。定員は5人まで。建物はプレハブで造られ、広さは84平方メートル。現在は保育士が2人常駐している。託児所は15日から開設されており、がれき処理作業が終了する来年3月末まで運営される。気仙沼地区のがれき処理には約1千人が従事し、そのうち女性は約75人。従業員の子供ならば男女問わずに、申請すれば無料で利用できるという。
27日には報道関係者に公開され、預けられた1歳の女の子が保育士と遊んでいる姿が見られた。託児所の施設長を務める須藤成美さん(23)は「お子さんをお預かりすることで、復興の役に立てたら」と話していた。
託児所の設置は、同じくがれき処理を行っている福島・岩手両県の担当者によると、「聞いたことがない」という。岩手県の担当者は「作業に従事されている人が比較的高齢なので、託児所のニーズが少ない」と説明した。
託児所を管理する成沢佳彦統括事務長は「まだ利用者は現在1人だけだが、随時募集をしている。働きやすい環境作って、復興が進んでほしい」と、利用を呼びかけている。
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