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【プロ野球】

逆転!逆転!!楽天!!! 代打・島内V打

2013年5月29日 紙面から

阪神―楽天 9回表1死二塁、勝ち越しのタイムリー三塁打を放ち滑り込む代打島内(左)=甲子園球場で(横田信哉撮影)

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◇楽天7−4阪神

 楽天が逆転勝ちした。終盤にもつれて3−4で迎えた9回、1死一塁から松井の適時二塁打で同点。続く代打島内の三塁打で勝ち越し、さらに聖沢が2ラン。この回4点を奪った。阪神は抑えの久保が誤算で、連勝は3で止まった。

 雨中の乱戦。楽天を救ったのは、秘蔵っ子の一振りだった。9回。松井の二塁打で同点に追い付き、続く1死二塁。代打で起用された島内が、虎の守護神を打ち砕いた。左中間を破る三塁打で勝ち越し、明大の先輩でもある星野監督に白星をプレゼントした。

 「おいしいところを用意してくれた先輩方に感謝の気持ちでいっぱい。本当に申し訳ないです。ずっとベンチにいたのに…」。なぜか下を向くヒーロー。なにしろ、26日の広島戦でのけん制死で大目玉を食らったばかり。劇的な一打にも、大喜びというわけにはいかなかった。

 ただ、この日は試合前に前向きになれるニュースがあった。母校が東京六大学野球で3季ぶりの優勝。「メイジも勝ったので、ヨシ、行くぞ! という気持ちで試合に入りました」。07年に星稜高3年で出場した夏の甲子園は初戦敗退。それ以来となる聖地は、一転して歓喜の中心にいた。

 「ワシよりアホがいるわ」とかわいがる後輩の活躍は星野監督にとっても無上の喜びだ。「いい仕事をしてくれた。よくひっくり返してくれた」とドラフト6位で拾って2年目を迎えた男の決勝打にニンマリ。何しろ、エースの田中で落とすのと、白星をつかむのとでは天と地の差。「は〜、疲れた」と吐き出すタメ息にも重さはなかった。 (井上学)

 

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